新へそ曲がりおじさんの花便り(旧へそ曲がりおじさんの、へそ曲がりなオカヤドカリ飼育法)        

わけあってリニューアルオープンします。オカヤドカリの飼育はやめたので、花便りがメインになります。

オカヤドカリの好む貝殻

2008-05-20 04:10:36 | オカヤドカリに関する話し
今までアマオブネの貝殻に固執していた2匹のうちの1匹が、ついにミドリサザエに宿替えをした。
体の半分近くが外に出たいたにも拘らずアマオブネに固執していたのだが、脱皮して大きくなったために、いよいよ入る事が難しくなったのであろう。
我が家の@で見ると、始めにアマオブネに入っていた固体はアマオブネに固執するようで、他の貝殻には見向きもしなかった。
一方、ミドリサザエに入っていた個体も、アマオブネには興味を持つ事はあったが、それ以外の貝殻には殆ど興味を持たない。
できる事なら綺麗な貝殻に入って欲しいと思うのだが、飼育する人間の思惑など関係なく、貝殻の入り口と内部の形状で選んでいるようである。
宿替えをする場面を何度も見かけたのだが、決まって、上半身を貝殻の中に入れたり、貝殻を回したりしてかなり入念に調べている。
いざ新しい貝殻に入っても、必ずしも1回で決まるわけではなく、直ぐにもとの貝殻に戻ってしまう事もしばしばあり、人間が考えるほど単純な物ではないようである。
5対の足のうちの、後ろ2対で貝殻を支えなくてはいけないのと、いざと言うときに鋏足で入り口を塞がなければいけないのだから、当然と言えば当然の話である。
実際の話し、アマオブネはそれほど大きな貝殻は無く、ミドリサザエにしても大きさには限界があるため、それ以上になった場合は、「手近に沢山ある貝殻を選ぶより方法が無い」と言うことで、マイマイが多くなるのだろう。
いずれにしても、人間が考える外観は@たちにとって重要ではなく、内部の形状が重要なのだろう。
かつて我が家には4匹のアマオブネに入っていた@がいたのだが、大きいほうの2匹がアマオブネの貝殻に入りきれなくなってミドリサザエに宿替えした所、小さいほうの2匹が直ぐに空になったアマオブネに宿替えしたり、他の@の貝殻を強奪したりする事を考えれば、「貝殻の好みは共通している」と言うべきだろう。
ペイントした貝殻の危険性については、「ナンとも言えない」と言うところである。
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やっと夏の準備を始めました

2008-05-19 03:45:37 | オカヤドカリに関する話し
去年の10月から水に浸けたままだった砂を洗って、水を切りました。
半年以上も水に浸けておいたので、エサの残りなどの有機物も、ほぼ完全に分解していると思います。
交換したばかりの砂を洗っても、砂に固着した汚れは中々取れないのだが、ある程度水に浸けておくと、軟らかくなって落ちやすくなります。
固着した汚れが残っていると、それを栄養にして細菌が繁殖するので、すぐに衛生状態が悪くなり、洗う意味が薄れてしまいます。
一方、「洗ったあと、日に当てて干す(乾燥させる)」と言うことが行われるようなのだが、「日光消毒」と言う意味でするのであれば、「その効果は数日で失われる」と考えてよいだろう。
日光消毒の効果を過大に期待するのはやめたほうがよいだろう。
砂をドライで使うのならともかく、ウエットにするのであれば「十分に水を切った生乾きの状態の砂」をそのまま使うほうが、簡単でよいと思うのだが・・・・。
従来言われていた「オカヤドカリは乾燥に弱く、干からびて死ぬ」と言うのは、「迷信?」ではないかと思う。
飼育容器の中の衛生状態を良好に保つためには、砂は「濡れていると言うのではなく、湿っている」と言う程度に保ち、湿度も低めに保つ事である。
梅雨時に物が腐りやすくなったりカビがハエたりする事を考えれば、納得できると思うのだが・・・・。
従来言われていた「オカヤドカリの飼育に関する情報」には、科学的な観察に基ずか無いものが殆どで、それがそのまま現在に至っているのである。
湿度に関しては、40%以下になっても問題が無いことは、去年の夏に実証済みだし、暑さに関しても「通風がよい状態」であれば、40度位になっても大丈夫だと思う。
元々が亜熱帯地方の生き物なのだから、人間が耐えられる程度の温度には耐えられるはずであるが、狭い容器の中での「蒸し風呂状態」ではナンとも言えないが・・・・。
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オカヤドカリは本当に共食いをするのだろうか?

2008-05-14 03:30:33 | オカヤドカリに関する話し
昼間あるホームセンター内のペットショップコーナーを見ていたら、今年もオカヤドカリが売られていた。
去年までは評判の悪い「パック詰」で売られていたのだが、今年は45センチの水槽に30匹余り入れて売られていた。
値段も、去年は2匹をパックに詰めた物が380円だったのだが、今年はお客の注文に応じて店員がパックに入れるためか、1匹398円と、去年の倍以上になっている。
始めは何気なく見ていたのだが、ふと気が付くと、貝殻を奪われたとおぼしき2匹の裸のオカヤドカリがいることに気が付いた。
30匹余りのオカヤドカリの中に裸の状態でいると言う事は、常識的に言えば「非常に危険」と言う事になるのだろうが、エサは市販のものしか入れてない状態でありながら、「他の@が襲う」と言うような気配はない。
5分ほどしか見ていなかったのだが、その間にも何匹もの@がそばの寄ってきているのだが、特別変わった様子は見せない。
店員に聞いても「特別気にしたことが無いのでわからないが、時折死んだ@を始末する事があるが、食べられたような感じではなかったように思う」と言う答えが返ってきた。
これは、私が飼っている、ブルーザリガニにも言えることで、一見獰猛に見えるのだが、共食いを見たことが無い。
ところが、種類の違うエビやカニなどは襲うのである。
「多頭飼育の危険性」を指摘する人もいるようだが、私は少し疑問に思うのだが・・・・。

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温度管理が難しい季節です

2008-05-09 04:06:00 | オカヤドカリに関する話し
今ごろと秋の10月ごろが一番温度管理が難しい時期です。
ヒーターを入れたままにしておくと、暖かい日は温度が高くなりすぎるし、かと言って、時折冷え込む日もあるために、簡単にヒーターをきる事ができません。
私の場合は、熱帯魚用の「温度固定型(26度±2度)ヒーター」を使っているために、特別気を使う必要はないのだが、特殊な方法で対応しているため、単純にマネはしないでください。
熱帯魚用のヒーターは、水中で使うことを前提に作られているため、水の外に出して使うと、「火傷、火災」などの原因になり、非常に危険です。
私の場合は、1.5リットルのペットボトルに水を入れて、その中に入れて使っています。
園芸用のサーモスタットの付いたヒーターを利用する手もあるのだが、砂の中と地上のどちらも温めなくてはいけないので、中々難しい問題です。
部屋全体を適温に保てば問題はないのだが・・・・。
「エコロジー」が叫ばれている折、マンションでもない限り、実現は難しいでしょう。
オカヤドカリ専用のヒーターが出来ると良いのだが、需要が限られている事と、砂の中と地上と言う、「全く違った条件に対応しなくてはいけない」と言う大きなハードルがあるために、余り期待は出来ないであろう。

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オカヤドカリの水

2008-05-05 23:40:08 | オカヤドカリに関する話し
幼生時代を海の中で過ごし、陸にあがってからも海岸近くで暮らすオカヤドカリにとって、一般的には「海水が良い」と言われているのだが、海に近い所に住んでいない限る、海水を手に入れることは非常に困難な事である。
そこで、天然の海水に代わる「人工海水の素」を使うことになるのだが、問題は「濃度をどうするか?」と言うことである。
常識的に言えば「海水と同じ濃度」と言う事になるのだろうが、本当に同じ濃度で良いのだろうか?。
常に水中で生きている、魚類、エビ・カニ類、イソギンチャク、などの場合は、濃度が濃かったり、薄かったりすることは「命の危険がある」と言う事になるのだが、オカヤドカリにとってはそれ程危険は無いように思うのだが、オカヤドカリに聞いたわけではないので、確証はないのだが・・・・。
現実的に考えてみると、「陸上生活をする」と言う事は「常に体の中の水分が空気中に奪われる」と言うことを考えなくてはならない。
つまり「脱水症になる危険がある」と考えるべきで、脱水状態になれば「濃度の薄い物の方が良い」と考えるべきで、その時々の気温や 湿度によって変わってくると考えるべきではないだろうか?。
この事から考えると、物言わぬオカヤドカリの要求にこたえることは、容易な事ではないだろう。
それではどのようにしたら良いのだろうか?。
私の場合、秋、冬、春の、ヒーターを使っている時期にに関しては、3%と1.5%の2種類の塩水を入れており、ヒーターを使わない時期に関しては、この他に真水を入れています。
要するに、オカヤドカリたちの「選択肢の幅」を広げているのである。
ヒーターを使っているときに真水を入れないのにはそれなりの理由があります。
その理由とは、冬場よく問題になる「結露」にあるのです。
皆さんご存知のように、ヒーターを使う時期になると「結露」に悩まされることが多いのだが、この結露をオカヤドカリが飲んでいるのを何度か見たのである。
「結露」は、空気中の水分(湿度)が容器の中と外の温度差によってできるもので、塩分は含まれていません。
オカヤドカリにとって、どの程度の濃度が良いのかは、私たちにはわかりませんが、私たちだって、その日の天候や体の調子、気分などによって飲む物が変わるように、オカヤドカリだってその日によって変わる事は考えなくてはいけません。
オカヤドカリは人間と違って、「汗腺」と言うものは無いはずなので、体の水分が減少してもミネラルはそれ程減少しないのではないだろうか?。
このように考えると、濃度の高い塩水は「ミネラル過剰」と言うことも考えられるので、「薄目の方がよい」と私は考えていますが、理想を言えば、「濃度の違う複数の水を用意する」と言うのがベストではないだろうか?。

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オカヤドカリは夜行性?、ついでに、乾燥に弱いって本当?、

2008-05-05 03:53:28 | オカヤドカリに関する話し
オカヤドカリは夜行性だと言われているのだが、本当に夜行性なのだろうか?。
オカヤドカリが夜行性だと言われるようになったキッカケは、かなり以前にある研究者?が、沢山のオカヤドカリを「明るい所と暗い所のある容器」に入れて置いたところ、「暗い所に集まった」と言うだけの理由で「オカヤドカリは夜行性である」と言う、単細胞的な結論を出した事が原因のようである。
動物学的に見ると、「完全な夜行性」と言うものはゴク一部で、多くの場合は「捕食者(害敵・天敵)から逃れるため仕方なく」と言うケースが殆どで、安全な事がわかれば結構昼間も活動するのである。
棲息地で撮った写真などを見ても、「明らかに日が当たっている」と言うものが多い事からもわかるように、特別「夜行性」と言う事では無く、「昼夜関係なく活動する」と考えるべきであろう。
「暗い所に集まった」と言うのは、元々オカヤドカリが臆病な生き物だからで、夜行性だからではないのです。
オカヤドカリの飼育に関しては、歴史も浅く、専門的な研究もされていない為、初期の頃の飼育者の経験にもとずいたものが多く、かなり「独断と偏見に満ちている」と言えるでしょう。
湿度に関しても、私が2年間飼育してみてわかったのですが、一般的に言われているような「乾燥に弱い」と言うようなことはありません。
「乾燥すると干からびて死ぬ」と言うことが事実であるならば、我が家のオカヤドカリはとっくに干からびて死んでいなくてはならないはずだが、現実には「干からびて死んだ@はいない」のです。
「衛生状態が悪くて病気になって干からびて死んだ」と考える方が妥当だと思うのだが・・・・。
衛生学的に見ても「高温・高湿度=衛生状態の悪化」と言うことからもわかるように、「湿度が高い」と言うことは、「カビや細菌の繁殖に都合が良い」と言うことで、カビや細菌に冒される危険性も高くなります。
気温が高くなるこれからの季節は、特に注意が必要でしょう。
寒い冬場と言えども油断は出来ません。
ヒーターで25度、或いは、それ以上の温度に設定している場合は気を付ける必要があるでしょう。
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