トランスポーターとオートバイトライアルと日記の備忘録

ノアにオートバイを積んでみました。忘れないように記録しておきます。

倒れたオートバイを起こす装置を作ってみた。

2022年01月18日 | オートバイ

また腰を痛めてしまったので、オートバイを引き起こす装置を作ってみました。

ネットで調べたら海外では売っていました。個人輸入で約3万円くらいするようです。

体力のある外国人でも必要とする人がいるのに対し、日本では売られていません。

 
手持ちのラチェットタイダウンベルトのベルト25mm幅でテストしましたがロックするプレートが曲がり無理でした。そこで、CATタイダウンベルト38mm幅を購入しました。耐荷重498kgが決め手です。破断荷重は1496kgです。パイプの上にタイヤレバーをガムテープで固定して試してみました。リヤタイヤが浮きました。大丈夫そうですが標準ではレバーを上に持ち上げます。少し腰に負担がかかります。
 
タイヤは少し浮かしただけです。下げるためにラチェットを解除するとドーンと落ちるからです。
 
ここからは、製作編です。
 
ラチェットを押し下げたときにベルトを巻き上げるように変更します。体重をかければベルトを巻き上げられるので体重を利用でき楽だからです。標準はハンドルを開くと歯車がロックしてベルトを巻き上げます。
 
 
歯車を逆にするために分解します。片側のピンを外して左右を入れ替えます。
 
 
 
ピンを抜いてベルトを巻き上げる部品を外します。
 
 
歯車を左右を入れ替えて組み立てます。最初の画像の歯車と向きが逆になりました。
 
 
次はパイプの加工です。パイプの選定です。ネットで調べると計算できるサイトがあります。
単純支持はり集中荷重で、直径25.2mm×厚み1.2mm×長さ1000mm(税込み338円)でST250の車重約150kgで計算するとたわみが22.847033mmとなります。ただ、どれくらいの重さで曲がっていますのかは分かりません。Moto WinchのYouTubeを見るとパイプ直径より多くたわんでいるものも見ました。
 
とりあえずパイプを購入して、パイプの両端を石に乗せて真ん中に乗ってみると少したわみます。たぶんパイプ半分くらいだと思います。体重60kgです。何とか使えそうです。1mのパイプをそのまま持ち歩けないので250mm4本に切断します。
 
ただ、切断してジョイントを使いますが、ジョイントがパイプに力が集中しそうなので中に古いパイプ直径22mm×厚み0.8mmを入れます。厚み合計が2.0mmになるので計算するとたわみが14.74656mmになるので多少は安心かと思います。
 
 
接続部は、古いパイプ直径22mm×厚み0.8mmがあったので同じ長さに切断して20mm飛び出すようにシリコンシーリングで固定します。なぜ20mmかというと直管外ジョイント 25mm用の長さが100mmなのでジョイントの端のパイプが2重にしたほうが強度があるだろうと思ったからです。ジョイントは25mmパイプ用厚み1.2mm(税込み206円)です。
 
 
ベルトを通すところも作ります。25mm×3t×900mmのフラットバー(税込み272円)を加工しました。ローラー部は25mmの木材があったので利用しました。下部の台は有り合わせの材料を使用してシルバーで塗装しました。ローラー部の黒く見える所はベルトが擦るのを緩和するためにカーボンシートを貼ってみました。フラットバーを直角に曲げるのに苦労しました。片側はM6のタップを切りボルトはちょうど良いのがあり使いました。
 
 
 
パイプ部の完成です。ジョイントを付けた長さは300mmです。ラチェット部はちょうどよい位置に穴があったので、パイプにM5のねじを切りビス止めです。ラチェット部をビス止めしたので、ラチェット部は高さを変えることができます。重量は2.3kgでした。
 
 
 
パイプ4本を束ねて付属パーツを写真のようにセットしてエアキャップで梱包しました。バイクへの取り付けは後日です。
 
 
購入品は、1.高耐食メッキパイプ ALZ-55 1mxφ25.4x1.2 338円(税込)
     2.直管外ジョイント 25mm用 25mm 206円(税込) ×3=618円
     3.FB平鋼 3x25x0.91  272円(税込)
     合計  1228円 ジョイフル本田
 
     4. CAT ラチェットベルト ラッシングベルト 2本 2200円 paypayフリマ
     総合計 3428円でした。パイプは安かったのですが・・・。その他は有り合わせを使用しました。
ジョイフル本田で、31.8Φパイプ 片スエジ 600mm があり、差し込み部の加工する手間が少ないのですが現物を確認できなかったので止めました。 
 
使用してみました。まずは自転車で試します。なぜかというと腰を痛めているのでバイクを倒したり、自作装置が失敗したときに起こせないからです。
 
動画にしたら撮影範囲が変わってしまいました。ベルトの長さをラッシングを低い位置の設定でカットして、ラッシングを一番上にセットしたので、巻き上げるとベルトが2重になるのが多くなり巻ききれなくなってしまいました。起こせた自転車の角度は60度位でしょうか。oto WinchとDirt Napperは、ベルトの長さはギリギリにしています。そういう理由のようです。せっかくラチェットの位置を変えられるようにしたのですが残念です。
 
今度は、ラッシング位置を一番低い位置にします。なので、ハンドルを足で踏んで操作します。ベルトはステップ位置にしました。
 
パイプ下部は、車体のベルトに近い位置がポイントのようです。
かなり楽にリヤタイヤが浮きました。でも、あまり高くは浮かしません。ラチェットはゆっくり降ろすことができません。ロックを解除すると車体が一気に落ちます。注意です。とりあえず車体を立てた状態で浮かせたので、たぶん倒れた車体も持ち上げられそうです。車体を上げているときにパイプがたわんでいるように見えましたが、動画を見るとたわみはないようです。
でも、試すことができないので、もしバイクを倒した場合はぶっつけ本番になります。どうなるでしょうか❓
 
余談 
倒れたバイクを引き起こす動画がYouTubeに数多くありますが、ハーレーを起こす動画で教習所が教える方法を見たことはありません。
 
教習所で教える左手で左ハンドルを握り、右手でシート近くのフレームを握って上体を車体に被せて、力は前方に押すようにと説明がありますが、ハーレーは重すぎて無理だと思います。
 
教習所の教える手の位置だとハンドルとシートに中間かシートフレームに近い位置で持ち上げることになりかなりの重量を持ち上げなければならないからです。
対してハーレーを起こす場合は左ハンドルを両手で持ち上げる動画がほとんどです。こうすればテコの原理で、タイヤの接地面とハンドルの間にエンジン等の重量物があるので少しは重量が軽くなるからです。
持つところは、タイヤの接地位置より、できるだけ遠いところを持つのがポイントです。なのでハンドルを持ちます。
 
力を入れる方向は、起こし始めは上がメインだと思います。例えばハンドルを5cm持ち上げると多分1cmくらい前にハンドル端が移動します。また5cm持ち上げると1cmくらい前に移動します。これの繰り返しです。そうするとハンドル端は弧を描きます。だんだん力は前方に移動するようにします。YouTubeでの教習所の起こし方の説明で、前方に押すと言うのは最初の力の方向を伝えていません。前方に押すと腰を痛める可能性が大きいので注意してください。
 
以前 ハーレースポーツスターXL883Lを倒して引き起こす動画を撮りました。
私自身は非力な人間ですが、スポーツスター約260kgを起こすことができました。
左ハンドルを両手でしっかり持って両膝を曲げて膝を伸ばして立ち上がるように力を入れます。足の力がメインで手の力は3割くらいの感じです。腰にはほとんど負担がかかりません。エンジンガードがついていることもありますが。この方法を最初に見たときはハンドルが曲がらないのに驚きました。
 

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