今回の統一地方選は、首長選で「マニフェスト」が認められた選挙でした。
新聞がけっこう注目してとりあげていましたが、「期限や財源など、具体的数字乏しく・・」という記事が多かったよう。
当たり前です。
政策の財源がいくらかかるかって、役所の人に調べてもらわないとわからないことも多いのです。 たとえば子どもの医療費無料化は、子どもの数から年齢別医療費から色々データがないとわからない。 現職かせめて議員でないと、なかなか難しいです。
今回の向日市長選では、わたしたちの陣営は市民アンケートの声をもとにした政策を示したようです。
現職陣営からの評価はひどいものでした。 出陣式では、
「耳ざわりのいい言葉という次元をこえて、ウソ八百」(公明府議)
「大山崎は共産の町長がいるが、何もできない」(自民府議) →あんたらが対案も出さずに否決してるんだから、できないのあたり前です。
「自治体経営は大変。絵空事はダメ。 できないことはできないとハッキリ言う市長が大事。
そういう意味では(現職は)100点満点」 (民主衆院議員)
ちょっと最後の人とか、ほめてんのかけなしてんのかわかりません(笑)が、ここに参加していた400人は、これからの市政に希望がもてたのでしょうか。
このところの低投票率は、この構造が原因かもしれません。
①共産党が何かいう。 ②オール与党が「できない」「ウソつき」という。 ③市民は、結局何も良くならないんやなと思い、投票行かない。
いくらマニフェスト選挙と叫んだところで、上記のような状況では、効果がないでしょう。
私は、共産党のマニフェストに実効性がないという批判は的外れであり、100%実現可能だと思っています。
逆に一歩間違えば、自・民のマニフェストが実現不可能にもなると思っています。
今、「三位一体改革」とか言って、国は地方への財政支出を削りに削っています。できるならもっともっと削りたいという勢いです。
これに対してたたかう首長でなかったら、今「ある」と思ってる財源も守れません。
逆に、国や府にもしっかり発言し、世論や運動を通じて必要な財源確保や拡充をさせていこうとするのであれば、今財源が足りていない政策でも実現可能になってゆきます。
結局、マニフェストとか言って、財源だの期限を示せだのというのは、首長の裁量の範囲でできることに政策をわい小化させるものです。 このようなマニフェストは、そもそも共産党にはなじみません。
マニフェストを見るとき、その背景の政治的立脚点も見抜いていただく必要があると思います。
すなわち、国・府いいなりで、その枠内で考えるのか。 それとも住民の願いと利益に立脚して、府や国にもモノ言って動かす気概をもつのか。
もはや、国とか府と協調していれば予算がくる、とかいう時代ではありません。
制度や法律を知りつくし、よく研究して働きかけ、時には世論にも訴えて利用していきながら、ふるさとの自治体の利益を守り発展させてゆく。 このような首長が求められていると思います。
「できないできない」と言っている人たちに、その意識があるでしょうか。
いよいよ今日、全国で選択のときです。
ちょいと寝不足でテンションが高く、ご大層な文になりました。すんまそん。
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「耳障り」が「いい」もののはずがないんだがねえ…。府議も現国の履修漏れ?
というのはともかく、
>たとえば子どもの医療費無料化は、子どもの数から年齢別医療費から色々データがないとわからない。
でも、「国の制度」にしたら、向日市は自腹を切る必要はない。府の無料制度を「手柄」にしてる某議員が、「本当にいい制度」だと思ってるなら、中央直結知事と責任与党を動かして、小学校入学までを国の制度にする。
府と市が独自に上乗せして小学校卒業まで負担しても、小さい子のほうが医療費が高いから、さしひき自治体負担は下がる。
これぐらいは、こまかい計算なしでできますね。
で、子供の医療費は「できないこと」だから「しなくてもいい」と、責任与党の皆さん認めちゃったのかな?
CMの世界では比較広告が禁じられている日本ですが、意見を戦わし比較するという土壌が、日本にはまだまだ根付いていません。
この風土を変え多元的な意思表示を喚起するには、貴党の地道な活動は必要です。ただやり方(戦術)はまだまだ再考・工夫の余地はありますが…。
ご健闘を祈ります。
ありがとうございます。
現職府議の事務所開きに知事がきて、「共産党の実績はゼロです。私が共産党の言うことを聞くなどありえない」的なことを言ってました。
まんじゅうこわいじゃないですが、共産党は「国保料上げろ~!保険証とりあげろ~!」と府議会で言ってみればいいのでは。
>一高松市民さん
それ、けっこう同感です。党派間の争いがすべてになってしまって、純粋な政策論争ができていない現状は、市民にとって不幸なことです。また工夫についてお酒でも飲みながらご教示ください・・・。
今の時代、共産主義が危険思想だとか、ソ連と通じているとか考えている人はいないでしょう。保守系の議員が共産党の悪口を言う理由が判りませんが、それを意識して悪口を言うと有権者ウケすると思っているのならこんな有権者をバカにした話はありません。別に共産党のシンパでなくても、くだらん中傷を聞かされて喜ぶほど保守系有権者の民度は低くありません。
たしかに共産党が提起する施策の多くは「できるのか」という疑念はあります。ただ、多くの場合与党の反対で実現できませんから、その検証も出ませんし、「実績」も少なくなります。逆に自民党が提起するものも「できるのか」という施策があるものの、多くは賛成多数で実行に移されます。しかし、多くが過程で骨抜きにされたりして失敗します。実証は出来たのですが、政策的には失敗です。それでも数をこなせば成功するものもあるので、「実績」としては残ります。勝率は良くないですが。
投票率の低さの原因はこんな所にもある気がします。こんな状況に嫌気がさした有権者が、「一度共産党にやらせてみるかぁ」とならなければ投票率は上がらないのかも知れません。
乳幼児医療も、「共産党の提案」は否定するが、「自分の提案」なら出す。
(議会で決まった条例で制度を作ると、知事権限で改廃できないんですね。’70年代の国鉄料金や国立大学の授業料は「国会」を通さなければならなかった)
京都の場合、共産党が与党の時代に提案されたことで、野中広務氏をはじめとする「野党自民党」も、
京都食管や老人医療費など、政府の方針と違っていても賛成せざるを得なかった。
乳幼児医療費を、山田知事は「京都府は太っ腹だから国の予算で制度化してもらう必要なし」と思ってるんですかね~。そんなに財政の余裕があるなら、府営水道でガツガツするなよ。
地方議員は『政治は身近なものですよ』と伝えていく役割も
大きいと思います。頑張って下さいね。
>たしかに共産党が提起する施策の多くは「できるのか」という疑念はあります。
ここが私は大いに課題だと思います。
本エントリで書いたような考え方まで掘り下げて説明
するのならともかく、ただ「やります」では、今の有権者の気分(そう何でも叶うものとは思っていない)とかみあわないと思います。
その意味で、共産党はもっと政策の提示の仕方を、要求型から「マニフェスト風」にしていく工夫がいるのではないかと思います。
とはいえ、昔っから、「戦車1台で保育所が3箇所」とかの対比はやってきたんですね・・。だから「工夫」だと思うのです・・。
>第二迷信さま
最近、思うのです・・。
自公民は、共産党が出した提案だから反対するわけで、別に心底反対なわけではないのです。
それを、「住民の願いに反対した自公民」みたいに宣伝すると、住民的にも「もう選挙いいや」という感情をおこさせるのではないか・・。
何をしたら勝てるのか。かみあうのか。答えはありません・・。
>ちなつきの母さま
ちなつちゃんとなつきちゃんのお母さんでしょうか?
応援ありがとうございます。
今どきは、「小泉改革」のもとで、誰が反対しようが誰が賛成しようが、福祉切捨て、弱者いじめを突き進んでくる。
>共産党は「国保料上げろ~!保険証とりあげろ~!」と府議会で言ってみればいいのでは。
って、共産党の某議員が書いてた、っていうネタが早速出回ってるんじゃないですかね。
(前後関係を無視したら、ネタか本気か判らない。比喩表現も知らずに突っ込んでくるやつもいますし。)
やってきましたシエと申します。
今日はメーデーのデモ行進で
お会いすることが出来ました!
前からこのブログも読ませてもらってたんですが、政治に関してはまだまだ勉強不足なんで、
コメント控えてました。
勉強の為、これからもちょくちょく覗かせてもらいますね。
今後とも宜しくお願い致します。
まあ、いいんちゃいますか^^;
>シエさま
早速のコメントありがとうございます!
私は何を書くにも必ずひとひねりしようと心がけていますので、あまり勉強の対象にしないでくだされ^^;雨の中メーデーごくろうさまでした!