ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

2月8日、458回目の「火曜日行動」です。

2022-02-08 15:09:00 | 火曜日

寒い寒い火曜日です。



寒いです‼️



今日のレポーターはハルモニ会の横道さん、井上さんのwで行って下さっています。



写真撮影は松尾さんです、今日も心一つに発信してまいりましょう



長崎さんの第一声です。

☆ 長崎さん

府庁にお勤めのみなさん、ご通行中のみなさん、こんにちは。
今日は風は冷たいですが日差しが出ると小春日和のようなお天気になっています。
天気は小春日和ですが、この間、朝鮮学校に加えられている差別はずっと北風が吹いているような状態です。

大人が子どもたちの夢と希望を奪わない、それを合言葉に私たちがこの府庁の前に立ったのは、2012年4月17日ですからもう10年前になります。一日も早く子どもたちへの差別をなくす、その思いで立ち続けて来ました。まさか10年も立ち続けるとは思っていませんでした。
私が今、胸にかけている写真の子どもたちは、幼稚園だった子たちです。この子たちがもう高校生になってしまいました。幼稚園だった子どもたちがチマチョゴリやパジチョゴリを着て、自分たちが在日朝鮮人として日本の中で当たり前に生きていく、そんな姿からもう10年経ちましたが、国の差別はますます強まってきています。

でも、差別が強まると同時に、それに対して一緒に生きよう手をつないでいこうと思う人たちの輪も広がってきたのも事実です。10年、火曜日行動を続ける中で、本当にたくさんの人たちが参加してきました。朝鮮学校の当事者であるオモニ、アボジ、ソンセンニム先生たちは勿論のこと、人間らしく生きたい、人と手をつないでいきたい、そんな仲間が色んな立場を越えて、この火曜日行動に参加してきました。いつも歌や音楽で盛り上げて下さる火曜日バンドのメンバーは、ほとんどが日本人です。火曜日行動の中で歌われる歌には、韓国、朝鮮で歌われている歌や日本で親しまれてきた歌があります。いつも私たちに元気をくれます。

今は、もう2月。来月にはいよいよ卒園式や卒業式を迎えます。3月は出会いと別れの季節。いつも火曜日行動に朝鮮学校の子どもたちが参加してくれるのですが、卒園や卒業を前に参加する子どもたちを見ると、この10年、日本人として、大人として胸が痛みます。自分たちが受けている差別に対して、「私たちも同じ学生です。在日韓国人、在日朝鮮人として誇りをもって生きたいと思ってることがなぜ悪いんですか。こうした辛い思いを後輩たちにはさせないでください」、こうした訴えがずっと続いてきました。

差別が世代を越えて渡されるように、逆に一緒に生きていきたいという思いも世代を越えて繋がれていきます。
私の母と祖母は関東大震災を経験しています。私の祖母は、朝鮮人が井戸に毒を投げ込む、朝鮮人が殺しに来る、といった時に、はっきりと事実ではない、ということを言いました。朝鮮人に対して虐殺が行われているさ中に、かばうことによって自分自身の命が奪われるかもしれないと思っても、在日朝鮮人の人たちをかばった日本人もたくさんいました。
私たちは、火曜日行動が、手をつなぐ場、お互いの差別や偏見を取り払って一緒に生きていく場としてあればいいなと思っています。

私が日本の大学生を朝鮮学校に連れて行った時に言われたことば、「マスコミで流される偏見の中でなんで朝鮮学校に行くんだろ、それは日本が嫌いだから朝鮮学校に行くんだと思っていた、自分の国の言葉で楽しそうに学ぶ姿、それを支える先生や支援の人たちの姿を見て、自分で自分のことを好きになるための学校が朝鮮学校、残念ながら今、日本の中で自分は自分のことを好きになる教育を日本の学校で受けてきたのかな、そんな思いがした」と言ってくれました。自分で自分のことが好きになる、ありのままの自分に誇りを持って生きていく、そんな朝鮮学校を多くの方に知ってもらい、一日も早く、差別が解消するように願っています。

では、マイクを渡していきます。原戸さん、お願いします。



火曜日バンドは不滅です‼️



イケメン三人衆って呼んではいけませんか?イケメンというのは御三方の心意気を言っているのですが、、、



☆ 原戸さん

府庁の職員のみなさん、みなさんは必ずしも維新政治を支持している人ばかりではないと思います。
政治というのは、大きな、府とか市とかの行政の目でしか見ていなくて、個人の一人ひとりの立場に向けた言葉というのが聞こえてこないという感じです。
差別とひと言で言っても、政治に携わっている人は、行政の中の言葉でしかなくて、一人の人がどんな風にそれを受けとめて、どんな風に感情に影響されて、生活の中でそれをどんな風になんとか消化させているのか、そういった視点を少しでも持ってほしいと思います。

かつてはチョゴリをハサミで切られた女の子がいました。職員の人も、自分の家族がそんな目にあったらと考えた時に、自分の子どもだったとしたらその状況を受けとめることができるのかな、と思うんですが、それは敢えて目をそらしているのか、はわかりません。

とにかくいろんな人がいろんな言葉でここで訴えています。単なる言葉でなく、その中の気持ちをちょっとでも感じ取って行政の仕事に生かしてください。お願いします。


☆ 長崎さん

ありがとうございます。子供たち一人ひとりが差別の中でどんなに痛い思いでいるのか、そんなことを想像してほしい、思いの込められた声だったと思います
それでは、小川さんお願いします。




☆ 小川さん

こんにちは。宝塚から来ました小川です。(家は尼崎ですが・・・)
もう10年もみなさんがここで行動を行っているのに、大阪府も大阪市も全然変わらない、っていうのはとてもひどいなと思います。いつもここでオモニ会のお母さんが、子どもを差別するな、と叫ぶと、聞いてんのかなと思います。胸がいっぱいになります。

宝塚でも今月の27日、幼保無償化と高校無償化から朝鮮学校を除外していることに対して座り込みすることにしています。11時から午後3時までの予定で宝塚の阪急とJRの間に陸橋があるんですが、そこでします。4時間ほどの間、その間に順番に来れる人が来るという感じでするので、ちょっと遠いですが、もしよかったら参加してみてください。

慰安婦問題でも日本政府、日本社会は、なかっとことのようにしています。慰安婦の被害女性が名乗りをあげて、自分たちの体験を語ってきて、そして女性の人権問題として世界にこの問題が広がって、にもかかわらずなかったことのようにしています。おまけに韓国でずっと闘ってきたユン・ミヒャン議員が議員の職を追われようという動きまで起こってきています。
日本でも、阪神・淡路大震災の時にあった性暴力について声をあげた正井禮子さんという人が言われてたのですが、性暴力について声をあげると、声をあげた被害者だけでなく、支援した人までもがすごく非難されるということがずっと起こっていた、と。ユン・ミヒャンさんが議員を追われるということについても、声をあげた人だけでなく支援している人までも葬ろうとする、そのよううな社会なんだなと思います。

大阪府の職員の方は毎週聞いているんだから、考えてくださいね!




大野さんのアピールです。

☆ 大野さん

アニョンハシムニカ 
参加のみなさん、大変ご苦労さまです。

いくら抗議してもですね、聞き流しているのでしょうが、人間であれば、そのうち受け止めてくれると思っています。
朝鮮学校への補助金を即時復活することで、朝鮮人にも我々日本人にも心が伝わってきます。それをしない限り「維新」は信用できない。

コロナが蔓延する中で、松井市長は「コロナはインフルエンザと同じ。集団感染させて集団免疫を作るのがよい」と言い、吉村知事は「慎重に対応する」と言い、意見が違っていますが、いくら口でええ恰好言うても、私達には通じない。信用できません。
保健所もパンクし、感染者数すら正確に出せない。
知事はしっかり対応をしていただきたい。

先日、菅直人元総理のもとへ、橋下元知事のことをヒトラーに例えたことはヘイトスピーチに当たると維新・馬場共同代表がマスコミを連れて抗議に行っています。どうしてこれがヘイトスピーチになるのか。しかも橋下氏は今は維新の人ではないと馬場氏が言っている。
訳がわからない。

ヘイトスピーチというのは強い者が弱者に対して、国籍や民族や出自などで無差別にデマを飛ばすことです。
2009年に京都の朝鮮学校へ、在特会が押しかけ大変なヘイトをやりました。
一つの国、一つの民族を非難し侮辱する。これがヘイトです。

橋下さんが大阪市長の時代に、在特会の桜井と激論しています。在特会桜井達は韓国・朝鮮人や中国人を侮辱した汚い言葉を平気で吐く連中です。
それに対し橋下さんは桜井に「味噌もくそも一緒にするな」と言った。
ああ、そういうことなんだと思いました。北朝鮮が駄目なのだ、と橋下さんは言いたかったのだと思いました。

これから大阪はますます大変な時代になります。
万博に続きIRカジノ建設があります。大変なお金がいる。しかし、年間3500億円の収益をあげる。内、日本人から年間1500億円の収益をあげると言っている。
そんなことをしたら、カジノ博打で自殺者がたくさん出てきます。
彼等はそれで財政が潤うのだから良いではないか、と言いますが、そんな甘い具合にはいかないことは解っています。カジノ反対の運動を進めていかなくてはならない。

一日も早く在日朝鮮人に対する差別、あらゆる差別を止めていただきたい。



大村さんがマイクを持たれました。

☆大村さん

みなさんこんにちは。
大野さんのアピールにもありました、IRカジノ誘致の問題ですが、工事現場は大変軟弱地盤です。それを整備するのに莫大なお金かかる。
知事も市長もカジノ建設には公費を絶対に当てない、と言っていましたが、実は私達の税金で賄われるのです。莫大なお金です。許されません。

朝鮮学校に対する補助金は、それに比べると微々たるものです。そういうものを止めてしまった。その理由の言葉、橋下知事は2011年の2月にこんなことを言いました。
「北朝鮮は不法国家だ。暴力団と同じだ」と言いました。
国連にも加盟している国家に対して、そういうことを言っているのです。
そして、補助金を止めてしまった。これこそ本当に許せないと思います。

橋下さんは、このあいだ亡くなった石原元東京都知事に「ヒットラーのように話がうまい」とか言われた時は、無茶苦茶喜んでいましたよ。菅さんにはあんなことを言っている。人を見て言うのですね。許せません。

万博やカジノにかけるお金があったら、朝鮮学校への補助金を出してもらわないと、私達府民は許すことは出来ません!




寒い中一生懸命記録を続けて下さっている横道さん!



玄さんの熱いアピールです。

☆オモニ

府庁で働いておられる皆さん、ご通行中のみなさん、お疲れさまです。

私は生野初級学校に6年生のこども、大阪中高級学校に娘を送っている保護者の一人です。
今日は生野初級学校から若いオンマ達が参加しています。第四初級学校も同じ生野区にありますが、そちらからもOB、OGの方が参加されています。

第四初級学校では2月末に行う芸術発表会のために、一生懸命練習に励んでいます。
第四初級学校は昨年75周年を迎えて、金剛歌舞団と合同の発表会準備に余念がありません。
コロナ禍の中で、子供も親も今日は学校に行けるかなと不安の中で、ただただウリハッキョが楽しい、友達に会いたい、ソンセンニムの授業を受けたい、民族の言葉・歌・踊りを学びたい、そして皆の前で披露したい、その思いで一所懸命励んでいます。

橋下知事は10年前になりますが、朝鮮高級学校を訪れて、民族舞踊や歌が素晴らしいと子ども達の前で言いました。バイリンガルの子ども達が育つ、このような学校を日本が学ばなくてはいけない、とそのように言っていました。
ところが、その夕方の記者会見で、大阪府は朝鮮学校に補助金は出せない。と言ったのです。びっくりしました。忘れもしません。そして大阪府も市も全て補助金を無くしました。

あれから、あっという間に11年が経ちました。
朝鮮学校補助金は日本の学校に比べたら微々たるものですよ。
補助金は納税者として当然の権利です。その補助金をカットされることは、保護者にとっての負担が大きくなり大変なのです。
ただただ自分の子ども達に自分達の民族のアイデンティティに自信を持ってほしいと、ウリハッキョに送っています。
今日来られたオンマ達も仕事を休んでここに立っておられます。

裁判闘争は敗訴に終わったのですが、その過程で、ここにおられる同胞の方々や日本の有志の方々、ハルモニ会の方々、私が所属している女性同盟の方々も毎週来られています。その皆さんの姿に励みをもらい、私も30分だけでもいいからここに立とうと思って立っています。

国連でも何度も勧告を受けているのに、この日本と言う国は恥を知れ! と言いたい。
本当にあり得ないことです。海外の日本学校の子ども達は保障されているのです。
なぜ、日本にある朝鮮学校は保障されないのですか。
どこまで弱い者いじめをするのですか。

先ず朝鮮学校を訪ねてください。一目見たらわかります。
これから、各学校で芸術発表会が行われます。ぜひ足を運んでください。
そして子ども達の姿を見たら、支援したいと思うはずです。

最後に皆で歌とシュプレヒコールをしたいと思います。


歌「声よ集まれ、歌となれ」

シュプレヒコール
・子どもたちの学ぶ権利を保障せよ
・行政が差別するな
・朝鮮学校に高校無償化を適用せよ
・朝鮮学校に補助金支給を復活せよ
・朝鮮学校に幼保無償化を適用せよ
・朝鮮学校の子どもたちを差別するな
・みんなの力で豊かな共生社会をつくろう



参加者の皆さんのシュプレヒコールと合唱が響き渡っています。



最後の歌は大村さんの音頭で「勝利のその日まで」‼️



駐輪場での申し送りです。



クッスンさんが今日も愛のキャンディを配って下さっています。ありがたいです。



10年間も続けて下さっています。



コロナ禍ですが、約束事を守って30分間の行動です。短い時間ですが、止めるわけにはいきません。沢山の方々の参加を呼びかけます‼️

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