車でCDを6枚聞いている。順序良く聞いていると、一曲が終わると繋がりで次がわかるようになる。不思議である。なぜかこのスタイルを頑なに守ってきた。ひとりの音楽家の世界を味わいたいという思いが強かったようだ。
先日、iPod で何かの手違いでランダムに曲が流れていた。そうすると今まで慣れ親しんでマンネリになりつつあった一つ一つの曲が急に新鮮に聞こえてきたのだ。そこで車でも同じことをやってみたところ、効果覿面であった。車の中が全く新鮮な空間に感じられるようになってきた。丁度、一つ一つのブロックはすでに見ているのだが、その組み合わせを変えてみると全く別の建物になるという感じである。これまでは6枚のCDから流れる繋がりが一つの作品として聞こえていたことがわかる。
これも 「何を今さら」 のひとつかもしれないが、私にとっては発見であった。想像して理解できることと実際に感じることができたことの違いだろう。今のCD、もうしばらくは楽しめそうである。