シンシナティの教え子からのEmailに「今年も沢山の蛍を楽しんでいる」とあった。
シンシナティでは6月から9月まで蛍との共存生活だ。数日間の命を懸命に生きようと輝きながら相互にその生命力を試さんかの如く乱舞する。消え入るような光の糸引きが哀調を誘う。一晩中生命の躍動は続く。湿度が高いことが彼らの活動に関係するのだろう。冬季岩塩を撒いて道路の凍結を防ぐこの国の地表の水は綺麗で、毎年今時分蛍を鑑賞することが出来る。木陰に囲まれている森の中のうちでは夜も窓は開けっ放しで寝る。夏は涼しく冬は温かい自然環境の素晴らしい宿を懐かしんでいる。(彩の渦輪)