風の向くまま薫るまま

その日その時、感じたままに。

真田健一郎

2020-05-29 14:43:06 | 名バイプレーヤー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『鬼平犯科帳』で、火付盗賊改方同心、沢田小平次を演じていた方です。鬼平に限らず、池波正太郎原作の映像作品には、必ずといっていいほど、どこかに出演しておられた。

 

それもそのはず、この方は元々、新国劇の俳優さんだったんです。

 

 

新国劇は時代ものを上演する劇団で、島田正吾、辰巳柳太郎などのスターを配出しましたが、経営の悪化により1987年に解散します。

 

その新国劇の座付き脚本家だったのが、池波正太郎さんなんです。

 

池波さんは真田さんの殺陣の上手さは勿論のこと、その人柄の好さに大変信頼を寄せていました。『鬼平』にはまず丹波哲郎版で沢田小平次を演じ、その後池波さんのたっての希望で、中村吉右衛門版で再び沢田小平次を演じておられます。沢田小平次の真面目で一本気なキャラクターは、真田さんにマッチしていましたね。

 

 

2008年に72歳で没。この方がいなくなってから、同心部屋は火が消えた如くに寂しくなってしまった。沢田さんと忠吾とのやりとりは、一服の清涼剤でした。

 

目立たないようでいて、こういう方こそが、ドラマを下から支えていたのでした。

 

 

まさしく、名バイプレーヤー!


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2 コメント

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Unknown (おかか)
2020-05-30 05:20:13
え、亡くなっていたとは知りませんでした。
うさ忠、佐嶋、沢田。
鬼平の部下の中でも、
この3人だけは役者さんの顔で役名が出てくる、
覚えの悪い私でも覚えていた方でした。
誰がいいだろうなあ、
令和の沢田役・・・。
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Unknown (薫風亭奥大道)
2020-05-30 14:13:41
おかかさん、2008年ですから、スペシャル版が年1回くらいづつ放送されていた時期です。あれ?沢田がいない?と思ったら亡くなられていたとということを聞いてショックでした。鬼平はレギュラーメンバーが亡くなっても、基本代役を立てませんから、どんどん人が少なくなっていく。だから後半の画は寂しいものがありました。沢田さんがうさ忠のことを、厳しくも優しくみている感じが好きだったなあ。
令和の沢田小平次、イメージ的には阿部寛とかありかな。背が高すぎ?イケメン過ぎ?うーん、誰が良いかなあ?
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