こんばんは。
7日、長岡京市議会の臨時議会がありまして、定数2削減が決まりました。
それまで長岡京市議会では、23の改革項目をあげ、議会運営委員会(議運)で議論してきました。
議運は「全員一致」を原則としていますが、定数については各会派の意見が分かれていました。
そこで「これ以上議論してもまとまらない」との意見で一致し、各会派の主張を列記して結論としていたのです。
平成(自民):4人削減
民主フォーラム:4人削減
公明:2人削減
ほうれんそう:2人削減
共産党:削減せず
しかし、議員定数は条例で定めるので、議運で決まらなくても、議員が本会議で条例提案し、可決されれば改正できます。
今回の定数削減条例は、平成3会派(自民)から提出されました。
趣旨説明に立ったのは坪内正人議員です。
「もとより大変厳しい社会経済情勢にかんがみ、市民の厳しい意見を受けとめ・・」
そこに民主・堤淳太議員が質疑。
「議運では4人削減としながら、なぜ2人削減の提案なのか」
坪内議員
「4人という考えは変わらないが、できるだけ多くの賛同で実現させたい。」
堤議員
「苦渋の決断と受け止める。将来的には4人削減の姿勢に変わりはないか」
坪内議員
「平成と民主の4人削減で多数決できたかもしれないが、できるだけ多くの信託をと2で出した。4という思いは変わらない。」
(なんか話できてるんちゃうのという印象を受けたのは、私だけでしょうか・・・?)
次に共産党・藤本秀延議員が質疑。
「定数26を条例で規定したのは、平成14年。(それまでから26だったが)人口規模、予算規模などを論議して改めて決めた。単に過去を引きずっているわけではないのは皆さんもご記憶と思う。
定数減らすなら、根拠を示すべき。
報酬審議会の答申で、 『議員は地方分権で業務量が増え、専門性をもって常勤的にやるべきもの』とされた。私たちも議員歳費は給与に相当するものという立場できた。だから歳費については、社会情勢による公務員給与削減の動きを考慮すべきだと考えてきた。
しかし定数は歳費と違う。
数百億の予算、6百人の職員の仕事を調査し意見し議決する。それを(大都市のように政務調査員を置くことなく)全部個人で行う。議員一人一人が市民のもとへ足を運び、市政を伝え意見を聞き提案をする。(議員のすべき仕事は多い。)
京都新聞報道でも、府内の他市と長岡京市の議員あたり人口は同程度だった。財政を問題にするなら、定数削減ではなく歳費削減ではないか。
また今の答弁では、2削減を2回行うのかと思う。それが市民に対する真摯な対応か。」
坪内議員答弁
「今は市民参画の時代。パブリックコメントや審議会の市民委員、ワークショップなど。予算に余裕があるないではなく、自ら市民目線でえりを正す。本気度を示す。26人なら市民の声が届いて、22人なら届かないというのは本末転倒。効率的な運営する努力が先。」
藤本議員再質疑
「2人削減で24人にする具体的根拠が示されず、要は『本気度を示すものだ』という説明だった。
行政が市民の声を聞く体制をつくっても、議会の仕事が軽減されるものではなく、議会としての提案能力を高めねばならない。
『本気度を示す』というなら、議会質問に毎回、全員が立つべきだ。(そういう努力もせず)なぜ今、かけ込むように定数削減なのか。」
坪内議員答弁
「議論つくしたが合意に至れず、このままいったら定数26で選挙。市民に許されない。オール議会で本気度を見せようではありませんか。」
(ここで、解散を決めた時の野田首相の姿が重なったのは、私だけだったでしょうか・・・?)
民主フォーラムの求めで休憩となり、その後各会派の討論でした。
◆日本共産党
「反対。深刻な市民生活の今こそ、議会の役割、責任は重大になっている。」
◆民主フォーラム
「賛成。人口、産業構造から4削減と考えるが、平成会派からも将来は4削減との力強い言明をえた。一歩前進として2削減に賛成。」
◆公明党
「賛成。削減一辺倒で市民と行政のパイプを減らすことはいけないが、議会としての行革は必要。周囲の自治体との比較で2削減を主張してきた。」
◆ほうれんそう
「賛成。多様な市民意見反映のためにはむやみに減らすべきではないが、向日市や大山崎町の定数削減を知る市民から意見が出されている。市長などの報酬は7%削減されているが、議員定数2削減は歳費7%削減に相当する。」
というわけで、日本共産党をのぞく会派の賛成で可決されました。
一生懸命メモをとりながらも、なんだか空しいものを感じていました。一緒に傍聴されていた方がたも、大方そうだったみたい・・。
というのは、なんだか議員だけで勝手に決めちゃった感があったからです。
議員の定数は本来、議員のものではなく、市民のものだと思います。
「市民の意見」を理由にされるが、どのくらいの市民がどんなことを言っているのかが調査されたわけでもありません。
そして議員定数は、「何人いれば十分」なんて客観的に数字がはじき出せるものではありません。
やっぱり、議員が多ければ多いほど市民の声が届く可能性が高まり、少ないとその逆というだけのものだと思います。
それだけに、定数削減するのであれば、減った分を議会としてどうカバーするのかを論じてもらいたかった。
でも、その議論はなかった。
これまでの議会改革項目を見ても、提案機能が強化できたと言えるような成果はまだありません。
「本気度を見せる」って、何に対する何の本気度なのか?
すっきりしないですが、ともあれ決まりました。議会の役割果たせるようにがんばるっきゃない、ということですね。
私は議会にはおりませんが、議会報告ビラは配布してます。たぶん多くの現職議員以上に配布してると思います。選んでいただいたからには、役割果たしてがんばります。
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(文中、カギカッコも使用してますが、メモを要約した大意とご理解ください。間違い指摘も歓迎です。)