作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 歴史エッセイ (48) 二つの徳川幕府 】

2007-02-08 17:44:44 | 05 歴史エッセイ


徳川幕府は、七代家継でいったん途絶え、
吉宗が新たに新幕府を継承の形で継いだ。
いわば二つの幕府が接木のごとく継がれた
と見て良いのじゃないかと考える。

家継が夭折し、徳川本家が絶家となった
時、そのための用意の御三家。うち水戸
は将軍になってはいけない藩だから、自動
的に尾張から新将軍が登場して然るべし。

吉宗なんか、紀伊のそれも末っ子で、将軍
に選ばれるには順番からいって遠すぎるの
に、候補者が次々と妙な死に方をする。

吉宗の手が廻り毒殺で消されたと誰でも
思うこと。うしろめたい事の多い吉宗だか
らこそ、中興の祖なんて奉る必要があった
んだろう。最近の若い日本人はドラマで
歴史観を持ってしまうから困る。

直系の子・孫をもって田安・一橋・清水と
領地の無い御三卿を作り、もはや尾張系は
出る幕無しとする。

水戸は徳川一族なれど、尊王の家と家康が
定めた掟にそむいて、水戸から一橋に入った
慶喜を十五代将軍に据えたから、そこで徳川
は滅亡した。

こういう歴史の読み方があってもいいんじゃ
なかろうか。


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