風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

映画『遊星からの物体X』(1982)&映画『遊星からの物体X ファースト・コンタクト』(2011)を見比べる。

2021-04-15 05:31:08 | 特撮映画

 

 

 

『遊星からの物体X』1982

 

 

『遊星からの物体X ファースト・コンタクト』2011

 

 

数百万年前に南極に墜落したUFOに乗っていた「生物」が甦り、南極観測隊員たちを襲う!

その生物は襲った人間の細胞に同化し、擬態する。隊員たちは誰が異星生物の擬態したものかわからず、疑心暗鬼に駆られていく。

 

 

ジョン・カーペンター監督による、SFホラー映画の歴史的傑作『遊星からの物体X』。見どころはなんといっても、特殊メイクアップ・アーティスト、ロブ・ボッティンの手による、グロくてすばらしい、センス溢れるクリーチャーたちです。

当時はCGなどありませんから、すべて人の手によって作られ、動かされているものです。まあですから動きがぎこちなかったり、いかにも作りもの風に見えてしまう部分があることは否めない。

 

対して『遊星からの物体X ファースト・コンタクト』。こちらは82年版の前日譚で、いかにUFOが発見され、生物が甦り、人々を襲い始めたかを描く。

こちらのクリーチャーはすべてCG。さすがCGだけに動きは滑らかで、リアルっちゃあリアルではあります。

 

両作品を見比べての結論。特撮にとって最も大切なことは

必ずしも

 

「リアル」ということではない。

 

82年版のクリーチャーたちが持つ独特の生々しさ。この生々しさは観ている者の感性、想像力を刺激し、そこに見えている以上のものを感じさせてしまう、不思議な力があるように思う。

 

これが、「特撮」というもの。

 

2011年版のCGは綺麗過ぎて、そこに見えている以上のものが感じられない、想像力が刺激されない、つまり

 

面白くないのである。

 

特撮にとって大切なことは、観客の感性に訴える力があるかということ。82年版のグロ愛おしい(!)クリーチャーたちには、その力がある。

 

やはり82年版は、歴史的傑作だ!

 

遊星からの物体X。大好きだあー!!

 

 

 

閲覧注意!

 

82年版、遊星からの物体X、名場面中の名場面。生首から蜘蛛みたいな脚が生えて、シャカシャカ歩くシーンです。

とってもグロ愛おしいクリーチャーですが、苦手な人は見ない方が良いでしょう。

 

私?私は

 

大好きだー!!!

自己責任でお願いしますよ。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (美樹枝)
2021-04-15 16:40:58
この映画、観ていないのですが。
 作家の新居素子ちゃんが「物体X大好きだぁぁ~!」て
仰ってたの覚えてます。
わたし?えっと、、貼ってくれはったのも、まだ観てましぇんぬアンヌ隊員  ナンノコッチャ
Unknown (薫風亭奥大道)
2021-04-16 03:54:59
美樹枝さん、新井素子さんは当時、女子大生SF作家ということで話題を集めていましたね。話し言葉をそのまま文章にした独特の文体が面白かった。『一目あなたに』『絶句』とか、読みましたねえ。

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