2月16日、416回目の「火曜日行動」です。

小春日和が続いていたのに又冬に逆戻りです。しまおうかと思っていたダウンコートを又引っ張り出して府庁前に向かいました。

今日のレポーターはハルモニ会の木村さん、写真撮影は松尾さんです。今日も力を合わせて発信してまいります。

今日は大阪中高の高級部2年2組の皆さんが自分たちで作った横断幕を持参して火曜日行動に参加しました。休校も返上しての参加です^_^

火曜バンドは不滅です‼️

マイクの調子が悪くて、電池を交換する間、元気に演奏を続けてくれています。

一生懸命マイクの調節をしてくださる長崎さんご夫妻です。本当に感謝しかありません。

長崎さんの第一声始まりました。

☆長崎さん

今日は大阪朝高から若い皆さんが手作りの横断幕を持ってこの火曜日行動に参加してくれました。
火曜日行動では、ずっと朝鮮学校への高校無償化の適用を求めてきました。最初に朝高生の方にアピールをお願いします。

2年2組の生徒さんのアピールから始まりました。

☆学生

私たちは大阪朝鮮高校に通う2年生です。

私たちにはなぜ学ぶ権利が保障されていないのでしょうか。日本国憲法では、人種、信条、性別、社会的身分に関わらず、教育を受ける権利が保障されています。

私たちは日本国民と同じ納税の義務を果たしています。朝鮮学校では民族心の向上を育み、コミュニティの発展を目指しています。私たちは日本と朝鮮の両方の架け橋になりたいと思っています。

私たちが日本の人たちを煩わせましたか？　何か悪いことをしましたか？　難しいことは言っていません。私たちに学ぶ権利を保障してください。私たちの声に耳を傾けてください。

長崎さんが繋いでくださいます。

☆長崎さん

なぜ差別されている側がこのように訴えねばならないのでしょうか。憲法に従えば当然権利があるはずです。しかし裁判所は私たちの訴えを退けました。

しかし、この生徒達を見れば、民族教育のために輝いていることがわかります。ぜひ吉村知事には朝鮮学校を訪れてほしいと思います。

西淀川区から来られた方がアピールされました。

☆男性

私は西淀川区の労働者です。朝鮮や朝鮮学校に対して文句ばかり言う人がいます。その人達は朝鮮のことを全く知らずに言っています。知っているつもりになっている人も、ちょっと何かで読んだだけに過ぎません。友達にならなければなりません。私は友達になっていろいろな話を聞かせてもらいたいと思っています。

私は今から桃谷でおこなわれている朝鮮学校のイベントに参加してきます。

☆長崎さん

今言われたのは、朝鮮学校中高統合の美術部展『おかえり展』のことです。コリアタウンすぐそばのギャラリーKONOMURAにて今日まで開催しています。（午後3時終了です。）

南大阪の１%の底力の田村さんがアピールされました。

☆田村さん

「1％の底力で朝鮮学校の民族教育を支える会」で活動しています。今日は南大阪の方が居るので参加できてうれしいです。

都構想でたくさんのお金を使ったあげく、住民投票で否決されましたが、そんなお金があるなら朝鮮学校のよう保無償化や補助金のための使ってほしいと思います。

コロナは一国だけで解決できるものではありません。国際社会が協力することが必要です。

にもかかわらず、日本の考え方は古いのです。女性差別発言もありましたし、侵略への反省もありません。朝鮮に対しては日本の侵略を反省して国交を結ぶべきだと考えています。

大野さんが、今日もアピールをしてくださいました。

☆大野さん

今日は朝鮮高級学校の皆さんが来ておられますが、怒り爆発直前だと思います。

私は9年に及ぶ行動を最後まで貫徹する決意です。

国は私たちのことも考えてほしい。差別行政を払拭しないとオリンピックどころではありません。次の組織委員会会長に安倍晋三の名前も挙がっているのはとんでもないことです。あのような排外主義者では戦争の準備につながります。

先週も地震がありましたが、これは原発が「アンダー・コントロール」されているか、突きつけられています。失敗すると世界から信用を失います。

吉村知事に高校無償化と幼保無償化を期待しております。

大阪福島から来られたオモニがアピールされます。

☆女性

朝鮮学校に子どもを通わせているオンマです。

ジェンダーフリーや多様性を巡る差別発言が問題になっています。世の中の半分を占める女性への差別を覆い隠すために小さな差別がターゲットにされています。それが私たちの子どもたちです。子どもたちはそれに気づかされ、闘っています。私たちも支援者と一緒に歩んでいきたいと思います。

☆歌とシュプレヒコール
『声よ集まれ 歌となれ』

・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ！

・朝鮮学校の子どもたちを差別するな！

・朝鮮高校に高校無償化を適用せよ！

・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ！

・行政が差別するな！

続いて合唱「声よ集まれ 歌となれ」が響き渡ります。

大村さんもマイクを持たれました。

☆大村さん

今日で416回になります。
今日は大阪朝高の皆さんが来てくれました。10年前はまだ小学校に通っていた生徒さんです。

今月2月は高校無償化強化月間として、全国いろいろなところで闘いが行われています。

朝鮮学校の無償化は、民主党政権下で議論がおこなわれていたが中断してしまいました。12月26日に安倍政権が誕生し、最初におこなったことが朝鮮学校を無償化から排除することでした。そして2月20日には朝鮮学校が無償化を受けるための規定を削除してしまったのです。

先日の地震で朝鮮人差別のデマが流れています。公的な差別があるからこそ、このような差別につながっていると思います。私たちはこのようなことを許さないという思いを込めて歌いたいと思います。

最後の歌は「勝利のその日まで」‼️

いつものように駐輪場での申し送りです。

2年2組の生徒さんたちが自分たちの作った横断幕を伝達してくれました。大きな大きな拍手が続きました。

青年同盟東成支部の梁さんがアピールをしました。

3月

梁さんのアピールの後、ほとんどの方々がチャリティーチケットを購入しました。

もちろん私も！

インターネットからも申し込み、入金できます、今回はチャリティーなので全て学校に寄付されます。

来週は祭日なので「火曜日行動」はお休みです。お間違いの無いように！

最後に「ニョニョのひとりごと」です。

７６年前の今日、1945年2月16日、詩人ユンドンジュは祖国を愛し母国語ハングルで詩を書き続けた「罪なき罪」のため投獄され、無念にも獄死いたしました。なんと祖国が日本帝国の植民地から解放される半年前のことです。

今また母国語を我々から奪うため、母国語を学ぶための朝鮮学校をつぶすため、差別と弾圧は執拗に続けられています。

ニョニョもこの9年近い日々、インフルエンザに罹った日以外は毎週「火曜日行動」に参加して、理不尽な朝鮮学校いじめに反対して府庁前に立ち続け、「行動」の様子をブログで発信してまいりました。民族の言葉、民族の心、人間の尊厳を守るため！

言葉を奪われれば必ず国も奪われます。昔、我が国を奪った国ー日本で生まれ今日まで生きてきた私ですが、朝鮮学校が無かったならとっくにこの世に嫌気がさして放浪の旅を続けていたかも知れません。

ある日本の方が言いました。在日朝鮮人に対する態度がまさに今の日本の国の民主主義のバロメーターだと！


義務は果たせ！しかし朝鮮学校だから無償化から外す！補助金もカットする！なんという恥ずかしい朝鮮学校いじめを続けているのでしょう。世界が笑っています。しかしけっして諦めません。正義は必ず勝利するのですから！

最後に尊敬するユンドンジュの詩を紹介いたします。


「서　시」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　 윤 동 주

죽는　날까지　하늘을　우러러
한점　부끄럼이　없기를，　
잎새에　이는　바람에도
나는　괴로와했다．
별을　노래하는　마음으로
모든　죽어가는것을　사랑해야지
그리고　나한테　주어진　길을　
걸어가야겠다．
오늘　밤에도　별이　바람에　스치운다．

（１９４１・１１・２０）

「序　詩」
　　　　　　　　　ユン　ドンジュ（尹東柱）

死ぬ日まで空を仰ぎ
一点の恥なきことを、
葉あいにそよぐ風にも
わたしは心痛んだ。
星をうたう心で
生きとし生けるものをいとおしまねば
そしてわたしに与えられた道を
歩みゆかねば。
今宵も星が風にふきさらされる。

　　　　＜伊吹　郷　訳＞