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うなぎ筒 自作

2016年08月13日 | 釣り



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構造を簡素化しましたので、簡単に作れると思います。
70cmのウナギ捕れましたよ! 

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罠を仕掛けてウナギを捕えてみたい。
子供の頃、仕掛けたセルビンを引き上げる時のドキドキ感を味わい、かつ獲物が美味いウナギならば文句無し。
いっちょ作ったろとゴソゴソ。




まず、ウナギ筒で検索してみると、
竹製、 木製箱形、 塩ビ製、中華製など色々有り、カエリの有る物・無い物とこれまた色々。
動画や写真を参考に、技研本部始動。

耐久性・加工性から、40パイ塩ビ管をチョイス。
餌部屋、 ウナギ部屋、カエリの3パーツに分かれる仕様で考える。




餌室

先端はぶつけるので強度を持ちつつ出口側に匂いが流れるよう、エンドキャップにホールソーで穴開け。
細く輪切りした塩ビを、少し詰めて炙り広げ、Cリング状にして内側に沿わせてエスロンボンド固定。
これを段にして、カニや雑魚にミミズを食べられず、かつ脱走出来ない様に網戸の網と園芸用プラ網を併用で仕切り。




ウナギ室

仕切りの真下にリューターで四角の開口部を作る。同じ40パイの塩ビを縦に切れ目を入れ、こちらにも同じサイズの開口部を開けて本体に被せ、左右スライドで開口部の開閉、獲物の取り出し口とする。レールも付けた。



カエリ部

当初、ネットで紹介されてる手法の、同じ40パイ塩ビに切れ目を入れてトーチで炙り、ペットボトルの口に沿わせてすぼめてみたが、どうも硬い。
塩ビ板(下敷きみたいな厚さ)をホームセンターで購入し、ハサミで長細い三角に切りエスロンボンド留め&コーキング固定に変更。

重りに鉄筋を抱かせ、紐付けて完成。


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試作器運用実験

石の先輩いわく、三重のK川尻で日没時にブッコミでウナギ釣ってるぞ!

また騙されたらええんでしょ!? と、憎まれ口を叩くも、一応蒲焼きセットを持参。
あくまでも保険に肉も用意して出撃。



日没前にドバミミズを詰めた筒を、テトラ際に3本投入。
よく見るとそこら中が放置された筒だらけ。

めっちゃおるんやろねウナギ。

ブッコミ仕掛けの竿も2本用意。

ブクブクの電池も確認し、気合い満タンで日没を迎える。




だが釣り人が全然来ない。月が出てるから?
タマに小さなアタリは来るものの食いは悪くタラシのみ餌を取られる。
筒メインと考えても、釣竿が渋いと嫌な予感がする。




嫌な予感は的中。
竿に来たのは鉛筆ウナギのみ。筒には何も入らず。いずこへ~
汽水でミミズがすぐにプヨプヨとふやける事が分かっただけ。他のデータは得られない。

結局石友さん5人で、いつもの七輪宴。

飲み食い喋りは楽しかったけど、やっぱりまたしてもこれまたボウズ。

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試作器改良

ウナギの棲む川が近くを流れる、年券持ちの石友さんに筒を預けて実践してもらう。

ミミズと合わせてサワガニを筒内に入れて翌日引き上げると、サワガニはトゲトゲカエリ部に引っかかり固まり、一部脱走してたとの事。

コレではアカン! とカエリ改良。
「ウナギ コロバシ」で出る四角形の木筒を参考に、50パイ塩ビ管を炙って四角に変形させたい。
50×3.14÷4=39.25
一辺が内径4センチ程の四角い断面が出来る。
何かないか?と探すと、バルサミコ酢の瓶が良いサイズ。



塩ビをトーチで炙って瓶を突っ込み、内外から押さえて四角に。
カエリ弁は先のの薄い塩ビ板。



寸法に切ってから餌の匂いが流れる穴を開け、のりしろの先で軽く炙ってバネが効く角度に曲げる。
エスロンボンド&タイラップ止め。

40 /50パイ 継手で接着固定

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試作2号器運用試験

餌にミミズと稚鮎を使い、2日間沈めた筒を引き上げを見に行く。




一級河川の中流域支流で、鮎・ハヤ・ハエがヒラを打ってた。
何ともソソる。







よし 筒上げるぞ!

川の中から隠されたソレを引き上げる際、差し込みのみのカエシ部が外れ、筒の中に黒い何かがチラッと見えた。

何かおる!クーラーへ傾けるとヌルンと落ちてきた。ウナギや!!

バンザーイ!




サイズは50cm程と小ぶり。
淡水の餌のせいか青味が強く綺麗。
こいつは竹筒・塩ビ筒の、餌の好みなど習性を見る為に、水槽で保護観察となりました



コレは面白い。簡素化・改良して量産型へと進もう。

自作した道具に狙った獲物がかかると、何でこんなに満足するんやろね。