ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

9月20日、488回目の「火曜日行動」です。

2022-09-20 15:00:00 | 火曜日
台風も去り、思いがけず雨も上がりました。488回目の「火曜日行動」行うことができました。



今日のレポーターはハルモニ会の陶山さん、写真撮影は松尾さんです。今日も心一つに発信してまいりますね。



長崎さんの第一声始まりました❣️

長崎さん

府庁でお勤めの皆さま、ご通行中の皆さま、こんにちは。昨日は台風の中で、今日も心配されましたけれども、台風一過という天気になりました。さわやかな風が吹いていますが、朝鮮学校にも早くさわやかな風、そして安心できる子どもたちの未来を創るためにも、今日も皆さんにアピールをしていただきたいと思います。

この火曜日行動は2012年の4月17日にスタートしました。朝鮮学校に学ぶ子どもたちが、自分たちの夢と希望をもって、差別を受けずに生きていくためにも、長年大阪府が支給してきた朝鮮学校への補助金、この一日も早い復活を、そして当時始まった高校無償化の適用、そして幼児教育の無償化が、差別なく、すべての朝鮮学校の幼稚園に支給されるように、そんな思いで今日も、皆さんと声をあげていきたいと思います。

いつもこの火曜日行動に勇気を与えてくれるのが、今も音楽が流れています火曜日バンドの皆さんです。バンドの仲間の皆さんはほぼ日本の皆さん、楽しい朝鮮の歌曲や日本の歌で、いつも差別を訴えているんだけれども、来ると明るい気分になるね、ここに来ると自分の居場所があるような気がするね、そんな声が出るのは、この火曜日バンドの皆さんの音楽の力も大きいと思っています。

私も日本人として生野区で朝鮮学校を支援する会を長年続けてきましたが、ここに集まってきている方々は、いろんな立場を越えて集まっています。お子さんを保護者に送って、朝鮮学校が大変な中で運営されていますが、オモニの皆さんは、お仕事をダブルワーク、時には三つ抱えながら、子どもたちをハッキョへ送る、そんな活動をされているオモニの皆さんが、仕事の合間を縫って、今日も参加をされています。朝鮮学校で子どもたちが学ぶ中で、共に子どもたちと歩んでいるハッキョのソンセンニムたち、そして日本の仲間としてここに参加されている方、さまざまな宗教や党派、いろんな立場を越えて、ここで大人が子どもの夢と希望を奪わないそんな思いでアピールをしています。

昨日安倍元総理の国葬に反対する集会がPLP会館でありました。立ち見が出るような人が集まり声をあげました。東京では13000人を超える人が集まり、雨風の中で行われました。おかしいという声に対して、上から押さえつけたら国葬にみんなが賛成するようになるだろうと思っていたようだが、とんでもないことになっています。

朝鮮学校への差別も、10年も越えてここに立つとは思ってもいませんでした。でもいくら日本政府が、大阪府・市が朝鮮学校への補助金を打ち切り、いくら声をあげてもダメだと、あきらめるようにしたらみんながあきらめるだろう、集まらなくなるだろう、そんな思いに対して、こうやって10年越えてたくさんの人たちが継続して立ち続けています。誰に谷間れたわけでもない、お金をもらって動員されてきているのでもない、大人として自分の誇りを守るためにここに来て、自分の言葉でアピールをされています。

大阪朝高の元オモニ会長の高キリョンさんからアピールをお願いします。



大阪中高オモニ会の高さんの久々のアピールです。

高キリョンさん

 ご通行中の皆さま府庁の皆さま、お勤めご苦労様です。昨日台風が過ぎて、今日はすっかり季節が先に進んだ気がします。これからいろんな行事が目白押しです。朝鮮学校でも、運動会や秋祭り、そして発表会などいろんな行事があります。

先日、日本の友人と京都のウトロ記念館に行ってきました。その友人がウトロ地区に行くまでは、ネットで検索すると、在日コリアンのスラム街、とても怖いところ、恐ろしいところ、犯罪集団がいるというデマがあふれていた。実際足を踏み入れるとそんなことは無くて、日々、そこに住んでいる人々の生活があり、とてもみんなが力を合わせてウトロに住んでいた人々の暮らしの様子を見て、自分が見ていたネットのデマがウソだったと解ったそうです。行かなければわからない、学ばなければ気付かないということに改めて感じたそうです。

これから朝鮮学校では、秋祭り、運動会などがあります。この2年間のコロナ禍で、いろいろ制限が多く、従来通りに行事が行われませんでしたが、ちょっとずつ日常を取り戻しつつあります。どうか皆さん、偏見とネットの世界で朝鮮学校を見るのではなく、自分たちの足で朝鮮学校に行って、朝鮮学校の子どもたちや先生たちと触れ合ってみてはいかがでしょうか。そこで新たな気づきがあったり、たくさんの感動もあると思います。まず自分たちの目で見て確かめることが朝鮮学校を知る第一歩だと思います。みんなで大歓迎でお待ちしています。ホームページにも出ていますので、ぜひ朝鮮学校へ足を運んでください。



青年同盟の梁さんのアピールです。

梁さん

 ご通行中の皆さん、府庁の皆さん、そして忙しい中にもかかわらず、火曜日行動に来てくださった皆様、本当にお疲れ様です。コマッスムニダ。

高校無償化2010年から開始されたのですが、その当時自分は高校2年生でした。ちょうど自分たちが無償化の最初になりうる可能性を踏みにじられて、当時は街頭宣伝やら、試験勉強ほったらかして、クラスメイトの子たちと一斉行動をやりました。当時の悔しい思いを、今も学生たちがしていると思うと、ほんとに当時の悔しさが思い出されます。

我々は差別に悪い意味で慣れてしまって、風化されることを望んでいるような方々もいらっしゃると思うのですが、決してそういうことにはなりません。これからも自分たちの権利、そして真の平和が訪れるその日まで立ち向かっていくことでしょう。ここにいる皆さんと一緒に闘っていくことを誓います。どうぞよろしくお願いします。




森さんもアピールされました。

森一女さん

 一年前までここにずっと来られていた田中ひろみさんのお宅に先日行って、一周忌と言うことでみんなで思いを語り合ってきました。

私は他にも南京の問題もしています。25日の日曜日に、ドーンセンターで、お昼に南京!南京!という映画をします。これは南京大虐殺を描いているのですが、日本人兵士の目から見た視点もあるので、今までの映画とは違うので、ドーンセンターまで足を運んでください。

季節がよくなってきたので伊丹の朝鮮学校も、いろいろ催しがあるようなので積極的に行きたいと思います。




いつもながら崔さんの説得力のあるアピールです。

崔さん

 今日もしゃべらせてもらいます。短めで。

11日に沖縄知事選がありました。玉城デニー知事が、佐喜真候補を6万5千票の大差で破って当選しました。佐喜真さんが掲げたのは、ひとつに沖縄振興予算を大幅に増加する、環境産業に関する支援を大々的に取り付けるとか、政府をバックにして、いわゆるお金をあげるから言うことを聞けみたいな闘い方をしたのですよね。それに対して沖縄県民が出した答えは、NOなんです。金なんか要らん、とにかく基地持って帰れ、基地は来るな、戦争はごめんだ、戦争やるな。これが沖縄県民の意思なんですね。ものすごく感動しました。人間、金で動かないものなんだ。尊厳のために人間は生きているものなんだなと。ものすごく感動しました。それに対して、政府が今向かっている方向というのは真逆の方向だと思います。

少し前に関東大震災99周年、記念行事が至る所で行われました。来年は100周年を迎えます。関東大震災は一般的には大自然災害だと言われています。しかし我々朝鮮人にとっては、未曽有の人災なのです。皆さんご存知ですか。日本政府が故意に垂れ流した排外主義的デマゴギー、それによって何千人の朝鮮人が虐殺された、それが関東大震災なのです。日本政府はそれに対して、謝罪・保障はおろか調査すらまだ行っていない。なかったことにしようとしている。風化を待っている。こんなことが許されていいのか。少し前に最高裁が群馬の森に設置された朝鮮人犠牲者追悼碑撤去してもいいという決定を下しました。その碑に何とかかれているのか。刻まれているのか。記憶、反省、そして友好なんです。

しっかり過去を記憶し、しっかりと反省し、それをもって真の友好を築いていこう。しかし今日本政府は、記憶はおろか、記憶自体抹殺しようとしています。なかったことにしようとしています。反省、とんでもない。完全に開き直って、友好、とんでもない。朝鮮に対する憎悪、反目、敵愾心を煽り、それを戦争につなげていこうとしている。国民をそろって動員していこうとしている。こんなことが許されていいのか。沖縄県民はNOを突きつけた。沖縄県民の方向性、意思に日本の未来が見えると思いませんか、皆さん。


尊厳を守れ、戦争するな、真の友好を築こうと言っているのです。そのメルクマールが朝鮮学校に対する、あなた方の見せ場で勝負なのです。今、日本が向かっている大きな方向性に対して、しっかりと立ち止まって、直視し、未来を真摯に見据えていく、それがあなた方そして我々にかけられた大きな課題ではないでしょうか。今日はこれくらいで終わります。



オモニたちのアピールと全員でのシュプレヒコールです。

オモニから

アンニョンハシムニカ。長崎先生をはじめ、いつも私たちを支援してくださる日本の方々、いつもありがとうございます。生野朝鮮初中級学校に子どもを通わせている朴と申します。今日は4年生のお母さんたちと一緒に来ました。今、小学4年生の長男と長女と次女が大阪中高級学校に通っております。来年は末っ子が小学1年生に入りますので、来年は高校生一人、中学生一人、小学生二人と4人通わせることになります。今から、高校無償化に該当しておりませんので、学費も上がりますので、それをどうやってねん出しようかと、頭を痛めております。高校ざっと4、5万かかると聞いているのですけど、それを当たり前と思ってはいけないというエピソードがありました。今、日本の企業で働いているのですが、外国人だからと言って差別を受けたことはありません。

朝鮮学校の幼稚園に通わせているお母さんも一緒に働いていて、保育所や幼稚園に通わせている家庭には会社から補助が一人当たり1万とか出るのです。補助をもらう要件は市役所とかが出す保育所決定書を出しなさいと言われている。頭からもらえない者と思っていたのですが、私たち保育所決定書ないんですけどもらえますかと所長に聞いたら、当たり前もらえるよと答えが返ってきて、同じように子ども預けて働いているのだから出ないわけないでしょと言われました。幼稚園からの領収書などを出して朝鮮学校の幼稚園に通わせているオモニたちも補助金がもらえるようになりました。その時、私自身が差別されることに慣れていたんだなと気づかされました。


高校無償化も除外されて当たり前とは絶対に思わずに最後まで闘いたいと思っておりますので今後ともよろしくお願いします。

歌 「声よ集まれ歌となれ」

シュプレヒコール

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ
・朝鮮学校の子どもたちを差別するな
・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ
・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ
・行政が差別するな
・みんなの力で豊かな共生社会をつくろう




大村さんもアピールです。

大村さん

皆さんこんにちわ。今日で488回目となりました。1週間野後に安倍元首相の国葬が行われますが、2012年、第2時安倍政権になった時に、まず一番に手を付けたのが高校無償化から朝鮮学校を除外するということでした。そこからヘイトスピーチ、ヘイトクライムが始まったのです。2013年からあちこちでヘイトスピーチが行われ、大阪鶴橋でもデモがあったりとかあり、このたびのウトロの放火事件にもつながった、ヘイトクライムを広めたのが、安倍元首相です。高校無償化からの排除や、地方自治体の補助金を不支給にする、そういう公的差別をやることによって、日本国中に差別が蔓延していく。

この前大阪泉南市の市議会で、ある議員さんが、多文化交流委員に中国人を選ぶのに、それは恐いんじゃないか、こんな発言が今も出てくるのです。安倍元首相を射殺した犯人について、SNS上では、朝鮮人ではないのか在日韓国人ではないのか。そういうことがとびかっています。これは100年前の関東大震災の時のあのデマと全く同じ様相を表しています。この朝鮮学校を公的に差別することを許さない世の中を作っていかなければならないと思います。安倍国葬には絶対反対です。



最後の歌は歌舞団の歌姫の音頭で「勝利のその日まで」❣️



駐輪場での申し送りです。

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来週も頑張りましょう❣️

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