<猫三魔女七>
「いま少し美人かと思ったが、近づいて見れば『人三化七(にんさんばけしち)』アレでも女かね」
なんて、落語などで使われる悪態の<人三化七>、つまり人が三割で化物が七割。
その伝でいくと、うちの不思議猫の海なんかは<猫三魔女七」だろうなあ。
(性格キツイ牝猫だから、もしも<猫三化七>なんていったら熟睡中に顔面でバリバリ爪砥ぎされそうだからな・・・)

「海ちゃん、元気になってよかった。この夏も乗り越えられるよ。横顔もいいねえ、スッと通った鼻筋がとっても可愛いよ」
熱中症で、油断すれば即、間引かれそうな夏である。
くたばってたまるか!
なあ、海よ・・・。

・・・って、だいぶ暑さが応えているようだな。無理もない。着たきりたぬき(あわわ)。ふわふわほかほかのイッチョウラの着ぐるみの毛皮だもんなあ。
<ふん、ワチキだって一張羅のコイツをすぱっと脱いで婀娜(あだ)っぽい浴衣でも着たいわ>
「ん・・・!?(浴衣でそのあられもないポーズかいな?)」
エアコン嫌いで扇風機嫌いな海は、もっぱら肌触りが涼しい廊下で行き倒れて・・・じゃなかった、くつろぐのが夏の恒例である。

年季が入って、もはや風物詩といっていいくらいだ。
ところが今年に限って、行き倒れの位置が非常にまずい。


「海ちゃん、そこはダメでしょ。もうすこしさあ、ずれてくれないと・・・」
あーあ、熟睡しているからスタンガン当てられたみたいに脚の先が痙攣してるし。
「おい、開けるぞ。耳、ミミもうちょいさげてな。顔あげると、超痛い『ドア・ラリアート』喰らわしちゃうぞ」
いくら小顔でもドアの直撃は痛そうだから、そろそろと寸刻みであける。

「そのいかにも迷惑そうな顔やめろって。こっちのほうが大迷惑なんだから」
用を足して出るときも一緒。気を使うことこの上ない。

頑なな猫なので、さらさら位置をずらすつもりはないようだ。
この夏いっぱいはとにかく苦労しそうである。
「おい、ウミよ。もうすこししたらパピコあげるからな」
喉をゴロゴロいわせながら嬉々としてパピコの外側を賞味する猫なんて、やっぱ化七かも。
→「海とパピコ」の記事はこちら
→「読んだ本 2018年6月」の記事はこちら
「いま少し美人かと思ったが、近づいて見れば『人三化七(にんさんばけしち)』アレでも女かね」
なんて、落語などで使われる悪態の<人三化七>、つまり人が三割で化物が七割。
その伝でいくと、うちの不思議猫の海なんかは<猫三魔女七」だろうなあ。
(性格キツイ牝猫だから、もしも<猫三化七>なんていったら熟睡中に顔面でバリバリ爪砥ぎされそうだからな・・・)

「海ちゃん、元気になってよかった。この夏も乗り越えられるよ。横顔もいいねえ、スッと通った鼻筋がとっても可愛いよ」
熱中症で、油断すれば即、間引かれそうな夏である。
くたばってたまるか!
なあ、海よ・・・。

・・・って、だいぶ暑さが応えているようだな。無理もない。着たきりたぬき(あわわ)。ふわふわほかほかのイッチョウラの着ぐるみの毛皮だもんなあ。
<ふん、ワチキだって一張羅のコイツをすぱっと脱いで婀娜(あだ)っぽい浴衣でも着たいわ>
「ん・・・!?(浴衣でそのあられもないポーズかいな?)」
エアコン嫌いで扇風機嫌いな海は、もっぱら肌触りが涼しい廊下で行き倒れて・・・じゃなかった、くつろぐのが夏の恒例である。

年季が入って、もはや風物詩といっていいくらいだ。
ところが今年に限って、行き倒れの位置が非常にまずい。


「海ちゃん、そこはダメでしょ。もうすこしさあ、ずれてくれないと・・・」
あーあ、熟睡しているからスタンガン当てられたみたいに脚の先が痙攣してるし。
「おい、開けるぞ。耳、ミミもうちょいさげてな。顔あげると、超痛い『ドア・ラリアート』喰らわしちゃうぞ」
いくら小顔でもドアの直撃は痛そうだから、そろそろと寸刻みであける。


「そのいかにも迷惑そうな顔やめろって。こっちのほうが大迷惑なんだから」
用を足して出るときも一緒。気を使うことこの上ない。

頑なな猫なので、さらさら位置をずらすつもりはないようだ。
この夏いっぱいはとにかく苦労しそうである。
「おい、ウミよ。もうすこししたらパピコあげるからな」
喉をゴロゴロいわせながら嬉々としてパピコの外側を賞味する猫なんて、やっぱ化七かも。
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