ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

1月23日、278回目の「火曜行動」です。

2018-01-23 19:04:44 | 火曜日
昨日までの雨は上がりましたが、風が強いです。






5分前なのに大勢見えておられます。





今日のレポーターはハルモニ(春母)会の陶山さんです。写真は松尾さん。よろしくお願い致します。








長崎さんの第一声が響き渡っています。

⁂長崎さん

子どもたちに笑顔を。すべての子どもたちの夢や希望を奪わないで、次の世代を引き継ぐ宝として育てていく義務が、大人にはあります。残念ながら、今、朝鮮学校の子どもたちに対して、大人が子どもたちの夢や希望を奪う、子どもたち自身がこの日本社会の中で、自分が在日韓国朝鮮人として生きていくことを、本当に認められている、自分の存在は日本社会の中でこの大阪の中で認められているのだ、そんな気持ちをもって過ごすことができない。差別は今も、もう5年も続けられています。


私たちは2012年の4月17日からここに立っています。全国に先駆けて支給されてきた補助金が打ち切られたこと、そして国に対しては高校の授業料無償化が朝鮮学校だけが排除されていること、この復活を求めてここにいます。大人が子どもの夢と希望を奪わない、在日朝鮮人であることをもって差別させない、こういったことでこの場にいます。ここに参加している人の立場は様々です。私は日本人として、クリスチャンとして、にぎやかに盛り上げている火曜バンドの皆さんも日本人としてこの場に参加しています。この大阪で活動しているだけでなくて、今沖縄で何度も米軍のヘリコプターや航空機が落下する事故が起きています。その沖縄の受けている差別は本当に、人間の尊厳が国によって奪われているというところでは共通しています。そうした沖縄の問題に長年かかわってきた人も参加しています。


 この火曜日行動には韓国からもキムボットンハルモニ、ユンミヒャンさんが参加してくださったこともあります。今、日韓合意に対して、もう一度、当事者の方々の痛みや苦しみを変えていくという形で合意されていなかった、だからこそ、誠意ある形で当事者のハルモニたちの痛みに対して謝罪をすることが必要だ、そんな日韓合意に対しても声をあげてきた皆さんも、この場に参加しています。


この大阪で補助金打ち切りのきっかけになったのは橋下知事の時です。これまでの経過を顧みず、突然学校に対して4要件なるものを突き付けて、学校側がそれを満たしているにも関わらず、結局朝鮮学校への補助金を打ち切りました。


橋下改革の下で多くのものが壊されました。この近くにあるピース大阪。韓国・中国・アジアからの観光客が多い中、かつて日本が植民地支配を行ってきたこと、この世に侵略戦争があり多くの加害を生み出した、そういうことをきちんと向き合った歴史がされていたなら、私はアジアから来た観光客の中から、ああ大阪にはこうやって過去の歴史を見て、これから仲良くしていこうという、素晴らしい場所があるなと、きっと観光スポットになったと思います。でもこのピース大阪には加害の歴史を取り払う、そしてリバテイー大阪、人権博物館として海外からも評価の高かった人権博物館も橋下市長によってつぶされました。今、厳しい運営を強いられています。


お互いに人間が人間として誇りを持って生きていこうとするとき大切にしてきたそれぞれの文化や歴史、そして2度と戦争はしたくないその気持ちで勝ち取ってきたこと、それが今、維新と安倍政治によって壊されていったのだなあということが、互いにわかって、手を繋ぎあってこのように火曜行動にもいろんな方方が参加することになりました。


この火曜日行動にも韓国からたくさんの方々が参加されました。韓国はキャンドル革命を経て、ムンジェイン政権が誕生しました。私は22日の日曜日に東成区民センターで自白という映画を見てきました。韓国のジャーナリストの監督が、韓国で北のスパイ団にでっち上げられた脱北者の方の中で、韓国の中で今も分断があるという。いわゆるでっち上げてまで北の脅威を韓国情報誌が作り上げてきた、それを追及する映画を見た。それを見て私は大阪に来るきっかけになった韓国に留学してスパイとしてでっち上げられ死刑の判決を受け13年服役をして帰ってきた李哲さんが映画を見た後語っていました。


李哲さんの語る、捕まった時の恐怖と拷問は本当にひどいものでした。全裸にされて体中を殴られ、そして自分の婚約者を連れてきて目の前で犯す、そのお母さんも犯すという激しい拷問に気持ちが萎えたと、映画の中でも語っていました。韓国の中で脱北者と言われる人たち、両方の狭間の中で切り捨てられ、スパイとしてでっち上げられその中で自殺をする人も出た、そういうことを映画の中で事実を追いながら、ジャーナリストの人が不正を明らかにしていく、その姿を映画の中で描いていました。


この映画を見ながら、今の日本の姿は本当に恥ずかしくて仕方ありませんでした。私が40年前、軍事政治下にある韓国の、いわゆる政治犯救援活動をしているとき、日本は民主主義だ、韓国は独裁政権だと言っていました。でも軍事政権の中から民主政権を作り、かつて自分たちの中にあった、過ちを勇気をもって白日の下にさらしてでもそれを変えていこうとしている。それに対して日本はどうなのか。森友問題で明らかな不正、そして籠池さんを5か月にもわたって獄中に勾留したままということに対して、大きな怒りが沸き起こらない、そしてそのまま流されていく、そういった韓国の戦いとの違いを考えながら映画を見ていました。


今朝鮮学校が置かれている姿、いわゆる4・24の阪神教育闘争の時に、この大阪府庁の周りをたくさんの人が囲み、その中で金太一少年が犠牲になった、閉鎖例が出される中で朝鮮学校が学校を守り抜いて、今日まで続いてきた。


文科省が通達を出して、各自治体が次々と補助金を打ち切りました。経済的に追い詰められて、そして少子化の中で、いくつかの朝鮮学校が閉鎖されている。いわゆる形を変えた学校閉鎖令という形で差別されているということに、本当に私たちは、時計の針を逆戻りされている。
子どもたちの夢と希望を奪わない。何度でも言います。

「アンニョンハセヨ」

韓国からたくさん観光に来ておられますけど、ぜひ、日本で暮らしている在日同胞の方々が、どんな思いで朝校を守りそして日本社会の中で生きてきたのか、思いを寄せていただけたらと思います。(すべてのレポートは陶山さんです。)







東大阪のオモニ会の方々が最初から積極的にビラを配ってくださっています、寒いからか今日はビラを受け取ってくださる方が多いようです。















無敵の火曜バンド勢揃いです(^ ^)

「フェイスブックいつも写真を載せてもらい恥ずかしいやら嬉しいやら  ちゅうき」





オモニたちの笑顔が素敵ですね、元気が出ます。





風が❣️





セット乱れまくり、でもえくぼが可愛い、10歳は得してます。えくぼのおかげで、、、(^ ^)












東大阪初級のオモニです。

⁂オモニ

 3人の子どもを朝鮮学校に通わせています。私は日本で生まれ日本で育ってきました。ほとんどの方が朝鮮学校でどのような教育が行われ、どのような人がかかわっているのかわかりません。

日本で生まれ、日本で育ち日本で生きていくのに、なぜ近くの日本の学校に通わず、高い月謝と家からも遠く、古い校舎朝鮮学校に送るのか、私たち朝鮮人にとって自分が何人なのか、日本の環境の中で、日本人でなく朝鮮人であることを自覚すること、朝鮮語も朝鮮の文化も自分で探していかないと、触れ合うことができません。

自分のルーツがどこにあるのか、なぜ日本に来て日本で朝鮮人として生きていく姿を、日々日常的な生活の中で朝鮮語にふれあい同じ朝鮮の仲間と出会い、自分のルーツを自覚し、身体で感じ、アイデンテイテイーを育てていけるところが朝鮮学校なのです。

朝鮮学校は民族学校で、在日朝鮮人にとって祖国は北の朝鮮民主主義人民共和国と南の大韓民国・韓国、朝鮮半島です。私たち保護者は、朝鮮の言葉と文化を学ばせたい、民族と触れ合わせたいのです。私たちは日本で生き続けるために、ルールに従って生活しています。下校中に年配の方が重い荷物をもっていると、重たいランドセルを背負いながらも、おばあさんに声をかけ荷物を持ってあげる生徒もいます。登校班で学校に向かいながら、日本の方々と元気にあいさつを交わす学生もいます。学校でも日本の学校と交流もしています。日本人の中にも朝鮮学校を応援してくれる人もたくさんいます。すべての子どもの学ぶ権利を、政治利用はしないといいながら、争いや対立はあるはずがないところに持ち込む理不尽さは何なのでしょうか。


北朝鮮がらみなら何でも認められるこの日本社会は、本当にいい社会なのでしょうか。保護者として、朝鮮学校の卒業生として声をあげ闘っていきたいと思います

⁂長崎さん

朝鮮学校に行くと子どもたちは本名で通います。幼稚班でも朝鮮の言葉や歌や遊びも習います。学校に行ったときに当たり前に自分の国の母国語である朝鮮語を使う。そして当たり前ですが日本社会の中で暮らす中で日常の言葉は日本語です。二つの国の言葉を使いながら朝鮮学校で学びます。朝鮮学校で学ぶということは、ありのままの自分は何なのかということです。私が勤めておりました幼稚園で、園児の70%近くが在日韓国朝鮮人でした。


子どもたちに自分のルーツである韓国朝鮮の、民族の言葉や文化を知る、民族保育をしようよとなりました。在日韓国の人たちはずっと通名で生きてきた人たちでした。日本の学校に通い、ハングルも読めない、一から私たちと同じように自分の民族性を取り戻していきました。

でも朝鮮学校出身の保育士さんは、まず言葉ができる、そして自分たちのおじいちゃんやおばあちゃんがなぜ日本に来て暮らすようになったのか、そして自分の国の言葉や文化について知っていました。ありのままの生き方は何なのか、そして自分が在日韓国朝鮮人であることは素敵な事なのだということを、子どもたちがもって育つためには、今、日本社会の中で暮らしていて、そういったものが得られるでしょうか。


テレビをつければ、いわゆる北バッシングが音に流れる中でこの正しい情報、むしろ自分自身が韓国朝鮮人であることは悪いことではないか、そんなメッセージしか流れてきません。そういう中で本当に自分の存在が堂々と認められ、差別や被害にあった時も、だから日本人に生まれればよかったではなくて、この自分自身が持っているルーツに誇りを持ちながら差別に向かっていく、そんな心を育てているのが朝鮮学校です。私たちも一緒に考えていきましょう。






丁寧に丁寧にビラを配るオモニたち













若者代表のリョンスルさんもアピールします。

*若者


 今日も寒いですね、皆さん、ポケットに手を入れずビラを受け取ってください。先週、大阪朝高の後輩たちが火曜行動に来てビラを配り、アピールしてくれました。私はすごく心を打たれ元気をもらいました。先週、学生たちがビラを配ったからもらってくれたのですか。そうではなく、私は良心でもらってくれたと思います。しかし最近学習会でこういう言葉を習いました。


 「行動する良心たれ。行動しない良心は悪の味方となる」その通りだと思います。皆さんはただ良心でビラを受け取って、それを見るだけですか。本当の良心だと私は、朝鮮学校はどういう学校なんだろう、関心をもって興味を持って見て知ることだと思います。ただビラをもらうだけでなくて、ああこの人たち頑張っているなと思うだけでなくて、一人の社会を作る人として行動してほしいと思っています。私は社会を作る一員としてこの火曜行動に参加しています。皆さんの良心がこれからの社会を作っていくと思います。これからもご支援よろしくお願いします。


*長崎さん


 公務員のはたらきというものが現場の当事者の痛みや苦しみを排斥する、その手助けをするのがいわゆる行政の仕事、上から降りてきた命令をただすればいいという方向にどんどん変わってきているように思います。


先日NHKのドキュメンタリー「731部隊」を見ていました。その中で、公務員の仕事とある意味で通じるのですが、非常に残虐なこと、ひどいことをしながら、それぞれが何をしなければならないのか、。

731部隊の中でも分業化する。解体だけする人、検査だけする人注射だけする人、お互いがバラバラで上からの命令に従っているだけ、でもその結果、相手の人を殺す。ひどいことをしているという罪悪感を持たないで、731部隊のあのひどい人体実験が行われたということが出ていました。


私は今この大阪府がこうやって5年6年と私たちが府庁の前に立ち続けて差別しないでほしいと訴え続けている、これに対して、この公務員として現場の痛みや苦しみを変えていくのがいわゆる行政の仕事ではないでしょうか。上からの差別をしなさいという命令があったら、上の命令に従うだけ、そういう形で行うだけ、それがかつての大阪府を変えていっていると思われます。上からの命令に従うだけ。そうでない皆さんのそれぞれの持つ良心に訴えたいと思います。







珍しいツーショット








イケメン三銃士健在です。

















































静岡の李恵順さんから又カイロが送られてきました。コマッスムニダ。

「寒風に負けず闘う人の群れ貰ったカイロまだあったかい ちゅうき 」

 「安倍政治の嘘とごまかし打ち砕き火曜に集う人みな元気 ちゅうき」







チョンジャさん、乙女のようです





森本さん、三線片手にぐるっと一周します。






長崎さんが繋ぎます。





娘さんのような松尾さん。





同級生かな?左の方は教え子です。











ニョニョさん 自作詩の朗読


 「ここに立つ」



ある人は賑やかにアコーディオンを弾き
ある人は楽しげにリコーダーを吹いた
毎週毎週 「火曜日行動」の日に


ある人は歌を作り
ある人はキャンディを分かち合った
辛い時こそ笑いを忘れまいと


ある人は専門学校入学式の日
新調のスーツ姿で府庁前にやって来た
1枚でもビラを配ってから出発したいと


ある人は毎回重いスピーカを運び
その妻は毎日30分も訴え続けた
子どもたちの笑顔を奪わないでと


ある人は夜勤明けの度に
休む間もなくここに駆けつけ
差別反対と訴えビラを配った


ある人は病で痛む足を引きずりながらも
250日間 雄々しく立ち続けた
大雨降る日も 強風吹きすさぶ日も

ある人は49日葬を終えた日
夫の果たせなかった遺志を受け継ぐと
涙をこらえてここに立った


ある人は子どもたちを育てるため
いくつものパートを掛け持ちながらも
ウリハッキョを守ろうと涙で訴えた


ああ、ここは人間の愛があふれる場
民族の違いを越え 心一つに
未来を胸に描く所


幼な子からお年寄りまで
刃より強い笑みを浮かべながら
私たちは立つ 今日もここに立つ



⁂長崎さん


 2月14日、水曜日3時から、高校無償化の高裁があります。
 3月20日、火曜日3時から、補助金裁判の高裁判決が出ます。

 その日6時半から東成区民センターで報告集会があります。

また、この2月3月には、各 朝鮮学校の芸術発表会があります

2月18日、生野初級学校、八尾プリズムホールで
2月17日、第4初級学校、クレオ大阪東で
2月23日、東大阪中級学校
2月25日、城北初級学校

子どもたちの生き生きした姿を見に来てください。







宋裕子さんのアピール

⁂オモニ


 朝高に子どもを通わせている保護者です。先週、朝高の学生たちがここでアピールしたと聞きました。ここに来る前にピース大阪に行って学習してきたそうです。以前にもこのピース大阪に何度か足を運んだということで、今回来てびっくりしたそうです。今までいろんな展示があったのが変わっていてびっくりしたという話を聞きました。どこでそういう教育をこれからやっていくのかなと切実に思った。私もいろんなことを考えさせられました。今週の24日、水曜日に、子どもたちの団体が布施で街頭宣伝をすることになっています。


4・24、今年70周年を迎えるということで24日に合わせて、毎月行動をしています。一回目の大阪駅前でやった時から子どもがそこに行きたいと言う。クラブが終わってから行くから、遅くなるから母親としては心配なのですが、自分たちが行ってチラシを配りアピールをすること、これが自分たちに課せられた課題なんだと。

勉強もしないといけない、クラブ活動もしないといけない、でも自分たちが今これをすることがとても大事なんだと言って、毎月この行動に行っています。私たちの子ども普通の高校生です。アイドルも追っかけます。

先週日曜日には淀高の演奏会にも行きました。普通の青春を謳歌する普通の高校生が、なぜ街頭に立ち、無償化・補助金の問題でアピールをしたいと思うのか。そういう風に私たちの子どもが日本の社会の中で闘うことを強いられている、このことをぜひ皆さん考えてください。

自分の子どもが)勉強しなければいけないこの時間になぜ街頭に立ってこういう行動をしなければいけないのか、大人たち私たちがそういうことに目を向けて一緒に考えてほしいなと思っています。私たちのこと知るためにも一緒に考えてください。







最後の歌はカンさんの音頭で「勝利のその日まで」













終了後いつもの駐輪場で申し送りです。





べっぴんさん揃いのオンマたちに大きな拍手が送られました(^ ^)
















来週も頑張りましょう
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