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紀州鉱山 蛍石採集 2014.3

2014年03月31日 | 鉱物採集 三重



一度占めた蜜の味は忘れず、忘れようともせず。


一昨年当たりを引いた後、宿題に残したままの木矢谷ヒと立坑の探索が未だに出来てない。

誰も訪れぬ山奥で、ひっそりと妖しく石は輝いてるのだろうか。

入る人が居なければ、石も話も出ないだけだと思いたい。



名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな



行こう紀州鉱山へ。




雰囲気の好きな上川からまず歩きだす。

ココを歩くの何度目やろ。 

蜜との出会いを思い出しながら今回も探し進む。





左岸側のズリ運搬トロッコ跡から探し始めるが小物ばかりで、持ち帰る石に出会えない。

沢筋に降り、水中で脈状に光る子をやっと1つ見つけ、タバコを一服つける。




タガネを入れると脈状の部分と、層状に生成した閃亜鉛~黄銅鉱の隙間に結晶した蛍石がポツポツと顔を出す。

が、結晶幅は1mm程度。

素直に喜べない。 
ズリは大水でも出な難しいか。





上川は昼迄と決め、急ぎ足で奥へ奥へと進む。 

汗をかきつつ目を皿にして探すと、視界の端で苔生した石の一部分が蛍光した。

声を上げる程では無いけれど嬉しい。




結晶は小さいながらも形のハッキリした蛍石に出会えた。 安堵だ。








その後は湯の口側に周り、宿題の木矢谷ヒを探索。

1時間弱坂道を登り、谷筋に降り、汗だくで転石を追うが気配が無い。



林道は砂防を巻いて更に標高を上げ尾根筋へ続く。 
1時間探し登るも気配無くタイムアップ。


歩くと歩かんでは坊主でも中身が違うやろ。と言い聞かせて帰路に着く。

麗しの君に会う術は。

保存用たこやき

2013年04月07日 | 鉱物採集 三重

たこやきさんと紀州鉱山探索しましょか? という話になり出動。

AM3:30 東大阪発。
阪和道 田辺~中辺路~熊野川で御来光。




板屋の集落から山を峠を越えて進む。温まってきた雲に、桜に、目が覚える。




上川まで走り、たこやきさんと合流。




「まぁアレだわ」から始まり、「俺らオッサンながら頑張ってるよなぁ?」と地図付き合わせてブリーフィング。



「16時に板屋で集合まで競争やね!」

それぞれスタイルもアプローチも違うので、別れて探索へ。



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競争もさることながら、今回自分は現在の紀州鉱山の全体像をまず把握したい。

鉱山稼働当時、蛍石は良品が出ると鉱夫が手を止め作業効率が落ちる為、会社からソレが出たら割って潰せ!と指示もあったとか。

鉱石の流れをイメージすると、坑道→立坑→隧道→選鉱場→初期は索道、後にトラックで出鉱。

そしてズリ。

一部は売店で売られてたらしいね。


大きな蛍石の結晶が現存するパターンは、上の出鉱の流れに沿って探すと厳しいと思う。


普通にズリ周っても、良品を手にする確率は低いやろと。


石原産業以前の石か、以後でも鉱夫がイリーガルに動いた跡を探したい。




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惣房区、楊枝川左岸をまずチェック。

鉱山住宅跡から橋を渡ると坑口複数。 古くは金山やったらしい。




良い石は見当たらない。




八号隧道跡にも同じく無い。

大谷本ヒ狙うも養豚場で入れず。
すぐ東にカラミの山のみ。

木矢谷ヒは林道をゲート封鎖と、狙いがことごとく外れ。




その後も数カ所回り、お年寄りに話を聞きしてるとタイムアップ。




たこやきさんと合流して結果報告。


2人とも、「アカンかったねぇー」と苦笑いしながら湯の口温泉へ。

湯船で「今頃ええの出してるんちゃうか? とヒヤヒヤしながら回ったわ~」と笑い合う。

お互いの話が多々リンクする。面白い。やっぱ狭い。トパーズとか笑うわ。

色々話してまた宜しく!と解散。

楽しかった。タコヤキさん、ありがとう。




スタイル、好み、十人十色やなぁと再確認。

子供の頃オカンに、「ウチはウチ、他所は他所!」って言われたなぁ。

ブレずにイコと考えながら、眠い目擦って大阪に帰る。



紀州鉱山探索  H25.3.31

2013年04月01日 | 鉱物採集 三重


古くは奈良の大仏にもここの銅が使われたとかそうでないとか。

江戸・明治・大正と小規模に稼行されてた鉱山群を、S34年に石原産業が買収

以後は稼行地域を広め、S53年まで掘ったそうな。




坑道は網の目のように走り、その規模の大きさから、何処をどう探して蛍石に辿り着くか悩む。

どの坑道で脈石に蛍石が絡んできたのか? ズリはどこに残っているのか? 
地勢を読み、ズリ位置を予測し、夜な夜な考える日々を経て紀州鉱山へ。



AM4時東大阪発。 阪和道田辺~本宮町とぬけて楊枝川沿いから探索開始。

まずは小手調べと水車谷へ。




豆水晶は転がるが、それ以上が出ない。





次に上川(じょうせん)へ。

道沿いにズリ山が見えた。 どんなもんかいな?




ちょっと覗くと白色脈状の蛍石や黄銅鉱がチラホラ。






とりあえず有る事は解った。 奥に行こう。


10tトラックが5台ほど横並びで進めそうな道。 
トロッコの操車場とか施設やったんやろなぁと考えつつ進む。




塞がれた坑口群から逸れ、谷沿いに転石を追って進むが、どこまでいっても人工物の跡が目に着く。

すごい規模やなぁと今更ながら思う。








その後も雨の中気になる ヒ跡を探してから紀州鉱山資料館へ。





鉱物好きなら入場料500円は損しない内容と思う。おすすめです。

標本は直に見る事が出来、展示内容も面白い。




圧巻は蛍石。 断って学芸員さんの元で腕時計を比較対象に撮影させていただいた。




紫の半端ないクラスター。

楊枝川で拾った、細かい水晶の上に乗った6面体の蛍石も非常に美しかった。

閲覧できる資料もあり、学芸員さんの説明も丁寧。また寄らせていただきます。




紀州鉱山、まだまだ探す余地のある産地です。

採集品はエグくて載せれませーん! てことで。

4/1は関係ないから! ボウズじゃないんだから!!!

須賀利・往古川地区における合同捜索報告書

2013年01月16日 | 鉱物採集 三重

事前行動計画

京都・大阪府K捜査員 名阪国道 針テラス am5:30 集合・出発 

愛知・長野県K 両捜査員 東名阪道 安濃下りPA(伊勢方面行き)  am6:30 合流・出発

三重県紀北町須賀利・ハーキマー水晶産地 am8:30着  
ガサ着手・発見次第現逮。

昼食後、往古川水晶産地へ移動。 アジト2ヶ所を急襲。 ガサ・現逮。  



留意点

・須賀利地区におけるブツは小さく、かつ泥濘内に隠匿されており、
捜査員はその押収に際し、集中力を持続し遂行する必要がある。


・差押え品の独占、及び採集時の沈黙は、 これを認めない。


・老眼鏡の携行・及び使用は、 これを認む。









捜索差押え内容報告

・須賀利地区未舗装路走行に際し今後の走行可否目安として、愛知県K車両(トヨタ自動車製・アクア)が随行した。
しかし中途にて危険と判断し、路肩に退避・離脱。
以後は捜査員をピストン輸送となった。

未舗装路運転時、TT捜査員の超前傾背伸び姿勢、真剣な眼差しには微笑ましいものがあった。





・ハーキマー捜索現場においては京都府r捜査主任の苦戦が見受けられた。
押収対象が小さいとのボヤキに対して、残念ながら賛同の声は上がらなかった。




・対照的に大阪J・長野T捜査員は、18~25mm超(末端価格ひゃくまんえん)の大物を押収する快挙を成し遂げた。
限りない賞賛を贈りたい。




金一封を待つ。




・移動後の往古川地区での捜索では、大阪・K及びM捜査員の奮闘が目立った。
両捜査員共、文字通り草の根分けての徹底した捜索の結果、相当数を押収する事が出来た。






見解

・須賀利地区における差押えは、一層の効率化が望まれる。

周辺を汚染する事無く、粘土質をいかに効率的に除去するかが今後の課題である。

J捜査員押収品






・往古川地区既知産地における差押えは、掘削を行えば相当数の残存は見込まれそうではあるが、荒れた感は否めない。
新産地開拓の必要性を感じた。


M捜査員押収品







感想

終始、本部長憑依から叱咤激励を天声と聴き、職務を遂行する事が出来た。

採集終了後のチーズケーキ、最高でしたよ!




往古川 須賀利 水晶採集 3

2011年12月01日 | 鉱物採集 三重
往古川 須賀利 水晶採集 3


往古川畔に移動して皆で弁当後、まず自分が見つけたガマを覗きに行く。

親分の「コレやったら、私の見つけた露頭の方がずっと良い! 移動!!」

と、鶴の一声で移動開始。 滞在時間ワンミニッツ。

よっぽど自信あるんやなぁ。

悔しさよりも期待に満ちて付いて行く。

程無く到着。 産状は先のガマと似てるけど規模が大きい。


親分曰く、草入りやクラスターが足元の腐葉土から出るそうな。

皆様、第一級戦闘体制に移行、腐葉土を掘削、目標捕獲へ。




自分はガマを覗きに。穴が有ったら見てみたい。

大分叩かれたようで、採り易いものは余り残ってなかった。




ロンギヌスの槍で奥のクラスターを狙う。

が、母岩を叩くだけで水晶の結晶が崩れる。

リーチ来る予感が無い。



暫く頑張るが、諦めて他に石英脈露頭が無いか上部を見に行く。



無いし。


テンパる予感が全く無い。



皆さんの元に戻ると、親分が親指サイズの太い単結晶をゲットされてた。

さすが。 言うだけの結果を出さはります。

細かいのは次々出るが、キリも時間も無いので 「ラスト15分!」

と声があがる。



南4局 オーラス。

無駄にガマ叩いたり、ウロウロしたりでロクな物を採って無かった。

また機会もあるやろー
と、ラス覚悟。

と、足元をホジったらクラスターと御対面。

海底引いた!



クラスター 草入り含む。 結構透明感も良かった。




草入り単結晶 相方採集分





チビクラスタ




全体





車まで戻り、現地解散。

朝から夕方まで目一杯楽しく過ごす事ができた。

団体行動て 少々は不満を感じる事が多いけど、全くソレが無かった。凄い。

お世話になった皆様、ありがとうー!!!

帰路、「楽しかったね!」を連発しながらの名阪国道でした。


往古川  須賀利  水晶採集  2

2011年11月29日 | 鉱物採集 三重
約束の時間に集合場所に着き、
初対面のような、そうでないような気さくな お二人、親分の三人さんにご挨拶。

ニコニコしながら須賀利に向かう。
ちょっと前まで陸続きだが道が無く孤島だったそうな。




露頭入り口までは未舗装路でちょい悪路も。普通車ならば、腹擦る箇所も多々あった。

入り口で下車し全員装備を整える。  バール片手に勇ましい親分。


ドラクエのカンダタのようだ。


悪そうなパーティーが出来上がった。


入り口からは登りが続く。

事前情報によると粘土の中からソレは出るそうで、針道の黄鉄鉱をイメージしてた。

10リッターポリタンを満水にし、現地でパンニングしようと持ち運ぶも重い。
斤量+10kg ヒーヒー

実際にパンニングすると、あっという間に水が濁り粘り、ブツも粘土膜コーティング化され、

水晶か小石か解らん状態になった。 10Lじゃぁ、濁石に水。





露頭に着き全員で粘土を捏ねてキラっと輝くハーキマー水晶を探す。


「 出た~!」 とか、「 おっ!」 とか、「 デカイ!」とか 歓声が上がる。

和やかで楽しい。



「ヘタレー!」とか、「 潜れ!」とか、「 寄越せ! 」 とか 檄も罵声も親分から飛ぶ。

賑やかで非常に楽しい。




少し拾ってから、辺りをウロウロしてみたが、石英が転がってなかった。
ハーキマー水晶全てに母岩は付いておらず、???が頭の上でクルクル回る。

パンニングすると軽石状の小石が多々混じる。水には沈む。
本家ハーキマー水晶も高温で出来るとあり、軽石とか火山とかを連想するも、
ココの出方の法則は勿論解らーん。

地質図見てみたい。



透明度、結晶の美しさ、ピカイチ。ほんま美しい。

残念なのはサイズだけ。



サイズは、大体5mmほど 粘土抜けきってナイけど。



2時間程の採集で、トップは相方の20個。

粘土を埋め戻して、カンダタ親分を先頭に下山。

全員笑顔で、往古川の草入り水晶産地へ移動開始。

2ndステージ終了~

往古川  須賀利  水晶採集  1

2011年11月28日 | 鉱物採集 三重

往古川  須賀利  水晶採集  1

ハーキマー水晶と呼んでも過言ではないソレを採集に尾鷲方面へ。

今回は お声をかけていただき、相方と参戦。

朝9時 尾鷲で現地集合に合わせて、3時に大阪発。

名阪国道~紀勢道経由で6時頃尾鷲着




集合まで3時間あり、30分ほど仮眠。

明るくなった7時頃から まず往古川左岸の水晶ガマへ、

ブレックファーストだ。

1年ぶりの往古川やー  嬉しい。





今年の1月頃に採集したガマは 誰も押して無かった。ありがたや~



帰宅後 水洗い





この松茸と同様に デコに△が付いてるんが数個。
おもろいなぁ。




あっという間に9時前になり、急いで集合場所へ。

1stステージ 終了~  緒戦は上々だ。


笹間ケ岳 水晶

2011年03月29日 | 鉱物採集 三重
笹間ケ岳 水晶

井手町を後にして、煙水晶を探しに笹間ケ岳の麓の尾根と谷を探索

橋を渡った漁協の密漁監視小屋脇に、断りを入れて駐車させてもらう。




不動岩へ行くには道があるみたいやけど、烏帽子岩に向けて獣道を北西に進む。

道なき道を進む。

藪を漕いで進む。

っと石英の塊に針水晶が群れてた。 とりあえずハツってイタダキマス。




煙水晶に会うまでは不転退の決意をもって、滑落せぬよう木の根につかまりよじ登る。

烏帽子岩あたりから 385ピークまでは、獣道もなく、谷のシダをかき分け往生する。

385ピークには三角点も見当たらない。



トータル3時間ほど汗をかき探索した戦果は







先のソレだけ。




さみしいかぎり。

三重県大山田村 山田鉱山

2011年02月22日 | 鉱物採集 三重
山田鉱山 バラ輝石 満礬柘榴石

ガーミンで大体赤ピン位置




深泥集落から林道入り口に向かう途中、地の人にこの道で間違いないか尋ねると、

「途中に害獣防止の柵があるから開けて通って閉めて。
道が狭くて悪くてハマる事もあるから気をつけて行ってや~」

と優しいおばちゃんやった。
礼を言い進む。

柵を開け閉めして進むと なるほど軽四幅で泥濘。轍も掘られてる。
4駆へシフトして2~3分で到着。二輪なら楽勝やろね。



写真右側の切り通しから さらに右側が鉱山跡・ズリ



捨てられてた初代ミニキャブ? 2スト360かな。
レンズ類割られてたけど、メーター生きてそう。マニア欲しがるやろね。





黒く酸化したズリは結構大きい 人も結構来てそう。



数個割ってみて 結晶の綺麗なバラ輝石を持ち帰る。



オレンジのガーネットがピンクと混ざり合って綺麗!




この後、東進し川北・広瀬のバラ石英を探しに行った。

川北は大きな採石場で見るからに入れませーん。



広瀬の山中を行ったりきたり。
林道から沢筋、尾根から高圧線鉄塔と3時間ほど彷徨う。ヒザ笑いよる。

石英を眺めど割れどピンク色には出会えなかった。退色してないのがどこかにあるはずやと思うけどなぁ。。



電気石の結晶は結構あったけど。ハツったら割れそうで手つけず。


帰路、林業の人にバラ石英について尋ねると、

「・・・・・聞いたこと無いなぁ。」との事。

変な間があったのと、一瞬目が泳いだんは気のせいか??


もっかい行くか悩む

芋焼酎片手に、バラ輝石眺めながらバラ石英悩み中。

船津の水晶

2011年02月18日 | 鉱物採集 三重
持ち帰って掃除した水晶達

両錐や双晶など面白いカタチが結構混じってた。

その一部



松茸3連

右から ガイア マッシュ オルテガ

ガイア・オルテガはツインヘッド!






両錐に垂直に逆Tの字






曲がり




インクルージョン入り水晶



ルーペでジーっと観察中~