「戦前の生まれだ」という男性と、鹿児島~羽田のJALで隣同士になったことがありました。いきなり靴を脱いだその男性、裸足でした。石田純一かと思ってお顔を見たのですが、「石田80歳だ!」というお顔でした(当時は)。
着席するやいなや、話しかけてきました。
「いい体してるなぁ、仕事は何をしているんだ?」
「(一瞬、プロレスラーです。とジョークで返えそうと思いましたが正直に)む、無職です」
それからの90分、石田80歳の独擅場(どくせんじょう)。
まず、自分の職業の紹介…職業に貴賎はないのですが、いわゆる「性産業」のため、ご紹介できません。そして私を、その仕事の、「○○県の社長にする」というのです。
初対面から10分も経たないうちに、社長にしてくださる!即座にお断りしましたがね。冗談じゃない、私が仮にその仕事をしたとすれば、一族郎党から総スカン必定。不名誉殺人事件に発展することでしょう。で、女性のCAさんが、その話しの全てを聴いておりまして、凄い形相でこちらを睨んでおりました。盧溝橋で私を睨みつけた「仇日教育の最先鋒のような小学校の女教員」と、同じ怖さがありました。
「オレは、靴下を家内に履かさせていたんだ。家内を亡くしてから、靴下を履かなくなったよ」
それで、裸足だったんだぁと納得。
鹿児島大学水産学部出身の80歳…
「昨夜は知事と一杯やったので、気合いを入れてやった」とウソぶいていましたが、まんざらウソでもなさそう。80歳で国立大出身は、そうそういない。Jクラスの乗客でもあるし…。
スカウトをお断りしたので、話題はローカルに・・・
「鹿児島県は狂牛病が出ないが、宮崎は出る」(鹿児島自慢?)
「大友宗麟の一村一品」(大分自慢?)
「やらずぶったくり(鹿児島の卑下?)」
「鹿児島では、お墓に花を絶やさない」(これは自慢だな)
話は、汲めども尽きぬ泉のように出るわ出るわ。
ここで、業を煮やしたスッチーじゃなくてCAが現れた。
「お声のボリュウムを下げてください。ほかのお客様にご迷惑です」
と、ピシャリ!私まで、睨まれた。私は適当に相づちを打っているだけなのに。睨まなくてもいいと思いま~す。
しかし、そんなことでへこたれる石田80歳ではなかった。
「鹿児島ではね、人は城、人は石垣、人は堀なんだよ。だから、教育をしないんだ。教育をすると、殿様の座を脅かす奴が台頭するからね」
この話の意味が理解できませんでした。教育をすると、殿様の座を脅かす輩が台頭する…これは、分かる。そのことって、「人は城、人は石垣…」だったのかなあ?
私が知っている、「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」の 意味は…
「どんなに城を堅固にしても、人の心が離れてしまえば世を治めることはできない。情けは人をつなぎとめ、結果として国を栄えさせるが、仇を増やせば国は滅びてしまう」
…こんな意味だと思っていましたが…?石田80歳の考えは、「情けは味方、仇は敵なり」を抜かしたもので、「人ってものは、殿様を守る城であり、石垣であり、堀なんだ」ということらしい。
反論しませんでした。なぜかって?よりによって座席が、JクラスのA1とA2。目の前で、CAが睨んでるんだも~ん。
着席するやいなや、話しかけてきました。
「いい体してるなぁ、仕事は何をしているんだ?」
「(一瞬、プロレスラーです。とジョークで返えそうと思いましたが正直に)む、無職です」
それからの90分、石田80歳の独擅場(どくせんじょう)。
まず、自分の職業の紹介…職業に貴賎はないのですが、いわゆる「性産業」のため、ご紹介できません。そして私を、その仕事の、「○○県の社長にする」というのです。
初対面から10分も経たないうちに、社長にしてくださる!即座にお断りしましたがね。冗談じゃない、私が仮にその仕事をしたとすれば、一族郎党から総スカン必定。不名誉殺人事件に発展することでしょう。で、女性のCAさんが、その話しの全てを聴いておりまして、凄い形相でこちらを睨んでおりました。盧溝橋で私を睨みつけた「仇日教育の最先鋒のような小学校の女教員」と、同じ怖さがありました。
「オレは、靴下を家内に履かさせていたんだ。家内を亡くしてから、靴下を履かなくなったよ」
それで、裸足だったんだぁと納得。
鹿児島大学水産学部出身の80歳…
「昨夜は知事と一杯やったので、気合いを入れてやった」とウソぶいていましたが、まんざらウソでもなさそう。80歳で国立大出身は、そうそういない。Jクラスの乗客でもあるし…。
スカウトをお断りしたので、話題はローカルに・・・
「鹿児島県は狂牛病が出ないが、宮崎は出る」(鹿児島自慢?)
「大友宗麟の一村一品」(大分自慢?)
「やらずぶったくり(鹿児島の卑下?)」
「鹿児島では、お墓に花を絶やさない」(これは自慢だな)
話は、汲めども尽きぬ泉のように出るわ出るわ。
ここで、業を煮やしたスッチーじゃなくてCAが現れた。
「お声のボリュウムを下げてください。ほかのお客様にご迷惑です」
と、ピシャリ!私まで、睨まれた。私は適当に相づちを打っているだけなのに。睨まなくてもいいと思いま~す。
しかし、そんなことでへこたれる石田80歳ではなかった。
「鹿児島ではね、人は城、人は石垣、人は堀なんだよ。だから、教育をしないんだ。教育をすると、殿様の座を脅かす奴が台頭するからね」
この話の意味が理解できませんでした。教育をすると、殿様の座を脅かす輩が台頭する…これは、分かる。そのことって、「人は城、人は石垣…」だったのかなあ?
私が知っている、「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」の 意味は…
「どんなに城を堅固にしても、人の心が離れてしまえば世を治めることはできない。情けは人をつなぎとめ、結果として国を栄えさせるが、仇を増やせば国は滅びてしまう」
…こんな意味だと思っていましたが…?石田80歳の考えは、「情けは味方、仇は敵なり」を抜かしたもので、「人ってものは、殿様を守る城であり、石垣であり、堀なんだ」ということらしい。
反論しませんでした。なぜかって?よりによって座席が、JクラスのA1とA2。目の前で、CAが睨んでるんだも~ん。
鹿児島に伝わっているのは、天守閣を持たない平屋の鶴丸城を造り、「人をもって城となす」が正しいのではないかと。立派な城を持たずとも、人を大切にし、人を育て、人の力で国を守るという教えがあったと聞いています。
教育にも力を入れていたからこそ、維新の逸材が育ったと思いますし、島津斉彬公は、常に海の向こうを見て、日本最先端の事業に取り組み、イギリスに留学生を送るなどして先進技術を学ばせた名君中の名君と…。若くで亡くなっていますが(謀殺されたともうわさが)、長く藩主を続けることができたら、歴史を変えたんじゃないかとひそかに思っています。
いつもながら、勉強させていただきました。鶴丸城は天守閣がなかった!目から鱗です。「人をもって城となす」やっぱりね!と、多いに納得させられました。「郷中教育」は、頼まれもしないのに、私があちこちで伝嘩させて頂きました。薩摩の郷中教育と会津版の日新館の教育は、今の日本に最も必要と思っています。ありがとうございます。