あけぼの

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毒舌夫と頑固妻、ワンワールドの地球千鳥足(仮題)

2017-09-19 15:36:11 | 講演・アート・音楽・スピーチ

 筆者夫婦はアメリカにいる日本人が読む情報誌、J-Angleに「地球千鳥足」という旅行記を書いて11年、第269回まで来た。この旅行記を本にしようかと考え、ある出版社に飛び込んだ。話がトントンと進み、昨日今日と、プロローグ(妻)、エピローグ(夫)を書いてみたので、本より一足先にここに登場です。

***プロローグ***毒舌夫と頑固妻、ワンワールドの地球千鳥足***

地球反対側ドッキングの旅 

我々夫婦は単独、別ルートで行動、目的地でドッキングを試みるという旅を長く続けた。事始めは銀婚式記念の旅、「カサブランカで会いましょう!」。日本から別々に夫は北周り、妻は南周りの航空機で出発、「それぞれが1か国を隈なく見た後モロッコに向かい、カサブランカで会おう」というルール。互いの旅の無事と成功を祈りつつバックパックの旅をし、無事に会えて、感動の「グラス・カッチン」をやったのは結婚25周年の記念イベント。結婚40周年記念には、夫はアメリカから、妻は日本から出発、地球の反対側のチリは「サンチャゴで会いましょう!」。会えれば一緒にウルグァイへ、会えなければホテル、リベルタドールに行って見る、とだけ決めて。妻の飛行機は悪天候で6時間の遅れ、空港に夫の姿はなく、氷河を歩いた年に1泊したホテルに向かった。到着すると受付けが電話してくれ、夫が部屋から微笑んで下りてきた。15年前のあの日、カサブランカのホテルで、先に着いた妻がにこやかに下りたように。結婚25周年、40周年と地球の反対側、別の一角でデートに成功したのだ。受付は我々の企画に「ファシネイティング!」と言ってくれたが、15年前の受付の口から「ファンタスティック!」という言葉がこぼれ出たことを思い出した。

その10年後、2011年11月、我ら夫婦は結婚50周年を迎えた。幼少時から一言居士のあだ名で育った毒舌夫と、妥協が嫌いな頑固妻が、喧嘩しながら迎えた50周年を記念し、「本年中に50カ国訪問しようではないか」と。2人合わせて152歳、良い年齢になった夫婦ゆえ、お互いを心配し合う別ルートの旅ではなく一緒に50カ国経巡ろうと決めた。この企画には50か国という数字だけでなく各自の目標も持った。夫は6大陸の最南端を訪問したい、妻は訪問国ごとにアンケートをしつつ歩く、と。人生最後のリサーチをして教科教育世界学会に発表したいと。アンケートのテーマはIntegrity(信用度・信頼性)。なぜIntegrityか。ご存知だろうか。世界を歩いて感じることだが、日本人は大変好感を持たれている。それは言行一致、信用度が高い、ということが一因だ。(続く)(彩の渦輪)写真 アルゼンチンはカラファテの氷河前にて2011年11月



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