「誇」-URAWA REDS-
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「うわっ、群馬暑っつう…」
浦和の13時よりも前橋の15時の方が暑いなんて。
内陸性気候は侮れないね。

今シーズン初めての草津戦。
エイコが左SBのレギュラーを奪取。
「エイコ、守備出来ないでしょ」
「でも攻撃に欠かせない選手だから」
2試合で7失点、エース高田保則も出場停止。
相手はJ1復帰へ向け快走中のC大阪。
「引いて守ってカウンターなら勝てるかな」
「でも、監督は“攻めろ”みたい…」

キックオフ30分前。
コールリーダーが草津DFに向かって叫ぶ。
「藤井!お前のために歌作ってきたぞ!」
「藤井、聞いてくれ!」
「・・・(笑)」
「聞いてくれって言われても困るよね」
「歌じゃなくて詩だったらもっと可笑しいかも」
勝つために必死なのはどこも同じ。
笑いを堪えるのに精一杯だったよ。

日差しを直接浴びるバックスタンド。
「敷島、暑過ぎだよ」
「太鼓、遅くない?」
去年よりゆっくりしたリズムを叩く太鼓。
「これ、跳ね辛いね」
「ダメだ、キッツイよ」
早々に跳ねることを断念。

開始早々、エイコが左サイドをスルスルと駆け上がる。
「行け!エイコ!!」
中央へ切れ込む。
「打った!入った!!」
先制点は草津、得点者は小池純輝。
「奪え!走れ!!」
勢いづくサポーター。
前目から早めのディフェンス。
「慌てるな、落ち着け」
「行き過ぎるな!」
「あ、取られた…」
ボールを失うボランチ、セレッソのカウンターが決まる。
あっという間の同点劇。

「下がるな!」
「そこで止めなきゃ!」
ズルズルズルズル…
相手の7番、8番、9番がやりたい放題。
「うわっ…」
「あ~あ…」
崩壊する草津の守備。
「エイコも競り負けてるね」
「左の裏も狙われてる?」
立ち見エリアから次第に野次や罵声が起きる。
「最後まで諦めないぞ」
コールリーダーが鼓舞する。
「この状況で頑張るの、厳しいよね」
長い長いリーグ戦。
「諦めたら終わりだもんね」
「頑張るしかないんだよね、結局」
J2の厳しさは、僕も経験したから。
もう二度と味わいたくないもの。

2-4。
「3試合で11失点だよ」
日の暮れたスタンド。
「やっぱり夕方になると一気に涼しくなるんだね」
「じゃ、明日埼スタで」

次の日も3失点するなんて、思わなかったな。




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むつみ屋の“白”は、しょっぱい。

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