最近気付いていること。それは、ある昂ぶった感情が長い間続かないことである。もちろん、そこにはよいこともあるのだろう。しかし、とろとろとでもよいから少しの間、底の方で燃えていてくれないものだろうか、という思いも強い。すぐに何もなかったような心の状態に戻ってしまう。これまでずーっとこの状態でいたような気分になるのだ。実は大きな変化を経ているのに。だから、感情の起伏を記録しておかないと、何と味気ない人生か、ということになる。フランスでの経験などを書いたものを読み返してみるとそれがよくわかる。もう私の中にはその間に起こっていた感情の揺れはほとんど残っていない。特に場所が外国の場合はその傾向が著しい。記録がなければそういう反応をしていた自分がいたなどということさえ忘れてしまうだろう。
このお話、カンデルさんの声を聞いた影響だろうか。