音楽にこんがらがって

音楽制作を生業としている加茂啓太郎の日常

ケビン・アイヤーズ

2007年11月27日 | Weblog
ケビン・アイヤーズ15年ぶりに新譜が出ましたね。
最高です。大好きです。

この人はドノヴァン、キャット・スティーブンス、アル・スチュワートといったイギリスのディランズ・チルドレンといったほうが分かりやすいと思うのですが、人脈がカンタベリー系でシド・バレットとも仲良かったので、歌物で、変拍子も、バカテクもないのに(初期のアレンジは若干シンフォニックですが)、プログレにジャンル分けされてます

ですが曲だけ聞くと初期ポール通じるポップ・センス、そしてルー・リードに通じる退廃感。

あるいはボンゾ・ドック・バンド、セイラー、デフ・スクールといったニッチ・ポップな赴きもあって、日本ではかなり理解されづらいアーティストになってるような気がします。

でも、彼の音楽性は後のXTC(アンディーよりコリン)ジュリアン・コープ(彼の書いた日本の70年代ロックの英文研究本、4200円で買うか否か悩み中)そして、ポップでライトなサイケな感じはフレイミング・リップス、さらに今のデヴェンドラ・バンハートといったフリーフォーク、多少強引ですが、ゆら帝の空洞までつながると思います。

88年の九段会館のライブは最高でした。(ギター、オリー・ハルソール!)


一般的にはファーストから3枚が代表作とされてますが、僕は高校の時ジャケ買いしたサディステック・ミカ・バンドのファーストにもつながるフェイク・トロピカル・アルバム「Yes We have no mananas,so get mananas today」が好きで、夏になると聞きたくなります。

バナナ~、バナナ~、バナナナ~♪

前回の来日は酔っ払ってグダグダだったらしいですが、次回は行こうと思います。

CD-ROMフリーマガジン、シンラ・マガジンの取材を受ける。
「アーティストは間口は広く奥行きは深く」「やりたい事、出来る事、求められる事のバランス」など自分の常日頃思ってる事を、まだ大学生のインタビューアに話す。
自分が大学生の時に近田春夫さん(大レスペクト!!)にインタビューした事があったのですが(汗)その時もこんな感じだったのかなと少し思う。