トランスポーターとオートバイトライアルと日記の備忘録

ノアにオートバイを積んでみました。忘れないように記録しておきます。

ビラーゴ250 エンジン回転不調 修理

2015年12月12日 | ヤマハ ビラーゴ250

購入後最初に乗った時、クラッチを繋いでスタートする時に一瞬回転が落ちるのと、アクセル一定なのに減速したり加速したりエンジン回転が不調でした。たぶんキャブレターと思い分解整備も考えましたが、分解しても汚れを落とすのが大変なのでノアで効果があったルートスーパーエイダーを入れたところ、20kmくらい走行後から症状がなくなり11月末に高速を走っても快適で完全に直ったと思っていました。

しかし、その一週間後に走ったら症状が出てしまいました。そこでガソリンタンクのフィルター・負圧ポンプ・キャブレターのオーバーホールをしました。

 負圧ポンプをボルト二本とガソリンホースを外して取り外します。

 

裏側のビスを外して、パッキンが少し貼り付いているので慎重に分解します。

インシュレーター側(写真右の右上)の透明パッキンの内部にガソリンが少し入っていましたが穴は開いていませんでした。

特に異常はなさそうなので、パッキンにシリコングリスを薄く塗り組み立てます。

 

ガソリンタンクよりコックとフィルターを外します。23年経っていますがねじの固着もパッキンの劣化もなく、パッキン部にはシリコングリスを薄く塗り組み立てます。

 

キャブレターを車体から外します。スロットルワイヤーを止めている外側ナットを緩めずらし、ワイヤー先端を外します。各ホースも外しておきます。

 

キャブ上部のバンドのボルトを緩めます。インシュレーターエンジン止め分のヘキサゴンボルト左右2本ずつを外します。

 

配線部分も外します。インシュレーター・キャブを上に持ち上げながらインシュレーターを手前に引いて外します。右写真の配線2本はアイシングヒーター用です。

 

チョーク部をナットを外して引き抜きます。インシュレーターに下側のヒビがひどい状態ですが内部にヒビはありませんでした。

 

キャブレターを分解したところ内部は結構きれいでした。ルートスーパーエイダーの効果でしょうか。

 

キャブレターを分解オーバーホールをします。下記サイトを見て行いました。

ビラーゴ250のキャブレターをオーバーホールしてみよう!  4回シリーズです。


パーツの洗浄には、ヤマハ ヤマルーブ スーパーキャブレタークリーナー(泡タイプ)を使用しました。

スプレーすると泡が結構強く飛びパーツを包みます。すぐに泡が消え始め表面の汚れが取れ真鍮のきれいな色になります。写真を撮る暇がありませんでした。外側にも使用しました。洗浄後にパーツクリーナーを吹きかけ、その後乾燥させます。

注意点は、泡が液になった中に浸さないことです。浸しても効果は薄く、液より出た部分と色が違ってしまいます。かなり強力なので、保護メガネ・マスクは必須です。

内部外部の洗浄後です。かなりきれいになりました。ブラシは使っていません。ヤマルーブとパーツクリーナーだけです。      


インシュレーターも購入しました。純正の内部は段差はないのですが、輸入品のものは段差がありました。性能には問題なさそうです。取り付けて終了です。 

それからパイロットスクリューの戻し回転数は2-5/8です。位置は丸いカバーの下にある+ビスの左にあります。締めるとガソリンが薄くなり、緩めると濃くなります。エアスクリューと逆になるので注意です。


これで大丈夫だろうとエンジンをかけたら、チョークを引いても回転が低く後ろシリンダが時々ミスファイアを起こします。

ネットで調べたら電気系のトラブルもあるとのことなので、イグニッションコイルの差込部清掃・チェックを行いました。

イグニッションコイルの抵抗値を測ります。

1次コイル抵抗値 3.4~4.6Ω   前4.4Ω  後4.2Ω

2次コイル抵抗値 10.4~15.6kΩ  前13.0kΩ  後13.0kΩ

念のためプラグキャップの抵抗は、  前10.7kΩ  後10.3kΩ でした。


1次コイル測定は、電源(平キボシ)側の赤/白線にテスターの赤線を繋ぎ、橙色線にテスターの黒線を繋ぎ抵抗値を計ります。

エアクリーナーユニットを外さないと、右側の測定がやり難いので外しました。


2次コイル測定は、プラグキャップを外して(コードを引っ張ると抜けます)、ハイテンションコード(プラグコード)にテスターの赤線を繋ぎ、電源(平キボシ)側の赤/白線が挿してある方にテスターの黒線を繋ぎ抵抗値を測ります。

平キボシがかなり汚れていたのでCRCを吹き付け、コイル側の端子は磨きました。本当は接点復活財が良いのですがなかったので。

磨いた後に1次コイル前側の測定値が4.2Ωになりました。測定結果は、正常範囲内です。

一応、ハイテンションコードの先端を5mm切断し、プラグキャップを装着しました。 プラグも新品のCR6HSAに交換しました。

 

昨日、天気もよく暖かったので乗ってみました。

まず、エンジンはチョークを引いてセルスイッチを押すと一瞬でエンジンがかかります。アイドリング回転も高く正常です。

暖まってきた頃、チョークを完全に戻すとアイドリング回転がかなり低めです。走りに行くとエンジン回転の不調はなくなりました。加速時に一瞬回転が落ちることもなく、前回トップギヤで40km/h以下になると加速もできなかったのが今回は加速もでき、陸橋の上り坂で40km/hからアクセルを開けると加速していきます。

不調の時は、交差点で減速し加速しようとアクセルを開けると、エンジン回転が落ちエンストしそうになることもあり、慌ててクラッチを切りエンスト回避しましたが、その状態もなくなり安心して走行できるようになりました。

20km位走行して自宅に戻るとアイドリングが高くなっています。今日エンジンをかけちょっとアクセルをレーシングするとアイドリングが早めに安定しました。この状態が続くようでしたら、もう完全に直ったと言えるでしょう。ただ今日は雨なので走行できませんでしたが、次回が楽しみです。

プラグを最後に替えたら調子が良くなった感じですが、端子部の点検清掃とその他のコネクターの部分も清掃しました。

調子がいい時があったのでプラグが悪いとは思いませんでしたが、いろいろ点検整備できて良かったと思っています。

もし、アイドリングが不調なようでしたら、前回はキャブレターの油面の確認だけでしたので油面調整をやり直します。

 

追記 結局アイドリングが不安定になったので油面調整を行いました。

コメント
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