あまりきれいに写っていないが、「ウスバカゲロウ」成虫です。
普段はあまり見かけないが、このときはまるで私に写してほしいとばかりに目の前に飛んできたのです。
昼間はほとんど飛び回らず、夕方うす暗くなったころに飛ぶので、この時も少し暗くなりかけていた。
「薄馬鹿下郎」
私が未だ小学生低学年だった頃に、近所に住む悪ガキ?がそう教えてくれたのです。
その後それが間違いだと知ったのは4年か5年になった時のこと。
この虫が産んだ卵は「優曇華(うどんげ)の花」と言って、見つけると縁起が良いと言われたものです。
が、当時は、裸電球の傘によく産み付けられていたものです。
そして、この幼虫は「蟻地獄」と呼ばれています。
蟻地獄。
私が子供のころは良く捕まえて遊んだものです。
お寺の本堂の床下など、土が乾いたところによくいて、すり鉢状の罠を作ります。
たまたま通りかかった蟻などがそこに落ちるのを辛抱強く待っていて、それを餌にするのです。
乾いた土を入れた容器に入れると、お尻の方から土に潜ります。
そして、大顎を巧みに使って土を跳ね飛ばし、すり鉢状の穴を作ります。
蟻が一度落ちると抜け出すのは困難。
と言うことで、これがまさに「蟻地獄」なのです。
2016.08.12.
追記です。
すり鉢状にくぼんでいるのが「蟻地獄」と言うもので、穴の底には幼虫が潜んでいます。
これがその幼虫で、成虫とは似ても似つかないような姿をしています。
穴の底で、アリなどの小さな昆虫が落ちてくるのを辛抱強く待っていて、鋭い大顎で挟んで捕まえます。