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中国船舶がベトナム船に衝突 領有権争いの南シナ海 ( 時事通信 )

2014年05月08日 | ASEAN諸国ニュース
中国船舶がベトナム船に衝突 領有権争いの南シナ海
時事通信 2014/05/07-23:19)

【ハノイ、北京時事】ベトナム外務省は7日、南シナ海で3、4の両日、中国の船舶がベトナムの船舶に意図的に衝突してきたと発表した。AFP通信やベトナムのメディアが伝えた。中国とベトナム両国は石油・ガス資源が豊富な南シナ海をめぐって領有権争いを続けており、今回の事件が両国間の亀裂を深刻化させる恐れがある。
 
 ベトナム外務省当局者は「複数の中国船舶が航空機の支援も受けながら、ベトナムの巡視艇2隻を威嚇しようと企て、放水を加えてきた」と主張した。ベトナム政府は中国指導部に対して協議を申し入れ、回答を待っている段階だという。
 外務省当局者によると3日午前の事件では、中国船がベトナム海上警察の巡視艇の右舷に体当たりし、船の窓が割れた。また、翌4日の同時刻ごろにも別の中国船がベトナムの船に衝突した。

 同当局者は証拠として衝突時のビデオ映像も公開。その映像では、ベトナム船の後方に中国の船とみられる船が衝突しているように見える。また、日時は不明だが、同当局者はベトナム船の船員6人が負傷したと説明した。
 現場はベトナム沖合の西沙(英語名パラセル)諸島付近とみられる。この付近では中国が5月から掘削活動を開始し、ベトナムが抗議している。
 ベトナム当局者は地域の周辺国も懸念しているとし、ベトナムは事態を平和的に解決するため「あらゆる必要手段」を取ると強調した。
 これに対して中国外務省の華春瑩・副報道局長は7日の記者会見で、「ベトナムは中国企業の正常な作業を妨害している。国際法に違反する行為であり、中国の主権や管轄権を侵している」と非難し、「妨害行為」を停止するよう求めた。ただ「妨害行為」の詳細については言及を避けた。



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