アジア・オセアニアNews blog ~お日様とお月様の光と影~

アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

中国経済の構造改革、成敗の鍵は失業増大の阻止 (ロイター)

2013年07月19日 | 中国バッタ屋経済の終焉
焦点:中国経済の構造改革、成敗の鍵は失業増大の阻止 (抜粋記事)
ロイター2013年 07月 19日 12:39 JST Kevin Yao記者

[北京 19日 ロイター] - 中国政府は製造部門への依存を減らし、サービス部門に軸足を移すべく経済構造の大きな転換を図ろうとしている。成敗の鍵を握るのは雇用で、失業者の急増を招くようなことがあれば社会不安を誘発しかねない。

 交通銀行(上海)のチーフエコノミスト、Lian Ping氏は「製造業部門の弱さが長引けば雇用への影響が大きくなるだろう。慢心している余裕はない」と述べた。

 製造業依存からの脱皮を図る中国経済は成長が減速。4─6月期の国内総生産(GDP)伸び率は前年同期比7.5%と、世界金融危機以来で最低となった。政府は景気減速への懸念をほとんど示しておらず、深刻な失業率の上昇を回避するのに必要な成長率を明示していないが、エコノミストの推計では最低7%の成長が必要になりそうだ。

しかしエコノミストらは、政策判断で重要なのは成長率よりも失業率だと言う。李克強首相は成長率と失業率の下限を守ると述べているが、具体的な数字は示していない。従って、仮に失業率が急上昇すれば政府は経済構造改革のアクセルを弱め、新たな景気刺激策を講じるだろうとアナリストは言う。

これまでのところ、政府にとって心配の種は少なそうだ。北京で今週開かれた雇用フェアのマネジャー、Wang Yuehu氏は、製造業が減速する中、サービス業での就労が増えていると説明。ここ数週間の政府高官の発言通り「労働市場は全般に安定している」と述べた。中国においてサービス業は2007年、製造業に代わって最大の経済セクターとなった。雇用創出においても全体の36%を担い、製造業の30%を上回って最大だ。


産業ごとの成長率データは簡単に入手できないが、中国国家統計局が発表する購買担当者指数(PMI)は、サービス業が過去1年間に53.9─56.7で推移し、景気拡大と縮小の分かれ目である50を優に上回っているのに対し、製造業は49.2─50.9の範囲を行き来している。

人的資源開発省によると、ことし上期に中国では725万人の雇用が創出された。第2・四半期の求人倍率は1.07倍だった。製造業と建設業の求人倍率はいずれも低下したが、コンピューターサービス、ソフトウエア、不動産では上昇した。

 公式の失業率は4.1%だが、景気下降期を含めて何年間もほとんど変わっていないため、信頼できない数字だとの批判が強い。
中国政府にとって心配なのは、急激な景気減速により何百万人もの工場労働者が職を失う事態だ。2008─09年の世界金融危機時には数カ月のうちに約2000万人の出稼ぎ労働者が失業し、政府は4兆元(6450億ドル)の景気刺激策を実施したため、後に多額の債務を残すことになった。

政府はこの二の舞を避けたい。人口動態の変化により、9億人を超える労働人口が縮小に向かっていることが構造転換の助けになると見込んでいる。
とはいえ、製造業は過剰設備を抱えている上、政府が公害をまき散らす工場や赤字企業へ
の対策を強化しているため、製造業の失業増大は避けられないように見える。

以下省略


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。