杉浦 ひとみの瞳

弁護士杉浦ひとみの視点から、出会った人やできごとについて、感じたままに。

・体罰自殺事件の対処について

2013-01-23 00:34:14 | 教育
ニュースで聞く範囲だが
橋下大阪市長は、体育科の入試の中止、教員の総入れ替えをいっています。
これは、今回の結果に対して、何をするためのものかがよくわかりません。

体罰をなくすためには、まず、
なぜ体罰がよくないのか、
 ~体罰が与える教育的な影響を徹底して調べること
体罰を見過ごす空気はなぜ存在するのか
体罰とは何か

このあたりのことをしっかり検討すべきです。
そうでなければ,また別のところで体罰はおきます。

「体罰はあります」といってはばからない学校もありますし
教師の中では反対の声があってもなくならない学校もあります。

教育学の中では体罰はどう位置づけられているのでしょうか。
評価されているのでしょうか。

体罰を受けて育った子どもたち~大人となった人たちは
体罰が与えた生育歴への影響
人生への影響はどう考えるのでしょうか。



体罰についても、「指導」の問題として
今回一過性のものにしないように
しっかり考えていかなければならないと思います。

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1 コメント

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体罰は暴力 (鉄甲機)
2013-01-24 23:26:05
私の周りでは、見事に温度差がありますね。体育会系と非体育会系で。
体育会系の先生方は、かなりの割合で市長批判の学校擁護。「あの程度なら昔からある」「自分たちだってやられてきた」「根性・気合を引き出すためには必要」などなど。
非体育会系は「いや、それはさすがに」とちょっと引きかげん。

>体罰をなくすためには

何十年も繰り返し繰り返し言われてきた問題ですが、話し手によって「体罰」「指導」「愛の鞭」「暴力」の区別・定義がはっきりしていない上に、意図的に混同させる人が多くてまともな議論にならなかったのが現状です。

>体罰についても、「指導」の問題として

体罰は暴力であって「指導」ではない。このことをはっきりさせておかないと、またすぐに忘れ去られると思います。

橋下市長の「体育科の入試の中止、教員の総入れ替え」は、体罰を指導の一環とするような伝統を断固として断ち切るため。ショック療法なんでしょう。市長は強豪ラグビー部出身ですから、理不尽なしごきや体罰を経験したり見聞きしたりしているでしょう。口先だけで改善要求をしても、何の解決にもならないと思っていらっしゃるのでは。

どう見ても「橋下が言い出したから反対」とかフィルターをかけてる人も多いようですが、今救われるべきなのは体罰を容認してきた卒業生・在校生・保護者、体罰OKの学校を希望する受験生ではなく、体罰に苦しむ生徒たちのはず。

それにしても、あの"三年生有志"の記者会見は酷かった。尾木ママじゃないけど、本当に誰があんなものセッティングしたんでしょうね。
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