杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・「防衛フェリー~甦る徴用の記憶と現実~」教育勅語も銃剣も現実のことです

2017-04-06 02:09:21 | 安保法制違憲訴訟
教育勅語の道徳教材としての活用を文部科学大臣が否定しないとか
中学の新指導要領で、中学の体育に銃剣道がはいったとか
戦前戦中に回帰したかのようなことが
いとも,平然と認められて,進んでいます。

教育勅語とは、あの森友学園の塚本幼稚園でこそ面たちが唱和している
「朕思うに(ちんおもう)・・・」というものですが、
教育勅語は天皇を主権者とした文章で、いざとなれば天皇のために命を投げ出せ、
ということを謳ったもの。
1948年に国会が無効にしたものです
憲法の内容(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)に反するものです。
これを内閣が閣議で「憲法や教育基本法に反しないような形で教材として用いることまでは否定されない」と
決定(17.3.31)しました。

銃剣道とは、木銃を用いて相手ののどや胴などへの突き技で競う競技で、
この木銃とは、先端にゴムを装着した樫の木製のライフル銃のような道具だそうです。

「銃剣」という言葉は、以前、いわゆる従軍慰安婦事件の裁判のときに
被害に遭ったいわゆる慰安婦だった女性たちから
「日本軍に銃剣で脅された」という話を何度も聞かされました。

本当に危険な社会になっていることを感じますが
戦時には、民間の船が徴用されたりもします。
その先取りがすでに始まっています。

この問題について、ドキュメンタリー番組があります。
私たちは、リアルに物事を考えないと、実感がわかないし
でも、今多くの力で何とかしないと行けない時代にあると思います。

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・・・2016 年には軍需物資の海上輸送に、防衛省と船舶会社との間で、既に、2隻
のチャーター契約を結んでいます。これは、普段はこの船舶を通常利用してもよい
が、有事の際には、防衛省の命令によって、これらの船舶を自衛隊に提供すると
いうものです。そして、船舶を操船するのは、自衛官となっていますが、現役の自
衛官では操船が無理ですから、船員を予備自衛官として、自衛官の身分で、船舶
を航行させることになります。この契約は10年で合計250億円という金額ですか
ら、船舶会社としては、黙ってもお金が入ってくる非常に魅力的な取引ですが、現
場の船員にとっては、「後方支援」の名の下、いつ攻撃されるか分からない危険な
状態におかれます。そして、これらの船舶会社に就職する際に、予備自衛官補に
なることを条件としています。それを拒否すれば下船させられます。

という部分がありましたが、この問題を取り上げた30分枠のドキュメンタリー番組
が、4月16日(日)にテレビ朝日系列各局で放送されます。

東京・テレビ朝日 2017年4月16日(日)午前4時30分~5時00分
大阪・朝日放送 2017年4月16日(日)午前5時20分~5時50分
テレメンタリー2017「防衛フェリー~甦る徴用の記憶と現実~」
 http://www.tv-asahi.co.jp/telementary/


金原弁護士のブログもご紹介します。

http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/49795107.html

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