4月11日(土)雨
昨日は、娘が当てた試写会
『Mommy』を見に行く。
親子での鑑賞が条件で、写真も撮られるから綺麗にしてねと娘がいうので、髪を巻いてみる。
綺麗=巻き髪は母の方程式。
最寄り駅が「飯田橋」とはまた、いつもの試写会会場と大きくかけ離れておりますなあ。
雨の中てくてく歩いて、こじゃれた建物「アンスティチュ・フランセ東京」へと入っていく。
我が娘は、この作品の監督グザヴィエ・ドラン監督を愛しており、彼の作品「わたしはロランス」は何度も見に行っている。
母も一度連れて行かれたが・・・
感想はコチラ。
よって、あまり期待はしていなかった。
繊細な映像、少し特異な人物設定、偏見を持っているつもりはないけど、やはり自分は偏見の塊かもと思い知らされるような、少し罪悪感さえ感じる鑑賞後の居心地の悪さ等々思い出す。
あまり、こういう試写会開催に慣れていない風のぎこちない案内&段取り。
さらには親子で写真を撮るというからには、二人並びの席が前列あたりに20組くらい用意されてるのかと思いきや、
他の応募者達が先に入場。写真を撮った親子達はその後に入場ゆえ、並び席がもうなくてバラバラに着席する親子もあり。
ワタクシ達母娘は、段取りのミス(?)で、並ぶ前に写真を撮っていたから先に入場できたが、それでもぎりぎりスクリーンの左端のポジション。
気を取り直して・・・映画鑑賞スタート!
事前に知りえた情報というかあらすじは・・・
2015年、架空のカナダで起こった、現実――。
とある世界のカナダでは、2015年の連邦選挙で新政権が成立。
2ヶ月後、内閣はS18法案を可決する。
公共医療政策の改正が目的である。
中でも特に議論を呼んだのは、S-14法案だった。
発達障がい児の親が、経済的困窮や、身体的、精神的な危機に陥った場合は、
法的手続きを経ずに養育を放棄し、施設に入院させる権利を保障したスキャンダラスな法律である。
ダイアン・デュプレの運命は、この法律により、大きく左右されることになる
もう少し小さな子どもで、さらには、もっと発達障害の程度というのが見た目とかで認識しやすいものかと思っていたが・・・(こういうところからすでにワタクシは偏見というか異端を嫌う傾向が見られる)
少年スティーヴは15歳。十分に分別のある歳のはずだが、キレると手の付けようのない危険因子となり社会から拒絶される。
シングルマザーのダイアンは、息子と新しい場所で新しい生活を始める。
近所に住むカイラは、心的原因から吃音症になり高校教師を休職中。
カイラとダイアンとスティーヴがぶつかりあいながら楽しく辛く必死に生きる様には心が震える。
ついつい物語を先読みして勝手に筋を考えながら見る癖のあるワタクシだが、ワタクシの期待や予想はことごとく打ち破られながら話は進んでいく。
心が痛いので、もう一回見たいかと聞かれるとハイと即答はできないが、でも、彼ら3人が出会った夜に三人が踊るシーンはもう一度見たい。
とってもとっても素敵だった。
特に、カイラがはにかみながら、でも楽しそうに歌い、踊るシーンはジンとくる。
現実的なワタクシゆえ、見ながら、ついつい友人であるいろいろなマミーたちを思い浮かべる。
ひきこもりの娘を持つN田さん。
不登校の息子をもつA夫人。
いろいろ悩まされた息子が無事就職し、気の抜けたような義姉。
彼女らに見て欲しいような、いや、あまりにインパクトあり過ぎで良くないか、などと思いつつ、のんきなマミーでいられる今の自分を振り返りつつ、
このままずっとのんきに生きていきたいと思うのであった(・・・しょぼい感想だなあ~こんな素敵な映画だったっていうのに・・・)