今日、成田からパリに到着した。成田空港では、南伸坊、赤瀬川原平の両氏が楽しそうに話しているのを見かける。最初の驚きは、飛行機の隣の席に私がたまに顔を出すフランス語学校の先生が駆け込んできたことだった。バカンスで3週間ほどノルマンディの Caen に帰るという。道中、雑談をして退屈を紛らわす。また空港で買った2冊の新書を交互に読む。まだ途中だが、前者は大量の引用をもとに書いていて、少々退屈。後者は自分の頭で消化されているためか読みやすくわかりやすい。大いに目を開かされる。読み終わった段階で、それぞれについて書いてみたい。
ラース・スヴェンセン 「退屈の小さな哲学」
山折哲雄 「ブッダは、なぜ子を捨てたか」
パリに着くと何か高揚感や解放感があるかと思いきや、先日の萩原朔太郎の 「猫町」 ではないが、相変わらずの日常が流れているのを見て、以前のような気持ちの高鳴りは感じない。ただ、不思議の出会いはありそうな予感がしている。