『鬼平犯科帳』ファンならお馴染み、大滝の五郎蔵親分!
今でこそコミカルな役や、優しい人の役も増えましたが、昔はヤクザか刑事か兵隊以外の役では見たことがなかったと記憶してます。
『太陽にほえろ!』でしたか、確かゴリさん(竜雷太)の親友の刑事で、実は悪いやつだったという役を演じていて、ゴリさんと壮絶な殴り合いをするんですよね。あの役が物凄く印象に残っていて、以来注目するようになっていきます。
なんのドラマだったか忘れましたが、226事件を起こした青年将校の役も演じてましたし、映画『鬼龍院花子の生涯』では、鬼政(仲代達矢)の命を狙うヤクザだったし、やっぱりヤクザか刑事か兵隊ばかりだ(笑)。
それが、1991年に始まったドラマ『天まで届け!』で、13人兄弟の父親で新聞記者という、初めて家庭のお父さん役で出演。このドラマは99年までの八年間、毎年制作され続けた大人気ドラマシリーズでした。
コワモテだけど実は優しい人というイメージは、この『天まで届け!』で形作られたといっていいでしょう。
私もこのドラマシリーズは大好きで、ずっと見ていました。当時綿引さんは46歳くらいだったのかな。長いこと同じような役ばかりで、役者を辞めようかと悩んだ時期もあったようです。
それがこの作品で、ようやくその才が開花した。続けていてよかったね。なんか私も、嬉しかった。
ちなみにこの『天まで届け!』で、長女、待子(若林志穂)の担任の先生役で出ていたのが、若き日の竹内力です。とっても「爽やか」な青年役でした。それが後年、あんなになっちゃうんだから(笑)人に歴史あり、ですねえ。
今年で御年71歳。まだまだ、これから。
私は存じ上げないのですが、
綿引さんの大家族ドラマシリーズは、トーク番組でご本人が、エネルギッシュで子沢山になりそうなお父さん像に合っていたから選ばれた。と仰ってましたね~。
別のドラマで、一話ゲストなのですが、ガンで亡くなる役をされていました。
ガンじゃないだろ、って体型ですが、亡くなる姿を見て泣いちゃいましたね。
私は、病気の役だから、と痩せる方を見るのが嫌いなのです(体調は大丈夫?とか心配してしまうので)が、役者なら、演技で魅せて欲しい。そして、魅せてくれる役者さんですね。
ありがとうございます。
昔、渡瀬恒彦さんが、やっぱり役柄でガリガリに痩せたのを見た梅宮辰夫さんが、一言「なんでだ?」と言ったという(笑)いかにもな話が伝わってます。
役者もそれぞれですね。