あけぼの

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「ユネスコ50年の歩みと展望:心の中に平和のいしずえを」で大学習

2019-01-09 20:16:21 | 講演・アート・音楽・スピーチ

かつてユネスコ本部勤務、フェローシップ・機材調達部長をなさっていた野口さんの著書、「ユネスコ50年の歩みと展望:心の中に平和のいしずえを」を読んだ。この本によると、日本は1951年、第6回に第60番目の加盟国となったが、野口さんは前面に立ってご活躍なさった。「ユネスコ3つの使命」や「主な事業活動と新機軸」でユネスコの活動内容が良く理解出来た。第23回、ブルガリア、ソフィアでの総会は特に楽しめた。ブルガリアで琴欧洲のお父さんと面談し、娘が作ったちぎり絵の色紙を差し上げ、サインを頂いたことを思い出したりして。ユネスコは第7回総会に続き第8回総会でも日本提案に基いて国際海洋学諮問委員会を設置、地震学・地震工学で発展途上諸国の専門家養成訓練に大きく貢献する。文化遺産の保存・修復で登場する世界の遺跡は筆者は全部訪問しているので特に嬉しく読んだ。「将来の教育の柱」4点の1、は我がO地球村塾のテーマ、「異文化理解と多文化共生」と同じだ。その4、全人的発達(自己実現)は、筆者が時々の講演で話す「泣き笑い挑戦人生」の最後の項目、「自己実現と共生活動」に似ている。人生は一度きりゆえ「自己実現」は大変重要だがそれだけでは寂しい。「共生活動、すなわち他人・他グループのための活動も必要です!」とよく話す。今TBSのアナウンサーで、取材のため日本中を飛び回っている若い山本君は青年海外協力隊でパナマに行き石鹸作りを教えた。エルサルバドルの空港に藍染が沢山展示してあったので尋ねたら、日本が指導したのだ、と。

「心の中に平和の砦を築き」…と、この著の副題にもなっているユネスコ究極の目的には心底共鳴した。フルブライト氏が「国際交流こそ最善の安全保障である」と言っているが、各国の政治家にはフルブライト議員の名言を噛みしめて頂きたい。武器に巨額投入しての威圧競争ではなく話し合いで戦争を無くせると思うのだ。そして筆者は思う。世界中の小、中、高校、大学で「異文化理解と多文化共生」の教育を行えば戦争は無くなる、と。(彩の渦輪)



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