東洋鉱山を出て、近隣の鉛亜鉛鉱山跡を探しに行く。
林道をグネグネと登り進み、この辺かな?って場所に車を止め付近を歩いてみると、
小谷の入り口に細い石英脈を見つけた。
見上げると結構な斜度があるが、上の方は開けて木々が少なく見える。
しかしながら転石には金っ気が無い。
これは登り損かなぁと躊躇したが、何かに惹かれた。
一応詰めてみようとロープを持って出発。
木の幹に掴まりながらヒー!と登るが気配が無い。
やっぱ鉱山跡と違うかと思いつつも小谷を最後まで詰めると、
フキの花が咲き、チョロチョロと清水が流れていた。
息を整えながらソレを眺めていると、葉の色見が違うものも生えてる。
ん? あれ???
千切って噛んでみると、最初は味が無かったが徐々に辛味が。
引き抜くと芋がついてる。 その芋を噛んでみると頭の上に電球が光った。
これ・・・全部ワサビやん!!
その瞬間、転石云々は全て吹っ飛んだ。 ものの見事に吹っ飛んだ。
ここで会ったが百年目と、取り出だしたるは、鍛えぬかれた大業物 ホジホジ棒。
土中にえいやっと突き立ててはヒゲ根を絡め取り、ちぎっては投げ ちぎっては投げ、
本ワサビの小山を築いてゆく。
ノビル掘るのも、牡蠣を岩から剥がすのも、
サカキや松や木の苗掘るのも、ホジ棒てフィールドでホンマに便利やなぁと思う。
食べる分と土産分を袋に詰め、リュック満タンでいそいそと山を降りる。
スーパーで食材を仕入れ、温泉に浸かってからテン場へ。
まず擦ってみてワサビだけで味見をすると、大根と同じく首の方が辛味は少ないような気がした。
口から喉・鼻の奥と抜けてく道中で、嫌味が全然無い。
こりゃ抜群や。 よーし、本腰入れて頂きます!
プシュっとビールを開けましておめでとう!
ワサビが主役の晩餐のはじまり。
ホウボウの刺身
摺って直ぐはツーンと辛みがキツいが、しばらく置くと爽やかさに化けよる。
ホウボウの淡白な白身に、こんだけ乗せても喧嘩しない。
むしろアリ。
軽くたたいて、葉ワサビのおひたし
しゃきしゃき青臭ピリ辛うま! 田舎の人が好むの解るわ。
すりたてを牛肉に乗せて。
辛味は感じず、油くどさが減って次々と食べてしまう。
コレは贅沢やなぁと焼酎にシフトアップして、 島根の夜は更けてったのです。