計画停電の日

突然、やって来た。
何の前触れもなく、突然に。

僕の住むエリアは第２グループ。
街の中心と同じエリアだから、今日も停電はないな。
と高をくくっていたのだけれど。

昼過ぎからパトカーや消防車のサイレンの音が、
随分鳴ってるなぁとは思っていたけれど。
まさかね、歯を磨きながら
ドライヤーで髪を乾かしている最中にやって来るとはね。

ひゅーぅん、と次々に電気が落ちていく。
冷蔵庫も蛍光灯もドライヤーも。
被災地のことを考えたら、こんなことくらい小さなことなんだけどね。

ウチのベランダからの光景。
信号機と車のライトだけ、灯ってる。

頭上の月が、いつもより明るいんだ。

日没前に信号機は通電。
その１時間後、１８時半に部屋に明かりが戻ってきた。

ひゅーぅん、パチパチパチと、電源の入る音がする。
こんな音、初めて聞いたよ。

助けられたのは（義援金募金活動）

たまたま休みでね。
「山形戦の特急券、払い戻さなきゃな」
なんて思いながら特にすることもなくウチにいたら。
クラブが義援金活動するって、選手がつぶやいてた。

「さあ、出掛けよう」
と、歯磨きしてる最中に、計画停電。
（あ、水も出なくなるんだ…）
と、慌てて蛇口を捻り、コップ１敗の水を確保。
本当に信号まで止まるんだね。
こんな体験したことないから、びっくりしたよ。

１６時過ぎ、募金する人よりマスコミの方が多い感じ。
柏木だ、ヒロもいる、直輝もうっちーもつっちーも。
風邪ひくなよ、無理するなよ。
なんて思いながら、少しだけ、協力。

Ｊリーグのない日々。
大変なことが起こってから、
いつも心がザワザワして落ち着かなかった。
何時止まるか分からない電車。
物のないスーパー、コンビニ。
被災地に深く関わる人たちとのビジネス。
太平洋岸だけじゃなくて、中越や静岡でも強い地震が起きて。
原発から上がる煙に不安を募らせて。
知らず知らずに疲れてたのかな。


選手たちの顔が見れて何だかほっとしたよ。


[追記]
ＧＭの立ち位置が気になったんだけど、
気のせいだよなぁ。
なんかね、ひとりだけポツンとしてた気がして。
大丈夫かな、大丈夫だよね。