中学生の時、成績劣等だった(自分で言うなってか?)私は、理科の先生に、「理科室の薬品整理を手伝うように」と、命じられました。一クラスに50人以上がひしめいていた時代です。そんな中から一人だけ指名された。むしろ、名誉なことかもしれませんでしたが、「日曜日に出てこい」ということで、嬉しくもあり、悲しくもあり。
その時、「希硫酸」を右手の甲にこぼしてしまいました。その時は大変な薬品とも知らず、左手で拭いて…そのうち、ヒリヒリしだしたので水で冷やしたりしましたが…。希硫酸のヤケドの跡は50年経った今も、はっきりと残っています。
硫酸を90%以上薄めたものが希硫酸です。と、いうことは…硫酸がいかに恐ろしいか!「水を加えるな」「蒸気を吸うな」「皮膚に付けるな」「有機物と接触させるな」「わけが分からないものと混合するな」「硫化水素等との混合で、有毒ガスが発生するぞ」…大変な代物です。
イランで、プロポーズを断られた男が腹いせに、相手女性の顔に硫酸をかけた。女性は失明…。顔はケロイドで大変なことに。映像も流れましたので、御覧になられ、心をいためた方も多いかと。テヘランの刑事裁判所は、「同害報復法」を適用、「女性が男の目に硫酸をたらして失明させる判決」を、言い渡していました。
「同害報復法」…そのまんま、被害者が受けたのと同じ害を加害者側に加える制裁。「タリオ」と呼ばれているもの。
私も子供の頃は、一発叩かれたら、一発返しました。タリオです。隣の子のクレヨンを1mm使ったら、あとで1mm使わせる。…これはタリオとは違うかな。
素行のよくない男が、乗用車のドアにピップアタックしてへこませた。車の持ち主たち数人が、その男へ暴行を加えた。翌日、持ち主たちが男を呼び出し、「車の修理代を払え」と、言った。男は、「おう、払うぜ。その前に、昨日オレを殴ったり蹴ったりしたぶんをお返しさせてもらう」。持ち主たちは、一目散に逃げ帰った。こういうこともありました。なぜ知っているかって?実は、その事件が起こる1時間ほど前に、(焼き肉店で)その男と私とでトラブルがあり、乱闘になりそうだったのです。ヒップアタック事件については、数日後焼き肉屋のオヤジに教えてもらいました。
つまり、タリオは、日本にもあった。
今も、地球上で「タリオ」が行われている国は結構あるんじゃないでしょうか。ラゴスの駐在員だった人が、「運転手を雇っている。恐ろしくて自分で運転する気になれない」と。飛び出してきた子を撥ねたりすると、自分の子を引きずり出されて、同様に車で撥ねられる…。そりゃあおそろしい!
さて、女性が男の目に硫酸をたらして失明させることになったのですが…
刑の執行をめぐって、アムネスティをはじめ、国際社会の非難が高まった。そして、女性が出した結論は、「イランの名誉のために、男の罪を許す」。男を許しても、女性は一生光を見ることが出来ないのに…。硫酸をかけて失明させたのは、偶発的な事故ではない。計画的です。いくらイランでも、日常的に硫酸を携行しませんから。やる気でやったのですから、女性も判決通りにやってやればよかったのに。
刑の執行は無かったわけですが、執行されたとして、どのようにしたのでしょうか?男を仰向けに寝せて動けないように固定する。そして、二階から、女性が男の目に硫酸を垂らす…。
それなら、「二階から目薬だろう」って?イメージとして、二階から目薬なんですよねーっ。硫酸も怖いがタリオも怖い。
その時、「希硫酸」を右手の甲にこぼしてしまいました。その時は大変な薬品とも知らず、左手で拭いて…そのうち、ヒリヒリしだしたので水で冷やしたりしましたが…。希硫酸のヤケドの跡は50年経った今も、はっきりと残っています。
硫酸を90%以上薄めたものが希硫酸です。と、いうことは…硫酸がいかに恐ろしいか!「水を加えるな」「蒸気を吸うな」「皮膚に付けるな」「有機物と接触させるな」「わけが分からないものと混合するな」「硫化水素等との混合で、有毒ガスが発生するぞ」…大変な代物です。
イランで、プロポーズを断られた男が腹いせに、相手女性の顔に硫酸をかけた。女性は失明…。顔はケロイドで大変なことに。映像も流れましたので、御覧になられ、心をいためた方も多いかと。テヘランの刑事裁判所は、「同害報復法」を適用、「女性が男の目に硫酸をたらして失明させる判決」を、言い渡していました。
「同害報復法」…そのまんま、被害者が受けたのと同じ害を加害者側に加える制裁。「タリオ」と呼ばれているもの。
私も子供の頃は、一発叩かれたら、一発返しました。タリオです。隣の子のクレヨンを1mm使ったら、あとで1mm使わせる。…これはタリオとは違うかな。
素行のよくない男が、乗用車のドアにピップアタックしてへこませた。車の持ち主たち数人が、その男へ暴行を加えた。翌日、持ち主たちが男を呼び出し、「車の修理代を払え」と、言った。男は、「おう、払うぜ。その前に、昨日オレを殴ったり蹴ったりしたぶんをお返しさせてもらう」。持ち主たちは、一目散に逃げ帰った。こういうこともありました。なぜ知っているかって?実は、その事件が起こる1時間ほど前に、(焼き肉店で)その男と私とでトラブルがあり、乱闘になりそうだったのです。ヒップアタック事件については、数日後焼き肉屋のオヤジに教えてもらいました。
つまり、タリオは、日本にもあった。
今も、地球上で「タリオ」が行われている国は結構あるんじゃないでしょうか。ラゴスの駐在員だった人が、「運転手を雇っている。恐ろしくて自分で運転する気になれない」と。飛び出してきた子を撥ねたりすると、自分の子を引きずり出されて、同様に車で撥ねられる…。そりゃあおそろしい!
さて、女性が男の目に硫酸をたらして失明させることになったのですが…
刑の執行をめぐって、アムネスティをはじめ、国際社会の非難が高まった。そして、女性が出した結論は、「イランの名誉のために、男の罪を許す」。男を許しても、女性は一生光を見ることが出来ないのに…。硫酸をかけて失明させたのは、偶発的な事故ではない。計画的です。いくらイランでも、日常的に硫酸を携行しませんから。やる気でやったのですから、女性も判決通りにやってやればよかったのに。
刑の執行は無かったわけですが、執行されたとして、どのようにしたのでしょうか?男を仰向けに寝せて動けないように固定する。そして、二階から、女性が男の目に硫酸を垂らす…。
それなら、「二階から目薬だろう」って?イメージとして、二階から目薬なんですよねーっ。硫酸も怖いがタリオも怖い。