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中国地方の蛍石鉱山跡へ 2

2018年03月29日 | 鉱物採集 遠いとこ


さて最終日。
泣いても笑っても叫んでも最終日。
今夜には大阪へ帰らなアカン。

島根・山口まで遠征に来て、未だ納得出来る蛍石に出会っていない。

西に走るか北へ上がるか、
下調べした選択肢の中からコレやな! ってのを選び、気合いを入れて出発。

現地に着き話を聞くと、「そんなん知らんぞ?」との答えがまず帰ってきた。

やってもうたかな。。 と不安になるが、シツコク他所でも聞くと、「確かに蛍石を掘ってたよ」とのお返事に辿り着いた。

ガーミンに火を入れ、お腹が柔らかくならぬ様に正露丸を飲み、万全の体制で出発。
長靴の中の小石も出したぞ。



山肌を転石を見ながらトコトコ歩く。
最後に当たりを引いてくれよと進むと、予想地点とは違う場所に開坑していた。



まずは安堵しズリを掘ってみると、キラキラ青と緑の蛍石にご対面

ブルーや!!




残念ながら坑道は直ぐに崩落行き止まりになっており、

どこか脈が残ってないかウロウロと探すと、ブルーの露頭にご対面。




「 ふわー・・・ 」 青と緑のグラデーション。 美しさに暫し魅入ってしまう。

ポカンと眺めつつタバコを一服つけ、躊躇を一瞬抱いた後に腰を上げた。




脈の広がりそうなトコをつついてくと、大き目の蛍石がガマ粘土に包まれるポケットに当たる。

ガマ動画
https://streamable.com/zcvy7


ボコっとデカく出すと、空隙だった所には△△△の自形結晶。

https://streamable.com/crjw9


オーパ オーパ!





至福の時。





かくて彷徨は終わる。





炎天を、雨を、石は繰り返して眠ってる。 追憶を抱いて。

リュック満タンの

2018年03月27日 | 山のモノ

東洋鉱山を出て、近隣の鉛亜鉛鉱山跡を探しに行く。

林道をグネグネと登り進み、この辺かな?って場所に車を止め付近を歩いてみると、
小谷の入り口に細い石英脈を見つけた。




見上げると結構な斜度があるが、上の方は開けて木々が少なく見える。

しかしながら転石には金っ気が無い。

これは登り損かなぁと躊躇したが、何かに惹かれた。  
一応詰めてみようとロープを持って出発。

木の幹に掴まりながらヒー!と登るが気配が無い。

やっぱ鉱山跡と違うかと思いつつも小谷を最後まで詰めると、
フキの花が咲き、チョロチョロと清水が流れていた。

息を整えながらソレを眺めていると、葉の色見が違うものも生えてる。




ん?      あれ???






千切って噛んでみると、最初は味が無かったが徐々に辛味が。

引き抜くと芋がついてる。 その芋を噛んでみると頭の上に電球が光った。





これ・・・全部ワサビやん!!


その瞬間、転石云々は全て吹っ飛んだ。  ものの見事に吹っ飛んだ。




ここで会ったが百年目と、取り出だしたるは、鍛えぬかれた大業物 ホジホジ棒。

土中にえいやっと突き立ててはヒゲ根を絡め取り、ちぎっては投げ ちぎっては投げ、
本ワサビの小山を築いてゆく。




ノビル掘るのも、牡蠣を岩から剥がすのも、

サカキや松や木の苗掘るのも、ホジ棒てフィールドでホンマに便利やなぁと思う。

食べる分と土産分を袋に詰め、リュック満タンでいそいそと山を降りる。




スーパーで食材を仕入れ、温泉に浸かってからテン場へ。

まず擦ってみてワサビだけで味見をすると、大根と同じく首の方が辛味は少ないような気がした。




口から喉・鼻の奥と抜けてく道中で、嫌味が全然無い。

こりゃ抜群や。 よーし、本腰入れて頂きます!

プシュっとビールを開けましておめでとう!
ワサビが主役の晩餐のはじまり。






ホウボウの刺身



摺って直ぐはツーンと辛みがキツいが、しばらく置くと爽やかさに化けよる。

ホウボウの淡白な白身に、こんだけ乗せても喧嘩しない。
むしろアリ。



軽くたたいて、葉ワサビのおひたし



しゃきしゃき青臭ピリ辛うま! 田舎の人が好むの解るわ。







すりたてを牛肉に乗せて。

辛味は感じず、油くどさが減って次々と食べてしまう。


コレは贅沢やなぁと焼酎にシフトアップして、 島根の夜は更けてったのです。

島根県の蛍石鉱床へ

2018年03月26日 | 鉱物採集 遠いとこ
島根県の蛍石鉱床へ

先の産地で敗れ、頭に???が浮かんだまま次の産地へ向かうが、またもや地理院地図に騙される。
見事な迄の丸坊主に、その夜は枕も濡れた。

明けて2日目は島根県の蛍石鉱床群のひとつ、東洋鉱山へ。

ココは文献や村誌に出ており、辿り着くのは楽かな?と向かうと道の端にポカっと坑口が複数空いていた。
楽チンだ!



しかしながら、産地到達難易度と収穫は反比例すると思うので、楽チン過ぎるのは宜しく無い。

畑仕事をされてたお爺さんに話を聞くと、「子供の頃、今は崩れてもうてるけど一番東側の竹藪の穴に入って遊んだよ」と仰った。

資料でも往時、林道沿いに4坑掘進し東側2坑が着鉱とある。
子供は解ってたんやね。

東端の崩れたであろう穴だけはアスファルト舗装された道路との高低差が2メートル程あるが、他の穴は高低差がほぼ無い。

こりゃズリは舗装の下やなと、東端の穴跡斜面を掘ると細かいながらも蛍石が。



やっと出た やっと出た 待ちに待ってた



黒雲母花崗岩に染みやポロポロと入ってるけど、僅かなズリしか無く、かつ人家から丸見えで深く掘れない。


穴を覗くも、僅かにポケット状にあるのみ。 眺めるのみ。





良品には出会えずながら、島根県産蛍石は初めてなので、まぁ嬉しい。

こりゃ見切らなあかんねと、近隣の鉛亜鉛山へ。

脈石で来るやろ?? と移動。

そろそろ当たりを引きたいです・・・と移動。

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一応紫外線で蛍光しよるですよ



椎茸 ヒラタケ ナメコ 原木栽培

2018年03月05日 | 山のモノ
先に、石の先輩の申し出で舞茸栽培の面倒を見て頂く事になった。

その折にホームセンターで完成・販売していた「1年寝かせた2倍出る椎茸ホダ木」も置かせて頂いた。



どうせなら イチからキノコを原木栽培してみたい。

そんな話をしていると、兵庫の石友さんは例年なさってるそうで、これまた世話をして下さると申し出て下さった。

秋になるとテレビやスーパーで旬と謳われる原木栽培では無いソレ等と、
実際に食べてどれだけ違うのかな?
ホンマに実感出来る美味さが待ってるんかな?

有難や〜〜〜と次なるキノコ栽培へ。


まず原木探し。 倒れて1年経っただろうかつ、他の菌類に侵食されてなさげな木を断って頂く。



ここで奈良の先輩に、ホダ木の向き不向きを教わる。
いろいろ勉強する事ってあるなぁとしみじみ思う。



用意した種駒は

シイタケ ヒラタケ ナメコ 3種類の種駒

それぞれに好きな木がある様で、それぞれの好む木を用意する。



シイタケにはクヌギ
ヒラタケには桜
ナメコにはシイ




チェーンソーで ブーン
何と楽チンな事か!

手鋸で成形 ギコギコ
昔はコレで家建てたんやなぁ




先達の品種改良に感謝すると同時に、どんだけ腹イタでピーピーうずくまった事かと思いながら、

錐で揉んで駒を打つの繰り返し。  作業自体は簡単。




石友さんに原木を預けて自分はココまで。

大変なんは、原木の管理やと思う。





乾燥、病菌、虫、獣、  
生き残る為に食ってくる敵の猛威に、心折れる事もあるだろう。



でも、

もし、


まだ怒りに燃える

闘志があるなら

巨大な敵を … … …