フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

それとともに生きる LIVE WITH IT !

2007-02-05 00:34:12 | Qui suis-je

20-30年前の日付が必要になり、昨日の朝、昔のノートや日記を倉庫から出して調べていた。それを見た途端に当時の自分が蘇ってきた。ここに書かれているものを詳しく読み返していくと当時の生活が再現できそうなくらいである。当時の自分は意外に真剣に人生に向かっていて、そこでの悩みや意気込みが綴られていることに驚くと同時に、眼の付け所の原点のようなものも見て取れる。

探していた日付を見つけた後さらに読み進んでいると、現在の記憶に基づいて当時を再現して書いた昨日の記事を確かめるような書き込みが見つかった (それにしても不思議と事がつながるものである)。その時はこういう風に感じていたのか、という思いである。気恥ずかしいが、原文のまま引用してみたい。

"Dr. EAB showed me how the life should be spent as a scientist or the fact that science is a life-long struggle....I finally came to realize the basis of my life, life in a pure form." (January 15, 1981)

「EAB先生は科学者として人生をどのように送ればよいのかを、そして科学は一生続く戦いであることを教えてくれた。・・・僕はついに自分の人生の基礎となるものに気付くこととなった。(それは、余分なものを削ぎ落とした) 純粋な人生である。」

それから、EAB先生とのディスカッションの後と思われる書き込みも見つかる。仕事を成功させるためには重要な問題を常に自分に引き付けて考え、それに基づいて実験をしなければならない、というようなことを言われたのか、自分で感じ取ったのか、"LIVE WITH IT" と大文字で書かれてある。そのしっかりとした筆跡から当時の決意のようなものが伝わってくると同時に、何か別人を見る趣である。現在のフランス語との関係のように、当時は英語から何らかの霊感を得ていたのかもしれない。この "LIVE WITH IT" という言葉、どんな状況にも当てはまりそうである。そして、それを声に出してみると、不思議としゃきっとしてくる。

ニューヨーク時代につけていた、どこをどれだけの時間で走ったのか、腹筋や腕立てをどれだけやったのか、などが書いてある "Running Diary" なるものも出てきた。その中に、朝の6時くらいに起きてからすぐにアパートを飛び出し、イーストリバー沿いを走って帰ってきたのはよいが、余りに急激だったせいか、アパートに戻ると激しい吐き気を催し (何も出てこないので) 悶絶したなどという記述もある。何という無茶をやっていたのかという思いであるが、こういう昔の姿が飛び出してくるのも楽しいものである。

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昔の自分と対面している間、周囲の音が全く聞こえなくなり、時間が完全に止まっていた。異次元に運ばれているという感じである。不思議な、大げさに言えば豊穣の時間を過ごした。やはりメモは残しておくべき、と改めて言い聞かせている。

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