作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 東條英機 (歴史エッセイ 79) 】

2008-12-25 15:59:57 | 05 歴史エッセイ


昨夜のテレビ(関西エリアは毎日放送)で、
日米開戦前夜の人物模様が描かれたが、
A級戦犯の中でも首班として処刑された、
今も靖国神社に祀るべきか否かでもめる
東條英機元首相・陸軍大将の人物像が
最後まで戦争回避に徹した平和志向の
人物として描かれたのに、ボクの幼年時
からの歴史観が大きく揺るがされる思いが
増してきて、途中でテレビの電源を切った。

ドラマの部で東條を演じたビートたけしの
名演技が、東條は良い人だったの印象を
高めたことも否めない。
あらためてドラマが持つ人の心理への影響
力を思わせた。
脚本家イデオロギーがまともに出るし、俳優
の演技力が左右するであろう世論への影響
を考えると恐ろしくもなる。

ビートたけしの演技の素晴らしさには、素直
に脱帽するが、ボクはカレを平和志向の人間
と認めることは絶対にできない。

特にカレが陸軍大臣であった時に発表した
「生きて虜囚の辱めを受くることなかれ」の
一文のおかげで、どれだけの将兵と、多く
の民間人が巻き込まれたかを考えると、
とてものことじゃないが、カレを美化する放映
はいかがなものかと強く思うのである。


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