風の向くまま薫るまま

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凄い殺陣 萬屋錦之介編 水鴎流波切の太刀

2019-04-17 09:17:14 | 時代劇

 

 

 

 

 

テレビドラマ版『子連れ狼』より、元公儀介錯人・拝一刀(萬屋錦之介)はいかにして冥府魔道の刺客道へ入ったか。

 

萬屋錦之介さんの怒りの演技の凄まじさね。時代劇口調というのはともすると批判の対象ともなりやすいですが、とんでもない話でね。萬屋さんの時代劇的演技はその一言一言が見事に計算されていて、長年にわたって磨き上げられた質の高い芸術性を感じさせて、とても心地よく力強い。これが分からん奴は正直話になりませんね。

 

殺陣も流れるような華麗さがあってなおかつ力強い。動きに一切の無駄がなく、力の入れどころと抜きどころが見事に計算されているので、惚れ惚れするような美しさがあります。

 

拝一刀の得意技「水鴎流波切の太刀」。対戦相手は青木義郎さん。これも豪華ですねえ。

そして拝一刀の宿敵、裏柳生総帥・柳生烈堂を演じるのは高橋幸治さん。これは第一シリーズで、第二シリーズでは西村晃さん、第三シリーズでは佐藤慶さんが演じています。

 

テレビ時代劇の歴史に残る名作『子連れ狼』。萬屋錦之介さんの素晴らしい殺陣とともに、永遠に語り継がれるべき作品ですねえ。


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1 コメント

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Unknown (濱野成秋)
2020-12-03 11:05:36
全く同感の至りである。書く立場で集中して観るにロジックに無駄がなく、錦之助さんは台本の真髄を見事に体得。名作中の名作。作品の大半が復讐劇だがそれも切なくもよんどころないlから同情にあまりある。現代の刑法は復讐心を廃するから、余計制作者ご一同の勇気を誉めたい。ダーティハリーに通ずるけれど、格調ははるかに上。生きる哲学がここまで追究された時代劇は類例を見ないらしい。絵コンテと音響はちらりと黒澤や竹脇を彷彿させるが制作者はよく勉強して、出藍の誉のとして誉めてやりたい。いい作品をかくも沢山有難う。心の糧となり辛いときにはこの作品を思い出す。

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