ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

9月10日、358回目の「火曜日行動」です。

2019-09-10 16:21:05 | 火曜日
照りつける太陽が恨めしいほどです。真夏に逆戻りしたような暑い日が続き体調を崩された方も多いことでしょう。私も何かふらふらしています。










今日のレポーターは、「春母(ハルモニ)会」の横道さんです。






写真撮影は松尾さんです。今日も力を合わせ発信しましょう。









長崎由美子さんの第一声始まりました。

☆長崎さん

みなさんこんにちは。今日は厳しい残暑になりましたが、私達はこのような暑い日も、厳寒の日も、雨の日も、
「大人が子ども達の夢を奪ってはいけない」
「大人が子ども達に諦める姿を見せてはいけない」
という思いで府庁前に立ち続けてもう8年になります。


8月27日、「高校無償化」からの朝鮮学校除外は違法であるとの訴えを、最高裁は上告棄却しました。大阪と東京同時に棄却しました。
本当に悔しく怒りを覚えます。


2017年7月大阪地裁判決にはっきり、うたわれています。
そもそも「無償化」は何のために出来たのか。それはどの子供も平等に教育を受けるためである。だから無償化から朝鮮学校のみを排除するのは違法であると、はっきり言っています。
朝鮮学校が創設された歴史的経緯からも、朝鮮学校が朝鮮総連とのかかわることは不当な支配ではない。と地裁判決ははっきり言っています。
インターナショナル学校、ブラジル学校、中国学校等々民族学校が民族団体と関係なく運営することなどありえません。そのことを地裁は認めました。


人間が人間として誇りを取り戻し、行政の差別を司法が正してくれた。
大阪地裁の勝訴は歴史に刻まれる、忘れることができないことです。


しかし大阪高裁では敗訴となり、今回最高裁は何が差別なのか問うことなく国の言うことは当然ですよ、と上告を棄却しました。


初級学校の子ども達はもう朝高生になっています。
ここで「無償化」適用を訴えていた朝高生たちはもう社会人になっています。
民族の誇りを持ち人間らしく生きていこうとするみんなを、押しつぶすように、日本の民主主義は音をたてて崩れていっています。


私たちは紋切り型の訴えではなく、痛みを持っている一人一人が、泣いたり笑ったり、今聞いてもらっている皆さんも同じだと思いますが、家族を愛し、友達を愛し、そして同じようにこの大阪を愛している、そういう人たちが差別を受けているのだと知ってほしい、と訴えています。


嘗て、自治体の中で先駆けて差別と取り組んできた、大阪府・大阪市の誇りを、もう一度取り戻してほしい。私達はそのことを訴えています。









中大阪地域の皆さんが頑張っておられます。







火曜バンドは不滅です❗️






平石さん、久々のアピールです。

☆平石さん

ご通行中のみなさん、府庁で働く職員のみなさん、去る8月27日最高裁は高校無償化から朝鮮学校除外は合法だという判決を出しました。
条文を読めばそのような判決は出せないはずです。
なぜそのような判決を出せるのでしょうか。
司法の劣化が凄まじいです。
例えば、この裁判が戦後間もない時だったらどうでしょうか。
この様な判決は出なかった筈です。

住民対国の場合は国が勝つ。労働者と会社が争うと会社が勝つ。何のための裁判かといいたい。しかも今回の問題は差別がからんでいます。

三権分立とは、国会や行政が間違っていたら、司法がそれを正す。それが司法の役割です。
今回の結果は本当に悔しい残念なことです。

「幼保無償化」も朝鮮学校を含む外国人学校の幼稚園を無償化から排除しています。
このような国家による差別を到底許すことはできません。
近年、国家による差別がますます激しくなってきています。
これは安倍内閣が登場してからだと私は思っています。

ヘイトが蔓延していますが、ヘイトを行う団体や個人は、国が自分達を守ってくれる、と考えていると推測します。安倍内閣の登場から彼等は好きなことを言うようになりました。
先日の「週間ポスト」の記事はなんですか? 韓国朝鮮の人達が日本に住んでいるのも日本の植民地支配の結果ではないですか。それを韓国に帰れとか平気で記事にする。メディアも同じです。テレビは韓国の大臣のことで持ち切りです。
人の国のことを言っている場合ですか。いい加減にしなさい!と言いたい。
メディアとしての矜持は無いのかと言いたい。

ジャーナリズムの役割は政権を監視し、不正を追及していくことです。新聞労連が声明を出しましたが当然のことです。

徴用工の裁判問題も、安倍さんは韓国文大統領に、日本の様に司法に介入せよと言っている。思うようにならないからと、経済問題にすり替えて圧力をかける。あれも噴飯もので、因縁をつけて韓国が悪い悪いと焚きつけている。

ここに来ている人や、心ある日本人もたくさんいます。
これは差別と不正義の問題です。
私達はこれからも頑張って闘っていきます。
























歌舞団の新入団員も頑張っています。














高久美さんのご両親が来てくださいました。





姜さん!








長崎さんが繋がれます。


☆長崎さん

実習生制度を改正し、安い賃金でアジアの国々から労働者を雇い入れる。その会社から国会議員がワイロを受け取る。これは大問題です。
しかし、メディアはこのことはあまり取り上げずに、韓国のことばかりを流している。
朝鮮学校差別のことなどは、なかなか広がっていきません。










陶山さんもアピールです。

☆陶山さん

府庁では働いているみなさん、暑いですね。ここは日陰がないのでもっと暑いです。

ここに来て私達が訴えていることは、いつも一つです。
それは、どの子も平等に教育を受けられるように、そのような施策をきちんとしてほしい、そのことだけなんです。

今また朝鮮学校はじめ外国人学校幼稚園の幼児たちを国の「幼保無償化」から排除しようとしています。
これで民主国家と言えるんですか? 

オリンピックをしようとしたり、万博をしようとしたり、平和の祭典と言われていますが、一部の人を排除したり、差別したりしておいて平和の祭典と言えるのでしょうか?
この足元から差別を無くした上で行ってほしいと思います。

私は守口市で教員をしていましたが、サイサ(4・24)阪神教育闘争記念講演会がありました。
私も参加させてもらって、色々お話してきました。
なぜ今、民族教育が必要なのか。40年前取り組み始めた頃のことを聞かせてほしい。そして城北朝鮮初級学校と交流を始めたのはどういうきっかけだったのか。どうしてそれが40年続いてきたのか。続けるためには何が必要なのか。そういうことを話し合いしました。

そこで私が訴えてきたのは、先ず、相手を知ろうということです。知らないから平気で差別をする。相手を知って「・・さん」「・・くん」という関係になったら、そんなに簡単に差別はできません。
相手の置かれている立場を知ったら、自分と比べてみて、「自分もこういうことあったな」「同じ仲間やな」「同じ苦しみ持っているんやな」そういうことがわかると思います。
そういうことを通して本当の仲間になっていく。

音楽に国境はないといいます。
ところが、私の知人はチャンゴの名手で、日韓交流のために全国で演奏されていた方ですが、この間の日韓関係の悪化の中で、演奏会が減ってしまったと言っていました。悲しいことですね。音楽に国境はないから素晴らしいのに、と憤慨しておられました。

今回の最高裁の棄却、情けないですね。私は小学生に三権分立について、そして最高裁まで上告で出来るんだよ、と教えましたが、最高裁の門が開かれることはほとんどありませんね。
今回も最高裁で中身の検討は殆どなされていないと思います。
安倍政権に忖度した判決としか考えられません。

本当に情けないと思います。
でも、その司法の壁を打ち破るのも私達です。一人一人の小さい力でも、その力を集めて前に進むこと。それが大事だと思い、毎週ここに来ています。
みなさん! 共にがんばりましょう!









黙々とメモをとられる横道さん。水分補給お願いいたします。






池辺さん❗️






演奏が途切れることがありません。





夜勤明けに駆けつけてくださった原戸さん❗️











陽射しが強すぎますね。長崎さん、田中さん❗️











つじさん、大丈夫ですか?







いつも笑顔は井上さん❗️














方さん!






康さん!







森本さんがマイクを持たれました。

☆森本さん

大和高田から毎週来ています。私が初めて火曜行動に参加したのは63回目からだそうです。ちゃんと記録していただいていました。

今日は358回目で、360回近くなっても状況が変わらないのはガマンできませんが、ここに来たくないと思ったことは一度もありません。自らすすんでここに来させてもらっています。
何故かと言えば、ここでは心から信頼しあえる方々と一緒だからです。

日韓関係がえらい悪化しているというのが、日本では常識になっていますが、僕は8月に2回韓国に行ってきましたが、全然そんなことはないですね。
われわれが行くと大歓迎で迎えてくれます。そしてはっきりと安倍政権に“NO”を打ち出して行動しておられます。決して反日ではない。

ところが日本では、日本政府と韓国政府がこじれている、うまくいっていないという様に宣伝されている。問題は日本政府ですね。日本政府がやるべきことをやっていない。
僕はそう思っています。

徴用工問題に端を発した根源はなにか。日本政府がちゃんとした保障をしない、ちゃんとした対応をしない。もう終わったこととする日本政府に一番怒らんとあかんのは日本人ですよ。自分の国の政府が間違ったことをしているのを、一番怒らなあかんのは日本人です。

その日本人の大部分の人が、自分の問題ではなく、韓国の問題と考えている。ここが一番大きな問題だと思います。韓国が反日で騒いでいると。
新聞やテレビの報道を鵜呑みにして、あたかも自分の意見のように思っている。

日本に帰ってきてびっくりしたのは「韓国に行ってどうもなかったですか」と聞かれことです。糾弾でもされたと思っていることです。
今の日本人はマスコミに踊らされていると思いました。


僕は今、世界中で一番尊敬する国民は韓国の国民です。
韓国の国民は世の中がおかしいと思ったら、政治に任せるのではなく、自分達が政治を変えていく。そのことを積み重ねてこられたからです。

短歌2首

[踊らされ自分失くして日本人また犯すか同じ大罪]

[踊らされ自分失くすか日本人韓国見えず韓国知らず]



今回韓国で3・1独立運動100周年ということで、ユガンスンを讃える歌を覚えてきたので、歌わせてもらいます。この歌は小学校でも歌われているそうです。

1)やよいの空を仰ぎ見て ユガンスンねえさん思い出す
牢の中でもマンセー叫び 青空も見ず亡くなった。

2)やよいの空を仰ぎ見て ユガンスンねえさん呼んでみる
今もあの声聞こえそう 青空見上げて呼んでみる







秦さん❗️





空が青い❗️






くっすんさんが愛のキャンディを運んでくれます。














森本さんが韓国で習ってこられた柳寛順の歌を歌ってくださいました。






大村さんもアピールです。

☆大村さん

今日はホントに暑いです。358回目の火曜行動となりました。この暑い夏をここで8回迎えたことになります。

府庁のなかにいらっしゃる皆さん、暑い中お仕事ご苦労様です。
私達が配っているチラシを見て通って行かれる方もおられます。なかなかチラシを手に取ってくださらない方もおられます。
暑い中だから、チラシを取るのも億劫かもしれませんが、でも読んでください。

「幼保無償化」から外国人学校を含む各種学校だけが取り残される。55000という施設に、たった88の外国人学校各種学校であり、そのなかの40が朝鮮学校幼稚園です。
私達からみれば、朝鮮学校の幼稚園を除外したいがため、このように各種学校にかこつけて出しているのではないでしょうか。

55000校が適用されるのに、たった88校が除外される。本当に悔しい。おかしいとしか言いようがありません。

朝鮮学校の子ども達が生まれて2歳の幼い時から、差別を受ける。初級学校に入ってからも、補助金差別を受ける。そして高校無償化差別を受ける。

裁判で訴えても、教育の機会均等という理念には程遠い、差別を認めた判決が出される。
これは司法が政府の権力におもねって出した判決としか言いようがない。
この判決を私達はどうしても認めるわけにいきません。

大阪地裁の判決はきっちりと、民族教育の意義を認めた歴史的な判決です。この勝訴判決は歴史から消えることはありません。

今回の最高裁の判決は先ほどから話にありましたように、三権分立が、いかに疎かにされているかを証明しています。

それでいて韓国の徴用工裁判に関して、韓国は三権分立が体をなしていないと日本は言うのですね。おかしいでしょう。

テレビマスコミがさわいでいる、韓国の法相になる、チョ・グクさんは、十何時間も記者会見で、丁寧に答えおられる。
そのことを、日本では可笑しく面白く、さわいでいる。

ところがどうでしょうか日本では、森友問題、加計問題も国会でどこまでキチンと討議されましたか?
記者会見では、質問する記者に圧力をかける。
これはまともではない。

みなさん、チラシを手にとってください。
そして幼保無償化の問題、これから共に社会をつくっていく、小さな子供が差別されるなんて、許すことはできません。

今日の朝日新聞に幼保無償化について書かれていましたが、朝鮮学校幼稚園除外については、一切ふれられていませんでした。

また先日は、各戸配布の府政だよりにも、幼保無償化の手続きについて説明しています。
でも朝鮮学校幼稚園の保護者は各種学校だからと窓口で断られます。
こういう差別は絶対に撤回してほしいと思います。
 














エミさんのアピール❗️

☆エミさん

私は子どもを朝鮮学校に送る保護者です。
私の子どもが初級一年生の時、この場でアピールしました。

今日は、「国連、子どもの権利条約」を読み上げます。

第1条

 この条約の適用上、児童とは、18歳未満のすべての者をいう。ただし、当該児童で、その者に適用される法律によりより早く成年に達したものを除く。

第2条
1.締約国は、その管轄の下にある児童に対し、児童又はその父母若しくは法定保護者の人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治的意見その他の意見、国民的、種族的若しくは社会的出身、財産、心身障害、出生又は他の地位にかかわらず、いかなる差別もなしにこの条約に定める権利を尊重し、及び確保する。

2.締約国は、児童がその父母、法定保護者又は家族の構成員の地位、活動、表明した意見又は信念によるあらゆる形態の差別又は処罰から保護されることを確保するためのすべての適当な措置をとる。

第3条
1.児童に関するすべての措置をとるに当たっては、公的若しくは私的な社会福祉施設、裁判所、行政当局又は立法機関のいずれによって行われるものであっても、児童の最善の利益が主として考慮されるものとする。

2.締約国は、児童の父母、法定保護者又は児童について法的に責任を有する他の者の権利及び義務を考慮に入れて、児童の福祉に必要な保護及び養護を確保することを約束し、このため、すべての適当な立法上及び行政上の措置をとる。

3.締約国は、児童の養護又は保護のための施設、役務の提供及び設備が、特に安全及び健康の分野に関し並びにこれらの職員の数及び適格性並びに適正な監督に関し権限のある当局の設定した基準に適合することを確保する。

第4条
 締約国は、この条約において認められる権利の実現のため、すべての適当な立法措置、行政措置その他の措置を講ずる。締約国は、経済的、社会的及び文化的権利に関しては、自国における利用可能な手段の最大限の範囲内で、また、必要な場合には国際協力の枠内で、これらの措置を講ずる。


全部で42条まであります。

日本政府に対し、再三にわたり勧告がだされています。
避難勧告が出たら守りますよね。勧告は守るために出されるのです。
国連の勧告も守っていただきたいと思います。










夫さんがシュプレヒコールを引っ張ってくださいます、オモニ会、ハルモニ会、みんな一緒にシュプレヒコールです❗️




歌はいつものように東京の金曜行動に連帯して「声よ集まれ 歌となれ」



















最後の歌は大村さんの音頭で「勝利のその日まで」❗️❗️

















駐輪場での申し送りです。






府庁内でのロビー活動の報告がありました。






9月18日の行動、9月26日の行動についての説明がありました。


抗議集会が行われる9月18日は奇しくも私が正式に「火曜日行動」の広報を始めた日です。2012年9月18日は20回目の火曜日行動が行われた日でした。あれから満七年間、一度もかかすことなく広報を続けてこれたのも頼もしく信頼できる仲間がいたからです。


来週も頑張らなくては❗️幼児教育にまでも差別の手が伸びるなんて少しおかしいと皆さん思われませんか?






府庁前にも秋の気配が、、、


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