『遊星からの物体X』1982
『遊星からの物体X ファースト・コンタクト』2011
数百万年前に南極に墜落したUFOに乗っていた「生物」が甦り、南極観測隊員たちを襲う!
その生物は襲った人間の細胞に同化し、擬態する。隊員たちは誰が異星生物の擬態したものかわからず、疑心暗鬼に駆られていく。
ジョン・カーペンター監督による、SFホラー映画の歴史的傑作『遊星からの物体X』。見どころはなんといっても、特殊メイクアップ・アーティスト、ロブ・ボッティンの手による、グロくてすばらしい、センス溢れるクリーチャーたちです。
当時はCGなどありませんから、すべて人の手によって作られ、動かされているものです。まあですから動きがぎこちなかったり、いかにも作りもの風に見えてしまう部分があることは否めない。
対して『遊星からの物体X ファースト・コンタクト』。こちらは82年版の前日譚で、いかにUFOが発見され、生物が甦り、人々を襲い始めたかを描く。
こちらのクリーチャーはすべてCG。さすがCGだけに動きは滑らかで、リアルっちゃあリアルではあります。
両作品を見比べての結論。特撮にとって最も大切なことは
必ずしも
「リアル」ということではない。
82年版のクリーチャーたちが持つ独特の生々しさ。この生々しさは観ている者の感性、想像力を刺激し、そこに見えている以上のものを感じさせてしまう、不思議な力があるように思う。
これが、「特撮」というもの。
2011年版のCGは綺麗過ぎて、そこに見えている以上のものが感じられない、想像力が刺激されない、つまり
面白くないのである。
特撮にとって大切なことは、観客の感性に訴える力があるかということ。82年版のグロ愛おしい(!)クリーチャーたちには、その力がある。
やはり82年版は、歴史的傑作だ!
遊星からの物体X。大好きだあー!!
閲覧注意!
82年版、遊星からの物体X、名場面中の名場面。生首から蜘蛛みたいな脚が生えて、シャカシャカ歩くシーンです。
とってもグロ愛おしいクリーチャーですが、苦手な人は見ない方が良いでしょう。
私?私は
大好きだー!!!
自己責任でお願いしますよ。
作家の新居素子ちゃんが「物体X大好きだぁぁ~!」て
仰ってたの覚えてます。
わたし?えっと、、貼ってくれはったのも、まだ観てましぇんぬアンヌ隊員 ナンノコッチャ