おりおん日記

電車に揺られて、会社への往き帰りの読書日記 & ミーハー文楽鑑賞記

勘十郎さまからお手紙!!!!!

2008年07月06日 | 文楽のこと。
勘十郎さまからお手紙! (08/06/30)

 な、なんと、勘十郎さまからお手紙を頂戴してしまいました。感激です。30日深夜、帰宅すると、いつものようにテーブルの上に新聞や郵便物がバサッと乱雑においてありました。郵便物といっても、大抵はDMや企業からのお報せの類で、宛名はこじんまりとプリントされた活字が並んでいるのが常。ところが、なぜか、黒々とした筆文字が立派な封筒が混じっていて、「なんだろう?」とひっくり返してみると…差出人には「桐竹勘十郎」とあるではありませんか!!!!! 一挙に疲れが吹っ飛ぶとともに、感動のあまり膝がガクガクと震えてきてしまいました。

 すぐに読みたい気持ちを抑えて、まずは、化粧を落として顔を洗い、歯磨きをして、簡略ながら体を清めました。普段は、封筒は手でビリビリと引き剥がすだらしない私ですが…勘十郎さまのお手紙とあらば、粗雑には扱えません。ハサミで丁寧に開封し、中身を取り出しました。中のお手紙はうっすらと金粉、銀粉を散らした和紙に、やはり、美しい墨文字。

5月に銀座の画廊で、勘十郎さまが25年間に渡って作り続けてきた国立文楽劇場の公演記念スタンプの原画展でありました。そこで、「太閤記」の原画を衝動買いしてしまったのです。もちろん、気軽に買えるお値段ではないし、「欲しいけれど…、どうしよう」という逡巡はありました。でも、考えに、考えたすえ、「こんなご縁に二度とめぐりあえるかはわからない」と清水の舞台から飛び降りたのです。勘十郎さまからのお手紙は、そのお礼状でした。どの原画にも思いいれがあること、大変だけど、もう少し頑張ってスタンプ作りを続けようとお考えであることなどが、丁寧な文章で綴られていました。達筆な文字は、勘十郎さまの遣う人形と同様に、力強いけれど、優しい雰囲気でした。

友だちにも自慢しまくりた~いという気分ですが、そもそも、世の中的には超マイナーな文楽であり、ましてや、その人形遣いに至っては、「勘十郎って誰?」って感じなので、この感動を分かち合ってくれる人がいないのが悲しい。というわけで、一人で、なんどでも取り出してニヤニヤと拝読しております。


2 コメント

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Unknown (latifa)
2008-07-06 11:41:49
おりおんさん~~すごいじゃないですか!!
勘十郎さんのことは、よく存じていない私ではありますが、ここのところ、おりおんさんが、どんどんハマっていった経緯とかをわずかばかりですが知っている私としては、なんだか、自分のことのように、凄く嬉しいニュースです。
本当に良かったですね~☆
神棚に飾って後生大事にしちゃいますよね~。
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ありがとうございますっ!!! (おりおん。)
2008-07-06 21:54:17
latifaさ~ん、コメント有難うございます。友だちに自慢しても「ふーん」という感じで、ほとんど相手にしてくれないんです。だから、latifaさんが喜びを分かち合って下さって、ホントに嬉しいです。勘十郎様の字は、力強くて優しくて、何度、読み直してもウキウキ。三浦しをんさんの「仏果を得ず」を読んでからというもの、蟻地獄にはまるかの如く文楽ワールドに落ちていっています。8月には大阪の国立文楽劇まで一泊二日の遠征予定。逆に言うと、「仏果を得ず」を読まなかったら、今年の私って、何してたんだろう…?
さっき、有隣堂で三浦綾子さんの「母」を買って来ました。latifaさんの感想を拝見して、とっても気になっていたのです。読んだら、TBさせていただきますね。話題の「蟹工船」はとっても難しそうで、読破する自信がありません。それでは、また!
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