杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・教員による小2児童虐待事件の裁判報告

2015-05-02 12:27:00 | 教育
裁判の報告と傍聴による支援のお願い 

報告

「埼玉市の小学校で教員による小2児童への虐待の裁判」

5月1日に裁判がありました。
子どもさんの保護者の年代の主にお母さんたちが大勢傍聴席を埋めて下さいました。
裁判長は法廷に入るなり、その緊迫感に「オッ」という表情をしました。
昨年末弁護団が変わった時には、
「もう時間を掛けてきているのでそろそろ裁判を終結に向けたい」
とこちらをせかしていた裁判長ですが

今回、その進行について
「小2の頃の事件に(今中1となった)子どもたちが語りはじめていること
この子どもの成長する時期に、子どもたちが自分たちの悲しかった1年間を振り返り始めている。
被告側は教育者側なのだから、もっとこの裁判を大切にすべきだ。

もし、被告側が言うように本当に教員の虐待行為はまったくなかった、というなら、
なぜ子どもたちは、それがあったと錯覚しているのか、もっと、そのことに関心をもつべきだ。
金の貸し借りのような大人の事件とは違う、子どもの成長にかかる事件で、時間を掛けていい裁判のはずだ。」
と裁判の進行についての意見を伝えると
何と裁判長が最後に「こういう種類の事件なので時間をかけましょう」と。

傍聴席にバックアップしてもらえました!

原告側は弁護団が若手2人キャリア(何と志願して!)のある弁護士1人に入ってもらえました。6人体制です。
子どもさんたちの聴き取りを進めると同時に、
子どもさんたちの声を裁判所がどのように聞き取る機会を作るか(法廷での尋問の仕方を工夫するかどうするかなど)
今後検討してきます。

次回は、7月3日14時からです。

さいたま地方裁判所 105号  【 正面玄関の右奥の建物 】
〒330-0063 埼玉県さいたま市 浦和区高砂3丁目16-45
Tel 048-863-4111

<事案>
当時小2だった原告女児は、GW明けころから週に何度も、
女性担任によって座席から腕と髪をつかんで教室から引きづり出され、
教室前ローカを挟んで下駄箱の並ぶ昇降口に立たされるという虐待を受け、
授業を受けさせてもらえないことが続きました。

虐待を受けた女児は自らも自信を失い、他の児童からも「そのように扱われる子」という目で見られ、
保育園や小1のころ仲のよかった友だちからも声をかけてもらえなくなりました。
やがて女児は2学期に入り不登校になってしまい、
「死にたい」ということも口にするようになってしまったのです。

今後、この事実の立証を行っていきます。

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