おんにょの真空管オーディオ

趣味などのよしなしごとを思いつくままTwitter的に綴っています。

強力にドライブ

2016年03月09日 | 真空管アンプ
蠱惑的な響きだよね。出力管をグリッドのプラス領域まで振り込んで
強力にドライブします、とか。
これはグリッド電流が流れてもヘタレないドライブということで、
単に高い電圧を振り込んでやるのとは違う。
普通にカップリングコンデンサを介した回路(A1級)を想定すると、
ドライブ段がいくら高出力であっても出力インピーダンスが高いと
出力管の主にCgpにより高域が早く落ちてしまうことになる。
だから低インピーダンスでドライブするためにカソードフォロア
を入れた回路がよく使われる。
カソードフォロアの利得は0.9倍程度だが出力インピーダンスを低く
することができる。カソードフォロアを出力管グリッドを直結とする
ことによりA2級ドライブが可能になる。
一般的に回路設計では出力段を十分に振れるドライブ段であることが
必要条件なので、電圧増幅段の利得を増やせばフルにドライブできる
わけではないからそのへんを誤解されないように。
コメント (2)
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