ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

3年前、2017年7月28日、大阪地裁 無償化裁判勝訴の日の記録を再掲いたします。

2020-07-29 13:18:43 | 火曜日
*昨日再掲するはずだったけど、右翼の妨害にあい掲載する心の余裕がありませんでした。

今日は無償化裁判の判決の日です。ドキドキする気持ちと不安の入り混じった複雑な気持ちのまま大阪地裁に向かいました。








10時、行進しながら数百人が入廷しました。

























東京始め全国からソウルからプサンから駆けつけてくれました。



抽選券が配られ殆どの方々が外れました、私も例外ではありませんでしたが、火曜行動の仲間が傍聴券を持って来てくれ、幸い入ることができました。松尾さんありがとうございます。

判決は一瞬でした。


請求の趣旨です。

1. 文部科学大臣が原告に対し平成25年2月20日付けでなした本件規則第1条第1項第2号ハに基づく指定をしない旨の処分を取り消す(取消訴訟ー判決 認容。)

2. 文部科学大臣は原告に対し、大阪朝鮮高級学校について、本件規則1条1項2号ハに基づく指定をせよ(義務付け訴訟ー判決 認容)

3. 訴訟費用は被告の負担とする(判決 認容)

全面勝訴判決❗️❗️


















判決後直ぐに北浜の会場でミニ報告会が行われました。弁護士の先生方が到着するまでの間、自由発言が行われました。

全員の写真は見えなかったのでとれませんでしたが、、、














大村さんが司会を担当してくださいました。

☆大村さん

まだ夢うつつのようです。裁判長が何を言っているのか最初はよくわからなかったが、「被告は訴訟費用を支払え」という言葉を聞いて、はじめて勝利を実感しました。日本の司法も間違っていないこともあるんだということを実感しました。





長谷川さん

☆長谷川和男さん(東京)

この問題は教育の問題であって、政治の問題ではないのに、広島ではひどい判決が出た。しかし、今日の判決はまさにそのことをはっきりと述べていた。私は43年前から朝鮮学校を訪問し、そのよさを知ってきた。子どもたちも先生も、オモニもアボジもみんながんばっている。今、全国の朝鮮学校を九州から訪ね回っているが、行ってはじめてわかることがたくさんあった。





沈さん

☆オモニ

広島のこともあったし、どうなるのか不安でしたが、全国の朝鮮学校に元気を与える判決でした。8月7日に始まる大阪の補助金裁判の控訴審も勝利を!







申さん

☆オモニ
今まで生きてきた中で、自分を認められたと感じた一瞬でした。先輩たちから受け継いだものをこれからも守っていきたいと思っています。




鄭さん

☆オモニ

70年間生きてきて今日のようにうれしいのははじめてです。



私にも順番が回って来ました

☆ニョニョ

この5年数ヶ月の間、正義は勝つと信じていたが、腐りきった司法がどんな判決を下すかと思うと、昨日の晩はよく眠れませんでした。勝利の瞬間はよくわかりませんでしたが「被告は訴訟費用を支払え」というのを聞いて、勝ったんやなと思いました。





京都のパクさん

☆京都のオモニ

京都の朝鮮学校に対するヘイトスピーチ事件の当事者であり、原告です。ヘイトは今も続いており、それが朝鮮学校に対する差別となっているのだと思います。こんな日が来るとは正直思っていませんでした。全国の同胞たちが喜びに沸いています。広島の負けにも意味がありました。そのあまりのひどさに日本の良心が見えてきました。広島の闘いも激励したいと思います。




広島のオモニ会長さん

☆東京のオモニ
広島に行ったときはなぜこんな差別がと思いました。今日、傍聴はできませんでしたが
、今から東京に戻って金曜行動に足取り軽く向かいます。

☆愛知オモニ会
歴史的瞬間に立ち会えた喜びでいっぱいです。この気持ちを愛知に持ち帰って、勝利で
きるようがんばりたいと思います。

☆愛知の弁護士
てっきり不当判決だと思っていたので、言葉が…。愛知の裁判では裁判長がひどいので
忌避を申請しているところです。

☆キムミョンジュン監督(韓国)
夢みたいな現実です。大阪の同胞万歳!

☆ウリハッキョの子どもたちを守る市民の会(韓国)
「私たちは必ず勝利する」という横断幕を作りましたが、まさにその通りになってよか
ったと思います。
















大阪朝鮮高級学校の校長先生


☆大阪朝高の校長

今日は皆様の団結した力で勝利できました。コマッスムニダ。今日は高校生も傍聴し、そして本当に悔しい思いをして卒業した卒業生も駆けつけてくれました。みんな抱き合って涙を流していました。これからも立派な人間に育てていきますので、応援よろしくお願いします。







大村さん

☆大村さん

2010年のことが思い出されます。民主党政権になってようやく高校無償化が実現し、これで朝鮮学校にも適用されると喜んだら凍結され…。雨の中署名を届けたこともありました。とうとう安倍政権になって排除され、2013年に裁判を始めました。オモニたちが
国連に2度も行きました。うれしいことですが、当たり前のことです。でも、やはりまだ夢のよう。








広島の校長先生





弁護団の先生方到着です、もうニコニコです。




李弁護士

大まかな内容ですが判決の説明をします。大阪地裁 第2民事に要求していた3点すべてが認められました。

*不指定処分は取り消す

*指定せよ

*裁判費用は被告側が出す

裁判所の判断の根拠、「ハ」の規定削除が正しかったか否か。下村文科大臣の「ハ」の規定削除は無効で不当です。「ハ」の規定は将来、必要になるかも知れず必要なものです。

朝高が無償化の対象になる判断基準。13条に特段の事情が無ければ適用されるとある。

国の主張に論証し反論。特段の事情はないと。無償化は教育の機会均等のためで、子ども達の経済的支援をするもの、プレゼントではない。受給件である。したがって裁判所で救済する要請は高い。子ども達の授業に使われるか否か、文科大臣の裁量権はない。それは過度の介入支配を認めるもの、不当な支配の裁量権はない。

「ハ」の削除は不当、無効。13条の指定は必要、指定せよ。以上は西田裁判長






金弁護士

☆金星姫弁護士

まだ、ぷかぷか浮いているような気持ちです。
子どもたちの笑顔を思い浮かべられるような判決でした。
国が控訴をすれば引き続きがんばっていきたいと思います。




☆中尾弁護士
みなさんのがんばりで画期的な判決が出てこちらもびっくりです。「民族教育」の権利がちゃんとはいったこの判決が維持されるようがんばっていきます。




☆三好弁護士
私も(敗訴の判決で)どうやって謝ろうかとそればかり考えていました。日本の司法は生きていました。政治は多数決で決まりますが、裁判はそうではありません。いっそう気を引き締めていきたいと思っています。






普門弁護士

☆普門弁護士

見る顔、見る顔、みんな涙です。本当に弁護士冥利に尽きます。裁判官は開き直ったような判決でした。覚悟を決めたらここまで書けるんだなと思いました。







木下弁護士

☆木下弁護士
私は補助金裁判の方の弁護士ですので、怒っております。こんな判決が出てなぜ補助金は負けるのか。補助金裁判の方でも、みなさんに泣いて笑ってもらいたいと思っています。






新入りの任弁護士(教え子です^_^)

☆イム弁護士

私は去年弁護士になったばかりで、まだ弁護団にも入っていないのに、垂れ幕を持つという大役をいたしました。これから、弁護団に入ってがんばりたいと思います。





藤永先生

☆藤永さん
勝ちました!!!(長い拍手)掛け値なしに歴史的な日です。朝鮮学校が国家に勝利したのは、日本の歴史上ありませんでした。民族教育の権利を司法が認定したのです。まだまだ控訴審もあるでしょうから、がんばっていきましょう

(レポートは木村さんと平田さんがしてくださいました。コマッスムニダ)




京都の支援者です^_^

ミニ報告会が終わった後、ハルモニ会の皆さんと簡単にランチしながら喜びを分かち合い時間が長いので各々一旦家に帰りました。


家に帰った後もまだボーッとしています。少し横になりましたが、未だ夢を見ているようでした。本棚に大切にしまっていた書籍が目に入りました。





7年前の2010年8月、京都の詩人ー河津聖恵さんと力を合わせ発刊した日朝詩人79名による「朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー」でした。この本を携え石川逸子先生や河津さん始め詩人代表たちと何回も文科省を訪ねた日々のことが思い出されました。

広島を始め奈良、京都、大阪、東京、東北等を訪ね行った朗読会の事が思い出されました、ソウルで行われた翻訳版朗読会の日のことも思い出されました。







もう涙が止まりません。





この70階段を一体何回登ったことでしょう。





膝を痛めて今日裁判所に、来れなかった梁ハルモニのお顔が浮かび又涙です。











雨が降っても風が吹いても共に5年間府庁前でたたかって来た仲間たちの顔が浮かび又涙です




























































夜になりました。


東成区民センターで喜びの報告会です。










時間が遅いので写真だけ載せます^_^





長崎さんの司会のもと行われました。




















東京から来てくださいました。




愛知からも












ハナさんの感動のコメントです










福岡からも





広島からも








ソウルからも






弁護団の皆さん








最後はやはりこのかたでしょう、弁護団団長丹羽先生!



今日の勝訴をもたらしてくださった全ての方々に感謝します。


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