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畑尻鉱山 FL

2017年11月18日 | 鉱物採集 岐阜


出鉱の記録も無いらしくマイナーな産地で、自分は実物の蛍石も写真も見たことがない。
岐阜を回ったついでに、上記の鉱山もチェックしておこうと、中津川ICを北へ。



現地に着くと地理院地図の通り、河岸段丘の様な地形。
蛍石鉱山でこんな地形パターンは初めて。

まず付近の人に話を聞くと、子供の頃に洞窟で遊んだぞ。 水晶とか拾って遊んだわ。
方角はあっちの方やけど、もう誰も行かんし、薮やし行けないぞ。
残ってるかもわからんぞ? と教えて下さった。
礼を言い指差す方角へ。

装備を背負って進み出すと石英の転石がゴロゴロしだす。
何個か手に取り観察してくと、淡緑の蛍石が付いている。
石英の小部屋には、もう少しで結晶と呼べるモノも。



こりゃ勝負早いぞ! どっちや? と獣道を進むと石英の気配が消える。

アレー? 下カーー? ?


何か勘が狂うが、再び来た道を戻り薮を進むとぽっかり大き目の坑口が見えた。



よしよし! 綺麗な蛍石が結晶してゴロゴロ転がってなさいよ!!
期待しつつ入り口に立つと、水晶のクラスターが並べてあった。



こんなとこにも先客さんか!!

坑道を覗いてみると、間口は広いが奥行きは左右15m程で試掘レベル。
石英が噛むズリ石を割ると、ポケット状にブルーとグリーンの蛍石が入ってる。
綺麗や。



パカパカと割っていくが、結晶も太い脈の気配もナーイ

高野の石と似た感じながら数が無い。
こりゃ出鉱に至らんかったやろなぁ。

また1つ産地を塗り潰せて良しとしよ。
次は結晶しかけてた転石を探そかな。

岐阜ナイトアタック H29.10

2017年10月19日 | 鉱物採集 岐阜

テントを出てUVライトをかざすと、照らされた蛍石がほわんっと光る。

ソレを眺めて酒をチビチビやりつつ、更けてく夜を楽しみたい。

ポム爺さんの寝床のようじゃないか。
蛍石好きには夢のような世界じゃないか。

蛍石鉱山で一夜を過ごしてみたかった。



目指す鉱山跡は人家を離れ、山深く熊も居る。
この時期は山栗などの餌も多く、獣は冬に備えて食い貯めの盛り。
十分に気をつけての野営行。


ダート林道をゴトゴトと ヘッドライトを頼りに進むと、100kg級の丸々と肥えた大イノシシと出会う。

「やかましいの きたな」 と言わんばかりに、大イノシシは のそのそと谷へ下りて行く。

一夜だけごめん邪魔するで〜 と彼らのテリトリーへ。

テン場は谷筋で真っ暗。




爆竹を鳴らし、雨で湿った焚き木にエスビットから火を点ける。
テントを設営して風下には蚊取り線香、風上に向けてLEDランタン。



食べ物の匂いが広がらない様に調理はせず、お弁当でビール。




空箱をクーラーに入れて車に積み、いざナイトアタック 開始。

UVライトを片手に歩き出すと、まずキノコが蛍光してた。
https://streamable.com/86ne0

ベニタケのフェアリーリングが、ボーっと漆黒の中に浮かび上がる。


食べれんキノコはええからとズリに進み、UVを照らすと あちらこちらで小粒の蛍石がボーっと光ってる。

綺麗や。


照らしながらウロウロしてると、鮮やかに自形結晶が飛び込んできた。

https://streamable.com/e4m1z


ふわーって魅入ってしまう。




ホンマに綺麗や。 来て良かった。

しばらくゴソゴソと照らしてから、テント場に戻る。

蚊取り線香を新しい物に変え、爆竹を鳴らし、焼酎を飲み直して満足に就寝。





翌朝、前夜の石に歯ブラシをあてて撮影。



色は薄目ながらもしっかり自形。

よし、アチコチ掘るぞ!とテントを乾かし、最終日も掘り方始め!




六面体結晶がちょこんと乗る標本



かいらしねえ。


渚鉱山 H 29.10

2017年10月16日 | 鉱物採集 岐阜

蛇之尾を出て、R41を北上。 数年ぶりの渚鉱山へ。

歴史背景が気になる方は以前の記事参照願います。  





岐阜まで来ると、毎度の事ながら他の産地も欲張ってしまい、現着は15時前と遅め。


枯葉がズリ全体にかかってて、目立った堀跡は無い。

最近、誰も入ってないんかな。




石英の多い部分を掘ると、淡い緑色の蛍石がポロポロと出てくれる。

母岩の石英が網目状で、その間に蛍石が挟まれる形は平岩と似てる。

一日中掘ってみたいもんやなぁと思いながら、気がつくと辺りは薄暗く17:30 時。

次の産地でUVナイトアタックに備えて、まず温泉で手足を伸ばしに。


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空隙が有って微細な水晶が再結晶してるものを洗浄後、ルーペで観察すると、




幅1ミリ。コレは結晶面やと思いたい。

蛇之尾 蛍石鉱山

2017年10月13日 | 鉱物採集 岐阜


ココは佐見の支山で、S18年頃まで掘ってたよ。
当時子供の私も、天秤棒で石を運んだなぁ。

最初に見えていた鉱脈は 幅20センチ程だったが、下部へ掘り進めば太くなると山師に言われ、
竪坑を掘ってから、あの空家(北西へ30m程?)まで掘進したけど脈は広がらなかった。

鉱石の巻き上げも人力でね。 ロスが大きくなり閉山したんよ。

朝夕に発破をかけると、食用に飼ってた池のコイが飛び出してたわ。



ある日発破を7発掛けたが、6発しか爆発せんでね、

幼い私は 恐る恐る坑口のムシロをめくって中を覗くしか出来なかったよ。

暫くすると隣町から監督さんが来て、中に入って確認すると暴発してね、

連れ出された監督さんを女工さんが川の水で洗うと手が吹っ飛ばされてた。

この辺りに病院は無く下呂まで運ばれたけど、帰ってきはったら、手は無くなってたねぇ。

当時は高山から火薬を仕入れて使っていたけど、今思えば使い方も管理も無茶やったんや。

鉱石は馬車で下呂の方まで運んで、そこからは貨車に積み替えたと聞いてたなぁ。



残土(ズリ)は あの窓に布団を干してる家の所に積んでたよ。

あの家は残土の上に建ってるんよ。

綺麗な緑色の蛍石やったけど、もう残って無いなぁ。。

その後も山師が試掘させてくれと来たが、良い結果は出なかったねぇ。。





坑口は陥没、民家の真裏で迷惑で掘れない。

沢はコンクリで張り直されていて、転石は見当たらない。

ズリも先の話通りで掘れない。

ココの蛍石には出会え無かったが、興味深いお話を聞けて良かった。

上佐見 蛍石鉱山

2017年10月11日 | 鉱物採集 岐阜


以前に回れなかった岐阜県の蛍石鉱床を数カ所探索に。


まずは上佐見の蛍石鉱山から。

道端のお婆さんに話を聞き、あの辺りと言われた場所を探す。
山の中をトコトコ歩くが蛍石の、鉱山の気配が全く無い。

何処でもそうだが、お婆さんは鉱山に興味が薄く、お爺さんは良く覚えてはる事が多い。
男の子の方が、より鉱山事業に興味を持って遊び育ったと思う。


一旦集落へ戻ると、農作業の休憩をしてはるお爺さんが居てはり話を聞けた。





「 鉱山は昭和18年頃まで掘ってたよ。

当時は珍しかった、外国製の大きなディーゼル発電機を回してな、

竪坑から三層掘ったけど落盤したんや。

コンクリの橋の上から川を見たら、水が湧き出てるところがある。そこは坑道からの水なんや。

坑口は もう埋まってるわ。


この辺りの山、アチコチと掘ったけど、出たんのはその竪坑の所だけで、

塞いである横穴の所からは出なかったんや。


鉱山の名前? 知らんなぁ。。

白い石英の上に緑色の蛍石が乗ってて、囲炉裏にくべて遊んだなぁ。。」




古い古い引き出しを探り、埃を払って記憶が紡ぎ出されてくる。




「あの家の所が事務所やって、その先のガレージになってる所で女工さんが選鉱してはったよ。

前にもこの辺りに鉱山無いか?と聞きにきた人が居たけど知り合いか?」



嬉しそうに語ってくれたお爺さんに礼を言い、教わった竪坑の場所を見に行く。

「家の裏の角から川向こうに16m先やったで」





確かに穴は無く、数段の石垣が飯場跡かな?と思える遺構だけが残ってた。

白っぽい蛍石を拾った。




次にお爺さんの鉱山の引き出しが開かれる事はあるんかな 。

と考えながら、次の産地へ。

猪之鼻鉱山を追え

2014年04月15日 | 鉱物採集 岐阜

猪之鼻の蛍石も実物は見たことが無く、是非サンプルを押さえておきたかった。

渚鉱山を離れ北上、猪之鼻鉱山へ。







近づくにつれ、日陰に山に雪が目立ちだす。
一応スタッドレスのまま来て良かったなと。



資料によると、石英斑岩中の小塊鉱床で殆ど未出荷とある。


猪之鼻集落から谷筋へ下ると、いよいよ雪が深い。   車は諦め徒歩で出発。



深い所ではヒザ下までの残雪。   お初の産地でコレは嫌な展開だ。




「問題ない。」   碇指令が断言する。



てかココまで来たら引き返せん。





右岸・左岸ともに川を挟んで台地状になった場所に着く。
この辺りが鉱山事務所跡か?と思い近辺を探す。

平均して20~30cmの残雪を除け、腐葉土を掘るがズリに当たらない。痕跡も解らない。
しんどい。

撤退の二文字が頭をよぎるが諦めきれずに右往左往していると、半分雪に覆われた穴を右岸に見つけた。




冬月 「勝ったな。」 

俺 「ああ。」




ヘッドランプを点けて入ると、試掘坑らしく奥行きが5m程しか無い。

蛍石の脈も見当たら無い。

坑内にも下の沢にズリも無い。

嘘やろ・・・?




レイ 「ごめんなさい。 こういう時どんな顔をすればいいか解らないの。」




他に本坑が有る筈と試掘の上に同脈が無いか探すが無い。
左岸の同高度は台地だ。有っても雪で埋まった竪穴か。

台地の下、沢が湾曲する淵の奥に花崗岩が貫入した箇所があり、真砂土の崩れ方が穴の跡にも見える。



材料が雪で覆われてて、数時間の雪中探索で疲れ、何が何やら解らんくなってきた。
メダパニ。




陽は傾きだし、射る矢は尽き、心は折れた。





車に戻り、猪之鼻集落で畑仕事をしてたお婆に話を聞く。






「子供の頃、蛍石を背負って中の宿まで山越えしてたのは覚えてるよ。  緑色の石だったねえ。

この上の小屋辺りに石川から来た鉱山の技師が住んでたわ。
綺麗に更地にして、今は何も残ってないけどね。

鉱山の事に詳しい古い人は高山に移住して居ないよ。もうココには4世帯しか住んでないんよ。 」

と曲った腰で話してくれた。

礼を言って中之宿集落へ移動。





中之宿集落で当時を知るお爺に出会えた。

石が好きなお爺で、以前に隣の大倉鉱山で拾った水晶のトッコを片手に縁台に座って話してくれた。

「子供の頃、猪之鼻鉱山の方へ釣りに行くと林道沿いにも坑口は有ったんや。今は崩れて見分けがつきにくいけどな。緑の蛍石を拾って遊んだなぁ。 竪穴があり、大人に近づくなと言われたもんや。

猪之鼻から蛍石を背負って山を越えて運び、ここ中之宿で藁で編んだ俵に詰めて貯めてからトラックで運んでたな。

夜にこっそりと、その俵に手を突っ込んで蛍石を取ったりしたもんや。
もう鉱山は埋まって無かったか? 」



試掘坑は残ってたが、他は雪で解らなかった旨を告げると、そうかそうか!と穴が残ってた事に喜んではった。

「雪が溶けたらワシも覗きに行ってくるよ。その頃またおいで。」と笑顔で仰った。


いつか再訪したいね。


渚鉱山 蛍石採集  岐阜県高山市

2014年04月11日 | 鉱物採集 岐阜
今回是非訪れてみたかった古典産地の1つ。

渚の蛍石標本を自分は生で見た事が無い。

モノが出難いのか、もう無いのか。

とにかくこの目で確かめれば納得出来る。 行こう。






まず渚に着き、参考資料の久々野町誌コピーを読み直す。

明治10年富山県の人が蛍石の採掘をはじめ一時中断して、戦後は小坂町の人が経営。
昭和25年休山。 戦時中は30人近くが働き250t出鉱とある。


装備を身に付け、地図上で目星をつけた山へ入る。

が気配が無い。1時間ほど登り降りするが全く感じない。


こりゃオカシイぞ? と一旦車に戻り、再度資料を熟読する。

渚橋の上から広く全体を眺め、文面から推理して1つの仮説を立てて動く。



しばらく探し歩くと石英の散らばるズリがあった。 
ちょっと危ないシーンがあり詳細が書けないのです。





丁寧に選鉱されたようで蛍石が見当たらない。 

枯れ葉を除けつつ目を三角にして探し、やっとご対面。

君が渚の蛍石か。はじめまして。



UVでも光る





しつこく掘ればまだ出るだろうけど、猪之鼻鉱山も周りたかったので昼で切り上げ。

渚集落に鉱山の話を聞きに行く。


「青い石か、あぁ、懐かしいなぁ。ワシも子供の頃手伝ったもんや。」

「今はもう穴は崩れて埋まってたやろ?」

「子供の頃は鉱山から出る白い水で歯を磨いてね。渚の子供たちは虫歯が無く優秀やったんよ。」



なるほどフッ素か!と面白い話を聞く事が出来た。これは初耳だ。

礼を言い猪之鼻へ向けて車を走らせた。




高野鉱山  蛍石 

2014年04月09日 | 鉱物採集 岐阜

北仲を出て 次に高野鉱山へ向かう。

赤樽谷(現うぉっちずでは”ガッパ谷”)沿いに1km前後で着くはず。

ダラダラ登りをトコトコ進む。




この辺りは水が本当に美しい。

植林も少なく、鉱山の遺構も見当たらない。 

普通もっと石垣なり台地なり人の営みの痕跡が感じられるのに、ここはソレが薄い。

銅山やったらこうはイカンやろけど、きちんと片づけて人が近づずかずに数十年経つと

自然は人の痕跡を希釈して水に流していくようだ。


ゴミ1つもアカンなと戒めて進む。




先の資料では「高野鉱山は赤樽谷中流の両岸にある」とアル。

2つ目のヘアピンから谷筋へ下りる杣道がついており、下りると右岸側に穴が見えた。

近づいて行くと、その先左岸側にも穴が見えた。




これか。





再び合羽とヘッドランプをザックから出す。 この穴はしっかりした感じだ。





が、試掘ぽい。 奥行きもほとんど無い。

右手に細い紫色の蛍石脈を追った跡があったが、規模は先の北仲程ではない。







石はこっちのほうが多少透明度が良い気がする。





丁寧に見て回るがイマイチ。 出て左岸側へ向かう。



滝壺の横にポッカリと大き目の穴が開いている。 が沢を進む以外に杣道が無い。




雪解けの増水か、長靴では水没する水量だ。

岩肌にへばり付いて、手足を伸ばしてギリギリ滝壺をクリア。 足長くて良かった~



あの子やあの人は足の長さ的に無理やろなー

あの人は落ちるやろなー

などと考えながら坑口へ。






滝の真横だけあって坑内も漏水が激しい。 崩れた跡も多い。

ココも試掘レベルか奥行きはしれてる。

UVで照らし脈を探すが良い物は少なかった。 むしろ足元のズリの方に蛍石は多かった。

濡れたズリをかき分けドロドロになりながらマシな石を探す。






こんなもんかな。 やはり資料通り結晶質では無い。

ここも綺麗やけど、目の覚めるベッピンとまではイカン。





一番大きかっただろう山県鉱山も多分同じ石だろうし今回はヤメ。

荷物をまとめて再び5km戻ってゲート前の集落へ着くとお爺が心配して待っててくれた。


礼を言い、土産に蛍石を渡すと「おーコレやコレや! まだ残ってたか!」と喜んでくださり、



「子供の頃、仲越の辺りは国有林でな、切り出した木を馬ソリで引いて出してたんや。

最初の頃は木の上に蛍石を積んでココまで下ろしてたが、大垣のゴウさんって方が鉱山からココまでレー

ルを敷いて、3m程ある大きな機関車で引こうとしたんや。

ところがレールの路盤が悪くて1往復しただけで辞めたんや。」


遠い目で山の方を眺めたり、懐かしみながら数十年前の記憶を紐解き語ってくださった。


「また寄ってくれな」


と仰るお爺にもう一度礼を言い、集落を後にした。


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探索なされる場合、十二分に気をつけてください。

携帯は勿論圏外。最寄りの集落まで5km以上離れており人も立ち寄らず熊も出る地域です。

ソロで大きな怪我などしてしまうと救援要請も難しいと思います。


北仲鉱山 蛍石採集

2014年04月08日 | 鉱物採集 岐阜

岐阜には多数の蛍石鉱山が過去に稼行しており、何となく疎遠だった平岩~登尾のようなメジャーから名丸等のマイナーまで、実際にこの目で見てみたかった。


大阪では桜が咲き始めた。 岐阜山間部でも雪は溶けてるだろう。

何よりヒルが出る前に行かねばならぬ。


岐阜県蛍石ツアー はじめました。








まずは北仲鉱山へ


岐阜県山縣郡美山村地内の蛍石鉱床 上野三義 地質調査所月報 Vol.14 No.5 (1963)

によると、S33頃 月産10tの出荷をみたとある。 



冬季ゲート手前の集落で鉱山へ行くのに駐車をお願いすると快諾してくれた。


お爺

「このゲートから仲越集落跡までは5km程あるぞ。今は無人で山仕事の人が立ち

寄る程度やぞ。そういえば2年ほど前にも鉱山探しに人が来て、鉄砲撃ちが一緒に探し

に行ったが解らずじまいで帰ってきたぞ。 

一人で大丈夫か? もう崩れて無いのとちがうか?」

と心配してくださった。 




ダメで元々行ってみますわ!と出発。 

資料ハッキリしてるし多分イケるやろ。




仲越から赤樽谷にそって更に林道を進み、この沢の上か?って出会いに到着。

沢は3m程のガケになっており滑って足場悪い。下の転石をチェックするがズリは見当たらず。

まぁココやろ?と横の植林から巻き、沢を少し上がると左上に坑口。 よっしゃ。



入口に立つと花崗岩の風化が気になる。 ちょっと脆いが行ってまえ!

ザックから合羽とヘッドランプを取り出して出動。




坑内のアチコチに薄い石英と蛍石脈が走ってる。 綺麗や!

ほとんどは1cm前後だが、ガマの部分は5cm以上の厚みも。 嬉しなる!!





ちょろっと叩いて一旦外に出てチェック。 

色は濃いが透明度は低目。 この子スッピン普通や・・

坑道内では濡れとるしヘッドランプに煌いて綺麗やねんけどなぁ。。 夜の蝶か。。


脈状ばかりで結晶部を探すが探すが見当たらず。

無いもんは無いんか。 旨いもんは旨いて鶴瓶も昔言うてたしな。






ブサイクでも特別ベッピンでもない、「あぁ 可愛いんちゃう・・かな?」って蛍石。

黒毛和牛入りコロッケ!を食べて、「あぁ、そう言われたら・・うん。」 って。


そうゆうこと。


出会えただけ有難い事じゃ 贅沢言うな! と次の高野鉱山へ向かうとゆうこと。


南洋美人に会いたくて。

2011年12月12日 | 鉱物採集 岐阜


南洋美人に会いたくて。





そろそろ雪が積もり出す。

その前に是非訪れたかったのが ちんの峠。  聖地である。

石ころマニアが日々攻め立ててる様だけど、メッカである以上は巡礼せねばと常日頃思っていた。

情報を集め、アドバイスを頂き、断食し、日に五度 苗木方向に礼拝する日々。

それらに終止符を打つべく、コーラン代わりにマップルを携えて、am5:00 東大阪を発つ。



西名阪ー名阪国道ー東名阪と進み、伊勢湾岸道で御来光。





中央道中津川ICを降り、鉱物博物館脇から未舗装林道に入る 。

なるほど、徒歩40分かかるやろなぁと四駆を入れてガタガタ登る。有難や~


途中から、結構ガレだす。

転落して、車が煙りにならぬよう 慎重に登る。

突き当たりの結界ロープ前に駐車。装備を整えオンステージ。


試掘坑前に荷物を置き
さぁ、どう攻めるかなと思案。




自分はトコトン掘り下げるドカタ作戦。
相方は広範囲に表面採集と二手に分かれる。

掘れど チビちゃん。
篩えど チビちゃん。

神よ。



大きい子が出ませーん。
谷側に降りた相方も然り。

アッラーよ。

ズリの天地がシャッホーされてると聞いてたが、まさしくそんな感じ。

しかしまぁ、煙の透明感は美しいし 転石には豆ガマだらけやし飽きない。
昔は凄かったてのも頷ける。

ズリにて下仁田ネギの豚汁定食。
昼を挟んで、3時頃までドカティング。




チビながら南洋美人に無事出会え、ジ・ハード終了~



チビ美人1











4 母岩の赤色が出た水晶