ニョニョのひとりごと

バイリンガルで詩とコラムを綴っています

詩 「何百回でも」

2014-09-22 10:55:19 | 詩・コラム
  
  明日は火曜日ですが祭日です。

  府庁もお休みなので「火曜行動」はお休みです。

  4か月前の5月27日に書いた詩「お願いはしないで」を、詩友の皆さんの助言を受け書き直しました。

  よろしければ読んで下さいね。

  ハングルで書いた詩ですが、今日は対訳だけ掲載いたします。




「何百回でも」

          ニョニョ


楽しいキャンプの帰り道
府庁前にやって来た京都の少年たち
おなかも空いているだろうに
家族も待っているだろうに

君たちは道行くすべての人々に
丁重に頭を下げお願いをしている
「学ぶ権利を奪わないで下さい!」

初級部のころ 刃のような暴言に
裂かれてしまった君たちの小さな胸
だが いつのまにか体も心も大きく育ち
大阪府庁前に すすんで来たんだね

君たちの姿に 顔をそむけ
差し出すだすチラシさえ受け取らぬ人々
私の胸は煮えくり返っているのに

あっぱれだね
悲しみも悔しさも胸の奥に秘めて
君たちはむしろ深く頭をさげ
微笑みまで浮かべビラを配っている

そうだ、学生たちよ
彼らは顔をそむけているのではない

君たちの笑顔が 眩しすぎて 
まっすぐに見れないのです
丁重なお辞儀が かえって鋭く
彼らの無知さを突き刺しているのです 

ありがとう 少年たちよ
憎しみより笑顔の方がもっと熱いことを
君たちは黙って諭してくれたんだね

私も一緒に 何百回でもお辞儀をするよ
私も一緒に 明るく笑って呼びかけるよ

「子供たちの笑顔を奪わないで!」と


 *5月27日、京都から来た少年の姿を見て書いた詩「お願いはしないで」を
  3か月後に書き直しました。

                  
                                                                  

コメント (2)
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