民度は、アジアで７番目…低っ！

　うちの太郎が、またまた失言をいたしまして…衷心よりお詫び申し上げます。「どこの太郎だ」って？麻生太郎副総理なんですけどね。
　（日本の新型コロナ対策の成果について）日本の死亡率が少ない理由を尋ねる電話が海外からあったと明かしたうえで、「そういう人たちの質問には、『お宅とうちの国とは国民の民度のレベルが違うんだ』と言ってやると、みんな絶句して黙る」と自慢した。
　死亡率が高い欧米を「民度が低い」とバカにしたわけですね。麻生さんが考えている民度ランキング（人口１０万人当たりの死亡者）は…
　１　台湾　　０.０３
　２　タイ　　０.０８
　３　インド　０.２０
　４　バングラデシュ　０.２１
　５　中国　　０.３２
　６　韓国　　０.５１
　７　日本　　０.５６
　つまり、日本の民度は、台湾、タイ、インド、バングラデシュ、中国、韓国の次ということになる。勿論、揚げ足取りの民度ランキングですがね。でも、太郎さんの言った意味は、こういう順位ということですよね。アメリカの２６.６１、イギリスの５０.４６に比べると確かに高いけどね。（※　数字は毎日変わりますがね）

　日本人の民度、世界の中でどの辺の位置にいるか…私は、上位１０％には入っていると、勝手に感じています。外出自粛要請の時、私の想像以上に日本人は自粛しました。感心し、ちょっぴり誇らしかったですよ。

　で、またここで思い出しました。ブータンへ行ったときのことなのですがね。

　インドのシリグリという町から、ブータンの首都ティンプーまでの陸路４８６ｋｍを、中型のバスで行きました。おそらく、地球上で比類なき命がけの悪路だと思います。平均時速２０ｋｍの世界で、ひとつ間違うと崖から転落します。
　折からの豪雨による崖崩れで、道路が塞がれていました。すでにブルドーザーが到着しており、「２時間で開通する」という情報。車内で待機せざるを得ませんでした。

　そこで問題なのは、「トイレ」。男性の小用は、どってことない。しかし、女性の場合は、簡単にはいかない。そこでツアー参加者が考案したのが、傘で囲みを作る簡易トイレ。これがなかなか好評。「生まれて始めてぇーっ！気持ちが良かったわぁ！」と、はしゃぐ女性まで出現。
　そのとき、「日本人の女性ってなかなかやるなあ」と、感心したことがありました。
　用足しの後、使ったティッシュペーパーを繁みに放置せず持ち帰えったのです。
　このような行為を、「民度が高い」と、いうのではないでしょうか？

　他国へおじゃまして、大地に直接、小用や大用をすること自体が失礼なことかも知れませんが、使ったティッシュペーパーを放置するのはいけません。水に溶けないので、やがて風に舞い、世界一幸福なブータン国民の口にでも入ったら大変ですから。
　なぬ？「アンティークマンは、きちんとティッシュペーパーを持ち帰ったか」って？そ、それがぁ、ティッシュペーパーを使わなかったもんでぇ…ごめんなさい。