地球に夢中研究所

肺ガンIV期。自身のガンを治しつつ、世界の人々の健康への貢献を目指す、「地球に夢中研究所」代表 太田和廣の日記。

書評、藤原正彦「国家の品格」

2008-12-17 20:41:04 | 文化
素晴らしい
ちまたにあふれる「品格」本を立ち読みするたびバカバカしく思っていたが、この元祖品格本、こいつだけは本物だ
論理的に論理を否定する痛快さ、絶妙なユーモアに導かれ読み進めば、あなたは確実に、情緒、形、もののあわれ、武士道を追い求める者となろう
そして行き着く先は「国家の品格」
信じられない人は、前書きだけでも立ち読みしてみて
そこに十分にメッセージがある
そして、もう全部読んだ気になって本を置くだろう
(私も一度そうした)
でもちょっと待って!
それはほんの始まり、ドンドン展開するよ
余談だが、美しい自然と芸術を守らねばならない、それが森林ミュージシャンの務めだ、などと思いました
それから、まーくんがなぜ天才か、理由が少しわかりました
親バカ御免

時事ネタ

2008-12-17 01:16:57 | Weblog
タモガミ氏は見事に悪者あつかいだ。
文民統制の原則を壊した、とのこと。
ごもっとも。
でも不思議だ。
読売新聞など大手が言うのはわかるが、
なんでもかんでもメディアというメディアこぞってなのは何故?
論文のなかみ、なかなかいいんだ。
新聞などに載ってる要旨、あれは、悪いね。なんやそれ、て思うね。
でもあれは要旨だから。
もともと普通に考えたら「なんやそれ」な内容を、
言葉を尽くして納得いくようにまとめようとした論文だから、
言葉を減らしてしまうと、「なんやそれ」な内容
になってしまう。
論文全部を読むと、なかなかいいんだ。

これ。
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=904
下のほうに原文が載ってる。

もちろん100%信じてはいないよ。
謀略説だらけなとこは、ちょっとひくけど、
それでも、魅力的だ。

私の親父は満州引き上げ組みだ。
(これ、親父もたまに読んでるんだ。
 親父、ごめん、問題あったら電話くれ。
 ケータイからも削除できるから。)
親父は戦争の話、めったにしてくれない。
悲しいしつらいから話したくないって。
一度無理に話をふったら泣き出した。
それ以来一切聞いていない。
それまでにごくごくたまに聞いた話は、こんなのだ。

・親父は、子供の頃養子に出てた。(後に戻った。)
 そこの父親が満州鉄道の設計部長だった。
・敗戦まで数年満州に住んでいた。
 部下の中国人たちを家に呼んでみなで餅つきとか
 してた。
・敗戦後、日本人数十人で引き上げた。
 そのとき(養子先の)父親は一緒じゃなかったが、
 母親などは一緒だった。
・昼はあらかじめ決めていた建物に避難。
 夜に移動。
 子供はロープで電車ごっこみたいにして遅れないよう進む。
・みなひもじかったはずだが、親父たちはひもじくなかった。
 各地で中国人が助けてくれたから。
 各地で建物に到着後、落ち着いた頃に現地の中国人が
 親父の家族をそっと迎えに来る。
 親父たちは、周りの人にだまって、そっと場を離れる。
 ご飯をご馳走になり、また、そっと戻る。
・ロシア兵はひどかった。
 親父いわく、「あいつらは馬鹿だから時計のねじの巻き方を知らない。
 時計が止まったら捨てて別のをとった。」
 ここにはかけないひどいこともあった。(というかちゃんとは聞けてない。)
 女子はみな髪を短くして顔に泥を塗って男のふりをした。
 殺された人もいた。
 むしろに巻いて埋葬した。
 いいことはほとんど記憶にない。残酷なシーンばかり覚えてる。

日本兵も中にはひどいのはいたんだろうが、
諸外国に比べてどうなんだろう。
なぜ中国人はマンテツの設計部長一家を助けたのか?
実は満州でいいこといっぱいしたんじゃないのか?
タモガミの説明は、私にはすごくふに落ちるんだ。

ああ、書いてしまった。アラシが来ないことを祈る。
来るわけないか。(^^)