「Play WITH」というLive Barで山本晋也監督と渡辺俊雄さんのトークショウがあった。高校の後輩、朝妻さんの主宰するあさぶろの初企画、協力してあげたいとの気持ちで出かけたが、期待を遥かに上回る面白さだった。第1回ゲストは上記のお2人。渡辺さんは元アナウンサーで、NHK衛星映画劇場、三代目支配人。淀川長冶さんの後継者と目されている由だがホント、達者なトークだった。「寅さんを語りつくす」というテーマで48の寅さんシリーズから第6作、8作、9作43作、Etc. 良いシーンを見せながら、支配人と監督が交互に珍奇且つ非凡な解説をなさり、あっという間に時間が過ぎた。「テレビで言えなかった映画のウラ話を聞かせる」とのキャッチフレーズだったが、近頃読み聞きする映画評論とは視点もレベルも異なる話が聞けた。石田あゆみや吉永小百合等、人気女優さんの若き日の姿をたっぷり見せて頂いたのだけでも楽しかったが、やっぱり渥美清の啖呵と人情だ。さくらの結婚式場面など泣いてしまったが大満足。三多摩から八丁堀まで出てくれた仲間も「期待以上だった」と言ってくれたので一安心。渡辺氏も朝妻氏も嘆いていたが、世界の映画先進国で博物館がないのは日本だけだそうだ。「映画が文化として認知されてないという哀しい現実がある。文科省を動かして映画博物館に繋げたい」と両氏は決意で締めくくった。(彩の渦輪)