おりおん日記

電車に揺られて、会社への往き帰りの読書日記 & ミーハー文楽鑑賞記

ひばり山姫捨松 @ 内子座文楽公演

2010年09月04日 | 文楽のこと。
鶊山姫捨松 @ 内子座文楽公演

 色々あって感想を綴る間もなく、かれこれ2週間が経過してしまいましたが…内子座文楽、やっぱり、楽しかった♪

 もう一つの演目である桂川は世話物、鶊山は時代物ですが、共に、「継子いじめ」がモチーフになっています。鶊山は、なんといっても、玉也さんが遣われた継母・岩根御前が秀逸でございました。割り竹で中将姫を、叩いて、叩いて、叩きまくるシーン。もちろん、全く笑うべき場面ではないのですが…私は、一人、ニタニタ笑ってしまいました。悪役でない玉也さんも大好きなのですが、でも、やっぱり、悪役商会の玉也さんもステキ。叩いたり、斬ったり、暴れたりは、他の遣い手さんとは切れ味が圧倒的に違います。本来なら、嶋さんの語りに耳を傾けつつ、可哀想な中将姫に肩入れして涙すべきところ、私の気分はついつい「もっとやれ~」と盛り上がってしまいました。

 勘弥さんの桐の谷が、上品で気高くてステキ。今年の春巡業の廿四孝で勘弥さんが腰元・濡衣を遣われた時、はからずも「ああ、簑師匠の濡衣よりも、好きかも…」と思ってしまったのですが…勘弥さんが遣われるお人形は、気高い女オーラがほどよく出ていてキレイだなぁと思います。

 清志郎さんのお三味線も心地よく、もうちょっと長く聴いていたいなぁ…という感じでした。

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