風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

EUROPE [The Final Countdown]1986

2016-02-19 05:34:34 | 今日のメタル











スウェーデンのバンド、ヨーロッパ最大のヒット曲。この印象的なイントロは、日本では車のCMにも使われておりましたので、覚えている方々も多いことでしょう。

抒情的でメロディアスなサウンドは、いわゆる「北欧メタル」のイメージをかたち作ったといっていいでしょう。


メンバーがたまたま美形だったせいで、アイドル的な扱いを受け、この曲のヒットの後、バンドは若干迷走しはじめた感がありましたね。



一度解散した後再結成し、現在でも地道な活動を続けているようです。



綿引勝彦

2016-02-18 07:05:57 | 名バイプレーヤー










『鬼平犯科帳』ファンならお馴染み、大滝の五郎蔵親分!



今でこそコミカルな役や、優しい人の役も増えましたが、昔はヤクザか刑事か兵隊以外の役では見たことがなかったと記憶してます。


『太陽にほえろ!』でしたか、確かゴリさん(竜雷太)の親友の刑事で、実は悪いやつだったという役を演じていて、ゴリさんと壮絶な殴り合いをするんですよね。あの役が物凄く印象に残っていて、以来注目するようになっていきます。

なんのドラマだったか忘れましたが、226事件を起こした青年将校の役も演じてましたし、映画『鬼龍院花子の生涯』では、鬼政(仲代達矢)の命を狙うヤクザだったし、やっぱりヤクザか刑事か兵隊ばかりだ(笑)。



それが、1991年に始まったドラマ『天まで届け!』で、13人兄弟の父親で新聞記者という、初めて家庭のお父さん役で出演。このドラマは99年までの八年間、毎年制作され続けた大人気ドラマシリーズでした。

コワモテだけど実は優しい人というイメージは、この『天まで届け!』で形作られたといっていいでしょう。


私もこのドラマシリーズは大好きで、ずっと見ていました。当時綿引さんは46歳くらいだったのかな。長いこと同じような役ばかりで、役者を辞めようかと悩んだ時期もあったようです。

それがこの作品で、ようやくその才が開花した。続けていてよかったね。なんか私も、嬉しかった。


ちなみにこの『天まで届け!』で、長女、待子(若林志穂)の担任の先生役で出ていたのが、若き日の竹内力です。とっても「爽やか」な青年役でした。それが後年、あんなになっちゃうんだから(笑)人に歴史あり、ですねえ。




今年で御年71歳。まだまだ、これから。

鎮魂の怪談

2016-02-17 09:45:51 | 雑感




あまり表だっては語られませんが、東日本大震災の被災地にも、いわゆる「怪談話」というものがあります。


大概は興味本位的なものが大半だし、どこかで聞いたことがある話ばかり。実際、話の発端となるような出来事はあったのかもしれませんが、人づてに伝播していくにつれ、さまざまな「尾ひれ」がついていく。


その「尾ひれ」とは、大概、以前よりあちこちで語られていた怪異譚がほとんどで、こうして各地の怪談話は、地方色を留めながらも画一化の方向に進んでいくわけです。



この傾向は被災地でも変わりません。各被災地に似たような話が伝わっていることが多いようです。




その一つとして、よくあるのが「タクシー怪談」の類です。





流しで拾った客が、いつの間にか消えていた、というパターンですね。被災地の場合の特色としては、乗せた客が、「自分は生きているのか死んでいるのかわからない」と言って、津波で壊滅した場所を目的地に告げる、といったパターンがあるようです。



ありがちな怪談話、なにやら不謹慎な感じすらして、あまり気持ちの良いものではありません。



しかし中には、こんな話も伝わっています。


********************


仙台市内を流していたタクシーが、街中で一人の客を乗せます。

客が告げた目的地は、閖上(ゆりあげ)の港近く。閖上は東日本大震災の津波によって、町のほとんどが壊滅しています。

運転手さんは不信に思いつつも、その目的地へ向かいました。

行く途中でバックミラーを見ると、乗せたはずの客が消えていました。それでも運転手さんは、そのまま告げられた目的地へと向かいました。

目的地につき、運転手さんは誰もいない後部座席のドアを開けると、誰もいない空間に向かって、静かに語りかけました。


「ご苦労様でした」


********************


この話のどこまでが本当なのか、分かりません。この話もまた、人づてに伝わるうちに「尾ひれ」がついていったものかもしれない。


でも、このような「尾ひれ」がつくなんて、なんだかとても「素敵」だな、と私は思う。

「ご苦労様でした」この一言に、被災地に暮らす方々の、亡くなられた方々へのありとあらゆる「心情」が込められている気がします。


縁あって「生かされた」人々の、亡くなられた方々に対する、語りつくせぬ「思い」そのすべてを、この一言に込めて、運転手さんは代弁したのでしょう。

「ご苦労様でした」と。



この話が本当か嘘かなんて、どうでもいいことです。こういう話が伝えられていること、そのこと自体に意味がある。




これは「鎮魂」の怪談です。







東北人って、日本人って



素敵だね。

近況

2016-02-16 11:57:28 | 日記





昨日、久しぶりに陸前高田を訪れました。


私のところからだと、大東方面から山越えして陸前高田に入るのが近道なのですが、その山越え道でがけ崩れが発生したそうで、仕方なく一旦気仙沼へ回って、三陸道、45号線経由で入りました。



この急激な気温の上昇で、一気に発生した雪解け水が、土砂を押し流したのかも知れません。


なんともはやなことです。







陸前高田市の中心部は、震災により発生した津波で根こそぎ持っていかれたので、それは惨憺たる有様でした。市は何もなくなった中心部のかさ上げ工事を行うため、巨大なベルトコンベアーを各所に設置し、向かい側の山から大量の土を運び込んで積み上げ続けました。



その作業も去年秋に終了。ベルトコンベアーの解体作業もだいぶ進んでいるようです。





新たなる街づくりが、ようやく端緒についた、というところでしょうか。













山容を変えてしまうほどの大量の土が積み上げられた光景は、壮観といえば壮観だし、異様といえば異様です。良いとか悪いとかではなく、そんなレベルを超えたところでの、


哀しき人の「業」のようなものを感じるのは、

私だけでしょうか。




震災を通して見えてきた様々なこと。


しっかり受け止めたいと改めて思う、今日この頃です。

日本の基本

2016-02-14 05:55:46 | 歴史・民俗




ものすごく基本的なことですけれども、日本文化の基底には、1万年に亘って続いた縄文文化があるわけです。

大自然の中で暮らし、この世の神羅万象すべてに神の息吹を感じた。そうした大自然との関わり方、大自然への感じ方は、1万年という長い時をじっくりとかけて、日本人のDNAに徹底的に刻みこまれたことでしょう。

そのような基礎が完全に出来上がった上に、弥生文化すなわち稲作文化というものが乗っかった。

これを称して「日本文化」というのです。



稲作に限らず農耕というものは、物質文明の勃興と発展を促すものらしい。御多分に漏れず日本においても、稲作の普及と青銅器等の物質文化の普及はセットでした。

それはやがて小国家群を生み出し、それら小国家はやがてひとつの国家に統一されていく……。



大自然に畏敬の念を持ちつつも、物質文明を謳歌する、日本「文明」ともいうべき独特のスタイルは、このようにして醸成されていったのでしょう。




はい、これ基本です。この基本を知らずして、「日本」は語れません。




皆さん、基本を大切に。






なんなんだ、今日の記事……?(笑)





ウルトラQ オープニング


日本文化の基底にあるのは弥生文化ではなく縄文文化、これ基本。

これと同じように、ウルトラシリーズの第一作は「ウルトラマン」ではなく、「ウルトラQ」なのですよ。これも基本中の基本。



皆さん、ホント、基本は大事ですね……って、だからなんだんだ!?





何はともあれ



何事も基本が大事。





基本を大切に。

ももクロ 光の軌跡

2016-02-13 11:03:16 | ももクロ









人間には、まるで「カンブリア爆発」のように、一気に成長が促進されるときがあるようで、今のももクロはまさに


成長のカンブリア爆発の時期なのかも知れない。







映画や舞台劇、月一のライヴハウス公演と、2015年の活動は実に濃かった。それを確実に自分たちのスキルアップにつなげていけるだけの「力量」を身に着けられるようになっているわけで、そうなるまでのこの8年間の彼女たちの「歩み」の真摯さを見るような気がするわけで、


やはり人は、「素直」さが一番なのだなあと思う、今日この頃。




ももクロの歌は、生バンドの演奏に乗って歌っているときが一番「生きて」いる感じがします。


カラオケでは絶対に味わうことのできない一体感。バンドの思いとももクロの思いとが重なり合ったとき、曲というのは俄然その輝きを増すわけで、今のももクロのライヴは、その輝きに満ちている。

その輝きは会場に集まるモノノフたちをも巻き込んで、モノノフたちをも輝かせ、その輝きがさらにももクロを輝かせていく。



そうか!ももクロの輝きとは、ももクロを見、ももクロの曲を聴いて輝いている人たちの、心の輝きの「反射」でもあるのか!



輝きと輝きとの応酬。だからももクロのライヴは楽しい。だからももクロのライヴは


神々しいのだね。





きっとももクロは今年もまた、その光輝ける軌跡を更新させ続けることでしょう。



ももクロの最大の魅力とは、人が成長し続けていく、その「光」の軌跡を目の当たりにさせてくれるところにあるんじゃないかな。





ももクロは一体どこまで行くのか。



ずっと、見守り続けたい。







ドナルド・プレザンス

2016-02-12 07:27:47 | 名バイプレーヤー








どうもね、私くらいの年代になると、好きな役者さんで鬼籍に入られた方がやたらと多くなってきて、己の歳というものを感じざるを得なくなってくる。



こちらドナルド・プレザンスも、そんな役者の一人。


この方が私の印象に初めて残った映画は、1967年公開のSF映画『ミクロの決死圏』でした。もちろんリアルタイムで観たわけではなく、小学生の頃にテレビのロードショー番組で観たのが最初です。妨害工作を仕掛ける敵方のスパイ役で、最初から怪しげな役で、こいつ怪しいぞ、と思っていたら、やっぱり怪しかったという(笑)小学生にも分かりやすい役でしたね。

その時の印象が強烈に残っていて、その後映画で見かける度に注目するようになって、すっかりファンになっていました。



スキンヘッドに独特な風貌から、悪役や怪しげな役が圧倒的に多い。中でも有名なのは、67年の映画『007は二度死ぬ』。日本を舞台としたこの作品で、シリーズのカギを握る重要な悪役ブロフェルドを演じています。

ジェームズ・ボンドの宿敵、国際犯罪組織「スペクター」の首領で、シャム猫を抱いたスキンヘッドの男というブロフェルドのイメージを強烈に印象付けた。



国際犯罪組織「スペクター」首領、ブロフェルド。(『007は二度死ぬ』より)





ホラー映画への出演も数知れず。ジョン・カーペンター監督のデビュー作にして出世作『ハロウィン』のドクター・ルーミス。同じくジョン・カーペンターのSFアクション『ニューヨーク1997』の胡散臭いアメリカ大統領(笑)や、『パラダイム』の司祭役など、カーペンター作品にはよく出ていますね。

『ハロウィン』がシリーズ化されるに及んで、殺人鬼マイケル・マイヤーズを追う精神科医、ドクター・ルーミスはレギュラーとなり、ドナルド・プレザンス最大の当たり役となりました。シリーズ中5作品、95年に75歳で逝去するまで、ドクター・ルーミスを演じ続け、文字通り生涯の当たり役でした。






最近、これほど強烈なインパクトを与えてくれる役者さんがいなくなってしまったと感じるのは、単に私の感性が磨滅してしまっただけなのだろうか。


昔の方が、面白い人がいっぱいいたような気がするなあ……。



世紀の名バイプレーヤー、ドナルド・プレザンス。



楽しませてくれて


ありがとう。




『ミクロの決死圏』予告編



DIO [we Rock] 1984

2016-02-11 06:21:38 | 今日のメタル







ヴォーカル:ロニー・ジェームズ・ディオ
ギター:ヴィヴィアン・キャンベル
ベース:ジミー・ベイン
ドラムス:ヴィニー・アピス
キーボード:クロード・シュネル


オリジナルメンバーによるライヴ・ステージ。バンドとしてはこのころのディオが一番好きでしたねえ。


ベースのジミー・ベインが先月亡くなられました。享年68歳。若いですねえ……。

正直そんなに好きなベーシストではありませんでした。その名のとおり地味な方で、上手いのか下手なのかもよくわからない。なんだかよくわからない人でした。

でも亡くなったと聞くと、なんだか妙に寂しい気持ちになります。



この曲はDIOの代表曲の一つ。ここでのジミーは結構頑張っている……んじゃないかな。





まっ、なんだかんだ文句を言っても、良い思い出をくれた方には違いない。

感謝と哀悼を込めて


ありがとうございました!


R.I.P.

マホロバケーション

2016-02-10 11:09:50 | ももクロ








【倭(やまと)は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠(こも)れる 倭しうるわし】


司馬遼太郎はその紀行集「街道をゆく」で、青森の地を【北のまほろば】と称しております。


あえて意味をあてるとするなら、「素晴らしい場所」「美しい場所」「住みよい場所」となるようです。


まあ、そんな細かい意味よりも、「まほろば」という言葉自体が美しいですねえ。日本の古語とは良いものです。


さて、ももクロのニューアルバムからのMV第二弾。相変わらずショートヴァージョンですが、実に挑戦的な画に仕上がってますね(笑)


この場合のまほろばとは、「ももクロ天国」のことを指しているのでしょうね。ついにももクロ自身が、自らをアメノウズメの末裔であると公言したかのようです。



ちょっとうれしい…(笑)




曲はファンキーで、歓喜歓喜大歓喜な仕上がり。


この大歓喜の中、己の心の中にある、天の岩屋戸をこじあけよう。



天の岩屋戸をこじあけるのは、自分自身。そして……。









ももクロだねえ、まさに

ももクロだ。